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2017年度おもしろ算数塾第1回・第2回を開催しました

1月8日(日)と9日(月)の2日続けて、親子理科実験教室スピンオフ企画となる特別教室、2017年おもしろ算数塾第1回及び第2回を、京都大学理学部セミナーハウスにて開催しました。この算数教室は、2017年に入って初めての親子理科実験教室となります。

8日のテーマは「大数の法則」。
前半は、当たりくじの割合を偽っている屋台のおじさんの嘘を、実際に施行実験を繰り返して制作したヒストグラムを使ってあばくというお話で、そこから統計における「大数の法則」を学びました。
2人1組になって試行実験を行っていき、それをもとに各組ヒストグラムを制作し、さらに全組み合わせたデータでヒストグラムを制作しました。子どもたちは楽しそうに思考実験を繰り返し、手際よく実験結果を集計していました。最終的にヒストグラムが綺麗な山の形をした(正規分布のような)ヒストグラムになりました。それを証拠にしておじさんの嘘をあばき、最後は観念したおじさんが1人に1箱キャラメルを配ると、子どもたちは大変喜んでいました。
後半は統計に関するお話でした。統計を学ぶにあたってやってしまいがちな間違いや、どのように統計を使うのかなど、子どもたちは普段の勉強では知ることの少ないお話を真剣に聞いていました。お話の内容にあった「サンプルサイズ」と「サンプル数」の違いの話は、子どもだけではなく大人でも知らないようなお話でした。

9日のテーマは「身の回りの接頭語、大きな数」。
前半はSI接頭語について勉強しました。
始めにSI接頭語と単位の違いを説明。子ども達は、cm(センチメートル)の c(センチ)は単位の一部ではないことに驚いた様子でした。またM(メガ)、G(ギガ)、μ(マイクロ)や n(ナノ)などSI接頭語の種類をたくさん紹介しました。ほとんど使わないような接頭語の数々に大人も子どもも興味津々でした。
さらに、身の回りで使われているSI接頭語をいくつか紹介しました。「リポビタンD、タウリン2000mg配合!これは単なる2gだね」、「メガテリヤキバーガー、本当にテリヤキバーガーのM(メガ)倍だったら大変だね」などなど、身の回りに何気なく使われているSI接頭語をおもしろおかしく検証してみました。これから子ども達も、SI接頭語を見るときその数の大きさを意識して見てくれるといいなと思います。
後半は、京都大学大学院理学研究科長の森脇先生をお招きして、大きな数についてお話をしていただきました。万、億、兆、京・・・・無量大数、という数の表し方を学び、無量大数とはどれほど大きな数なのか知るため、「小さな砂つぶを無量大数個集めたら、どれほどの体積になるのか」を予想して、実際に計算してみました。
子ども達は、「ビルぐらい」とか「この部屋ぐらい」などと予想しましたが、実際は一辺が数光年の立方体という想像もできないほどの大きな体積になります。子ども達も、予想よりとても大きかったことに驚きつつ、大きすぎて想像のつかないよ、という表情でした。

両日を通じて、子ども達は積極的に発言して、好奇心に溢れているように思いました。その心のまま、成長して欲しいなと思っています。

2017年度も魅力的な実験教室を開催予定です。皆さんお楽しみにお待ちください!!

<小伊藤草太先生> <岡田悠平先生>
<坂東昌子先生> <森脇淳先生>
 
<教室の様子>
親子理科実験教室

基礎科学研究所ホームページ

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