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2024年度親子理科実験教室(春コース)第3回を開催しました

2024年6月23日、親子理科実験教室(春コース)の第3回が行われました。

最終回となる今回は、農業において病気に強く美味しい食べ物を作り出すためにDNAがどのように利用されてきたか、特に「麦」に絞って学んでいきます。

「麦」といっても種類は多く、大麦と小麦は動物でいうと犬と猫ぐらいの違いがあるそうですが、麦がどのようにして作られるのか、畑での栽培方法が紹介された後、実際に小麦と大麦2種類の麦の穂を触って違いを観察し、さらに、それぞれの麦を穂から外してバラバラにし、稲穂の折も外してじっくり観察しました。

麦は小麦粉の原料となることから、小麦粉の特性について一通り学んだあとは、実際に2種類の小麦粉を使ってうどんを作ってみます。
実はこの2種類の小麦、1つはうどん用の小麦、もう1つはパン用の小麦ですが、今回は両方ともにうどんにしてみて違いを体験しました。塩水を入れてよくこねるとだんだん塊になっていきますが、やはりグルテンが少ないパン用の小麦は固まりにくいことが確認できました。

最後はより病気に強く、よりおいしい麦を作るための品種改良において、DNAの情報がどのように活かされているかについての話を聞きました。例えば、小麦粉のグルテンのを作るDNAを調べることで、グルテンを多く作るののかが小麦の葉を調べるだけでわかります。
このように、DNAの並びを調べることで品種改良にかかる時間を短縮できることを学んで教室を終えました。

春コースはこれで終了となりますが、夏休みには土日連続の実験教室を開催予定です。皆さん是非ご参加ください!

<鷹野典子先生> <甲斐浩臣先生>
 
<教室の様子>
親子理科実験教室

基礎科学研究所ホームページ

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