親子理科実験教室 アシスタント・ティーチャー募集
当法人が主催する親子理科実験教室は、「理科好きの子どもを育て、将来の科学発展に寄与する」という開催趣旨の下、2010年より開催し、現在に至っています。
ところで、その特色の1つとして、学生アシスタント・ティーチャー(通称 “AT” )によるサポート体制が挙げられます。
年齢も近く親しみやすいATが班ごとについて、子ども達の緊張をほぐしながら実験をサポートするのですが、それだけでなく、子ども達が感じた疑問や質問には徹底的に向き合うという姿勢が大変好評をいただいています。
当法人の実験教室は、受講される子どもたちへの教育的効果は当然として、ATをされた学生さんたちに経験の場を提供するという教育的意義も開催趣旨に含まれています。
開催会場が京都大学内施設ということもあり、これまでのATは京都大学の学生さんが多かったのですが、子ども達とのコミュニケーションや科学教育に対して興味・意欲があり、熱意をもって取り組んでいただける学生さんには、自己実現の場として、ぜひとも活用していただきたいと考えています。
そこで今回、ATとして参加いただける学生さんを広く募集しようということになりました。
これまで参加された学生さん達は、ATとしてだけでなく、自らが講師となって実施する親子理科実験教室を企画し、あるいは関連する勉強会やイベントなどにも参加するなど積極的に活動されました。そしてこれらの活動を通じて、科学的思考力とコミュニケーション能力を身につけ、優秀な人材として社会に巣立っていかれています。
ここでの経験をきっかけに自ら進むべき進路を見つけた学生さん、ここでの出会いから結婚された学生さんもおられます。また、大学卒業後に教員となり、改めて講師を担当してくださった方もおられます。
開催当初に受講してくれた子ども達も、今では大学生になっておられる年齢です。受講生だったその子ども達が、今度はATとして活躍してくれたら、開催主催者としてこんなにうれしいことはありません。
ATとしての活動に興味を持たれた学生さんは、ぜひAT候補として参加登録をしてください。大学生・大学院生(修士課程・博士課程)、理系・文系は問いません。
対 象:大学生・大学院生
内 容: |
親子理科実験教室担当講師補助(事前準備・事後の改善点話し合い等)及び受講する子ど達に対するサポート全般(実験のアドバイス・手助け、その他子どもたちの集中力を途切れさせないための声掛け、子ども達からの質問の受け答え等) |
場 所:主に京都大学内施設
謝 礼: |
AT参加者には謝金をお支払いします。条件等の詳細は参加登録いただいた後に事務局より送付するメールにてお伝えします。 |
参加登録:登録申込フォームよりお申込みください
備 考:● 親子理科実験教室の様子はギャラリーのページをご覧ください
● これまで実施した講座については、講座案内のページをご覧ください
● 学生が講師となって主催する、また学生生活をテーマとした親子理科実験教室は以下をご覧ください
● 2013年 親子理科実験教室(特別企画第2弾)
● 2014年 親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)
● 2014年 親子理科実験教室(秋の特別企画)
● 2015年 親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)
● 2016年 親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)
平山実季(京都大学理学部2015年度卒 株式会社ベネッセコーポレーション) |
私が親子理科実験教室のアシスタント・ティーチャー(AT)について知ったのは4回生の時で、研究室の先輩がATをしており誘われたことがきっかけでした。 最初は自分につとまるのかと不安でしたが、当日に担当講師の方が資料と共に実験の流れをレクチャーしてくださったので、分野外の実験でも自分も楽しみながら参加することができました。
回を重ねるにつれて、サポートする子ども達の反応や理解度がより深くわかるようになり、全て教えるのではなく、どこでどのようにフォローすると良いかなどが自分自身でもわかるようになり、より楽しくなりました。 また、実験教室中だけでなく教室開始前や教室開始後に保護者の方ともやりとりをしたりすることで、教育として、経験として、楽しさとして、どんなことが求められているのかを知ることができました。
実験教室を通して、ATのOBの方や研究者や学校教員など、様々なバックグラウンドの実験講師の方とも関わることができ、自分自身の進路についても相談する先や考えるきっかけを多々もらえました。 理系の方は特に、研究室に配属されるとコミュニティが限定されがちですが、ここでは科学をきっかけに様々なモチベーションを持った方と出会えるので、大変刺激になりました。
結果として、私は教育系企業に進みましたが、子ども達や保護者と接してきたコミュニケーション能力、現場感覚、企画運営経験は大いに役に立っていると感じます。 就職してからATの知り合いに頼み、自分の会社でATの子に理科のワークショップを開いてもらうことまでありました。
参加した中での一番大きな財産は、AT同士での繋がりです。 東京へ就職してからも、就活だと言って後輩が訪ねてきてくれて就活相談がてら一緒に集まったり、関西へ帰った際に教室をのぞきにいったり、何かに迷ったときは学年問わず夜な夜な電話をしたりと、とても密な関係を築くことができました。
学生生活で、「少し余裕があるな」「何かできるかな」と思っている学生さんがいらっしゃれば、背中を押して上げたいです。ぜひ一度、親子理科実験教室を見学しにきてください! |
中川寛司(京都大学大学院理学研究科 2018年度卒) |
大学院に入学して一年目の春、研究室の先輩に誘われて、親子理科実験教室のアシスタントティーチャー(AT)に参加し始めました。 参加のきっかけは、「自分の専門分野とは違う研究分野の人と会って話せる場所を探したい」という気持ちでした。 それから、ATとして子どもたちと関わるだけでなく、親子理科実験教室や算数教室といった学生企画の授業内容の計画に携わってきました。
大学・大学院では、教育に携わった経験や対外発表が一つの業績となります。 あいんしゅたいんという場は、手を挙げさえすれば面白いことに挑戦させてくれる場所です。 ただのアルバイトと割り切るのは勿体ない、その後の財産になる経験を得られました。 例えば、講師の方や他のATの方との繋がりが得ることができます。また、親子理科実験教室の企画や講師を担当したり、運営に携わることができます。 他にも、私は坂東昌子先生にお声を掛けていただいたおかげで、日本学術会議in京都の分科会で科学教育に関わる若手として登壇する貴重な機会を頂いたこともありました。
まずは一度、親子理科実験教室の見学にお越しください!坂東先生や講師の先生方、周囲の学生の方々が温かく迎えて下さるはずです。
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