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「あいんしゅたいん」でがんばろう 21
科学教育の表彰制度あれこれ
3月21日、東大小柴ホールでの小柴昌俊科学教育賞の表彰式に、選考委員の一人として、出席した(http://www.hfbs.or.jp/)。この賞は発足以来6年目で、毎年だいたい優秀賞(副賞100万円)一件、奨励賞(50万円)3件を表彰している。この審査に2回携わったが、それを通じて、世の中には多くの科学教育の表彰制度があることを知った。公募書類に目を通すと、学校の教員などの場合は、幾つもの受賞歴が記載されている。包括的というわけではないが、そこで垣間見たことを紹介しておく。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 20
BACK TO SCHOOL
週刊誌NATUREの末尾は何時も求人欄であるが、毎回、2頁のjob関係の記事がフィーチャーされている。2月18日号のこの「記事」はBACK TO SCHOOLである。前号の「記事」がpostDoc応募への成功術であったが、今回は科学者から転身する学校教師、scientists-turned-teachers、の英、独、米での話題である。どこでも良質な理科教師不足と研究者の過剰市場の問題が顕在化してきているようである。大学院やポストドックの経験を踏んだ人材の職場として学校教師を例外的でないものにしようと私は言ってるのでこの「記事」に目がとまった。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 19
1月25,26日、柏の宇宙線研究所で「地文台によるサイエンス」という研究会に出席したが、その出席者間で「太陽活動が戻ったみたいだね」という会話が休憩時などに飛び交った。人工衛星や地上からの太陽活動の観測情報が、あるメルマガに登録しておくと、オンタイムで情報が送られてくる。私はもう10年もこのサービスを受けているが、これで太陽をウオッチしている人のあいだでは、ここ2,3年の太陽の異常な振る舞いに息を凝らして見守っていた。「戻った」とは「異常さの拡大はないようだね」という意味である。従来は、太陽活動は超高層、宇宙空間、太陽のサイエンスに興味が限られていたが、近年は人類の未来がかかった気候変動問題に関連しているかも知れないというので、グローバルな政治・経済にも飛び火しそうな微妙な課題になっている。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 18
「事業仕分け」を機に現代の科学技術が税金で営まれているさまが多くの国民が認識することになったのはいいことであった。その国民の負託を受けてそれに取り組む者の奮発を希望したいものである。この問題については http://scienceportal.jp/ に掲載の「インタビュー」の連載欄「科学技術エンタープライズで雇用拡大を」で語っていますので、ぜひご覧ください。このインタビューを約束したときには少し長いスパンでみた科学技術の変遷についての話ということだったが、実施されたときは第二回目の「事業仕分け」の最中で話題がそっちに行ってしまったものである。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 17
「事業仕分け」が話題なっているが、科学技術予算はいつも強気目に提案され毎年のように大半の関係者が失望を味わうのが常習化していた元学界業界人の感覚からいうと、専門家の厳しい目で評価され、業界や省庁の手厚い後ろ盾を得て、あそこに引き出されてきた諸「事業」がまぶしくみえる。不特定多数の研究者を対象にした「科学研究費補助金」(日本学術振興会)事業もあるが、これも十年でほぼ倍増の急成長で、見方によってはこんな幸せな継続事業は他にあるのかと思う。税金の配分は基本的には見える「民意」が決めるべきで、全般的な考慮などよりは、個々の関係者が具体的な声を一斉にあげることが大事で、その可視化された現実の中で初めて世間に通用する視点が鍛えあげられると思う。
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「あいんしゅたいん」でがんばろう 16
アメリカのSTEM教育改革
政権交代の人事も決まってきて、オバマ政権の政策もようやく本格的に動き出したようである。いわゆるピサ評価では日本以上に悲惨な状態にある米学校教育の改革が盛んに最近の「SCIENCE」誌などに登場している。そこに登場するのがSTEMという略語である。いまや米教育界では自明の言葉のようだ。学校での科学教育を指す言葉としてSTEM- educationというのである。もちろん、教育界、科学界、政界も巻き込んで議論されてきた、教育改革の内容を指す科学教育である。
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