ラジオの原理 1(EM-TA-Y-04)

ラジオから音が出る不思議 ー ラジオの原理 1(受信と選局)ー  山下芳樹先生

 

 

いよいよラジオの原理の説明です。

遠くで電磁波を受け取ったら、まずは、それを電流に変える必要があります。この電磁波を電流に変える道具が「アンテナ」です。
電磁波を電流に変える原理は、松田卓也先生のお話にもありましたが、金魚すくいのように、「磁場すくい」をやって見せてもらいましたね。「アンテナ」という道具によって、電磁波から電流をすくいだせるのですね。
松田先生の実験の場合は、電流のそばの磁場を使って、音の情報をキャッチしましたが、今回は遠くに飛んで行った電磁波をキャッチすることが必要なので、色々な工夫が必要です。その上、電磁波は色々な所から色々な波長のものが飛び交っているので、そこから自分が聞きたい音の情報を受け取る必要があります。
その聞きたい波長を選ぶ役割を果たしているのが、「バリコン」といわれるものです。この詳しい仕組みについては高校や大学で学ぶことになりますが、コンデンサーの大きさやコイルとの組み合わせを変えては自分の好きな波長を取り出す装置です。これは、ちょっと難しいのですが、山下先生はよく似た仕組みの実験をみせて説明します。