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「あいんしゅたいん」でがんばろう 15
9月13日、甲南大学で物理学会の市民講演会があり益川敏英さんと私の2人が1時間づつ講演した。 私の演題は「21世紀の科学」という壮大なタイトルであったが、初めに甲南学園出身の坂田昌一からはじめた。本題についてもメモを用意したが半分もしゃべれなかったので、用意した「講演メモ」を掲載しておきます。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 14
「eからO(オー)へ」
飯吉透氏の「科学交流セミナー(第四回)」で「eからO(オー)へ」というフレーズが印象的だった。「オープン」の「オー」で、具体的にはOpen Course Wareという授業改革の話だが、久しぶりに「異物」に接した新鮮さがあると同時に、「抵抗勢力」OBとしては「くたびれる世の中になるんだな!」という思いがした。本ブログ第五回で大学授業時間改革を訴えたときに書いたが、「なぜ大学教員なるか?」のエートスの転換なくしては「くたびれる」だけの気がした。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 13
前回書いた「数物」とフェルミ問題の絡みで思考が太宰治の「人間失格」に飛び火した。十数年前に書いた文章を「太宰生誕百年」記念の盛り上がり記事を見ていて思い出した。太宰は「掛算割算の応用問題として」の「科学の嘘」「統計の嘘」「数学の嘘」を乗りこえたと主人公に語らしている。フェルミ問題とはまさにこの「掛算割算の応用問題」である。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 12
「理科」と「数物」は違う、「フェルミ問題」活性化を!
坂東理事長が京大の西村和雄教授と懇談した際、数理的能力の教育を理科教育とをごっちゃにせずに取り上げる必要があるという話になったという。私も「理科」と「数物」という課題の立て方が今の日本に一番必要だと言っていたので同感である。私の「数物」の典型例は「フェルミ問題」である。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 11
「理科教材に400億円」
5月28日に「夏はなぜ暑いのか」(岩波書店)という本が出たが、最近は次の本の原稿に追われぎみである。そんな中でも5月25日には「あいんしゅたいん」と基研が共同でやる「交流会」でしゃべる準備をし、日本版次世代GPS準備を勉強した。おふくろと兄貴の法事で山形に帰ったついでに少し旅行し、帰って6月2,3日と“けいはんな”の国際高等研で研究会「天知人」に出席した。2000年有珠山噴火の時にテレビでよく顔を見た岡田弘氏(北大名誉教授)の「事前に勉強しておくととっさの行動も違う」という話には説得性があった。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 10
ネットで偶然に「尾久土正巳氏が09年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(理解増進部門)を受賞した」というニュースを発見、彼にお祝いのメールをしたら、「今後も賞に恥じないように頑張りたいと思います」と返ってきた。「おきゅうど」と読むこの珍しい苗字とともに、天文教育業界ではつとに有名な人物です。1995年以来ずーっと私は彼のユニークなキャリアを横から見てきたが、「大学院と職業」を考える上での特異な事例である。
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