「基研研究会 2012」報告のご案内
去る2012年8月18日から8月10日まで、基礎物理学研究所で開かれた研究会 2012「原子力・生物学と物理」(当法人内関連ページ・基礎物理学研究所内関連ページ)の研究会報告がやっと出揃いました。これらは、まもなく「素粒子論研究」(通称 素研)に投稿予定です。なお研究会の原稿集は、既にこちらに掲載されています。
また、事前に書いていただいた討議資料もあります。比較しながら見ていただければと思います。この研究会のために行った事前討論の内容が出ています。さらに、この研究会に先立って開かれた「中西基金「原子力・生物学と物理」プレ・コンファレンス ~私たちに何ができるか~」のまとめも掲載されています。
どうか今後のさらなる前進のためにこれらを参考にしてください。
研究会世話人代表 坂東昌子
世話人副代表 真鍋勇一郎
企画担当 艸場よしみ
注:「素粒子論研究」(通称 素研)は、戦後まもない1948年、素粒子論研究者のネットワーク「素粒子論グループ」が編集し、刊行してきた機関誌です。ですから、投稿は素粒子論グループのメンバーに限られますが、編集部が特に認めた場合には、メンバー以外の方々のものも掲載されています。気軽にアイデアを交換する場でしたが、今のように情報が簡単に伝わる状況でなかった初期には、海外からの私信などで、「ああこんなことが今盛んに議論されているのだな」とか「新しい実験結果が出てきたのか」とかいう情報を素研から得ることは大変貴重でした。初期の朝永博士の海外通信などは、大変興味深いものがあります。また、若手の修士論文や、成人向け(?)の新しい理論の解説やレヴュー、講義ノートなど、みんなが自由に話し合える場でもありました。この伝統ある素研が「素粒子論研究・電子版」になったのは、2012年からです。ここには、基礎物理学研究所で開かれるこれまでの研究会報告も掲載されています。