2016年度親子理科実験教室(春コース)第1回を開催しました
4月17日(日)、今年度初めてとなる親子理科実験教室(春コース)の第1回が京都大学理学部セミナーハウスにて開催されました。
全3回となる春コースでは、「見えないものが聞こえる ?見える?」をテーマに、各回ごとにテーマに沿った実験装置を作ります。第1回目となる今回は、自然放射線測定装置「YY式ガイガーカウンター」の作製です。
まずは放射線とはどんなものなのかについて講義を受けました。放射線にもさまざまな種類があり、それぞれ性質が違うこと、私たち人間を含めた生物は、様々な自然放射線を浴びながら生活していることなどを学びました。
小学生にとっては少し難しい内容だったところもありますが、もとてもわかりやすい平易な言葉でお話しされる角山先生の解説で、子どもたちはみんな一生懸命に聞き入っていました。
そして次は、いよいYY式ガイガーカウンターを作って自然放射線を耳で感じる実験です。この手作りガイガーカウンターは、セッティングのいい塩梅が必要で、そのときの湿度などにも影響を受けるなど、なかなか成功させるのが難しいところがあります。
塩ビパイプをこすって静電気を発生させてそれを静電気コップ(らいでんびん)に溜めます。別に作成したYY式GM管の近くにラジオを置き、「ポツポツ」という音が聞こえれば、それが放射線が発生させている音で、実験は成功です。
ただ、この日はあいにくの雨模様だったため、湿気によって静電気が発生しづらく、なかなかうまく音がでません。そこで、自然放射線を比較的多く発生させるマントルやラジウムボウルを近付けて、この装置が放射線を感知することも確かめました。
このYY式ガイガーカウンターの製作は、なかなか難しいものでしたが、保護者も一緒にと行くんだ成果で、皆さん自然放射線の音を感じることができました。
次回は「小さいものを大きくして見る! ~ ビー玉顕微鏡の工作と小さな生き物の観察 ~」というまた違ったテーマで実験装置の製作に取り組みます。お楽しみに!
<理事長の挨拶> |
<角山雄一先生> |
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