2019年10月20日

本川達雄先生のお話にワクワク(ブログ その143)

あいんしゅたいんでは、秋の親子理科実験教室は学校行事が多いため、特別企画を1回開催するのみです。

それでも12月には、クリスマス前にケンタッキー・フライド・チキンを食べながら(??)ニワトリの骨の構造をみんなでワイワイ語り合いながら研究し、そして生き物の進化を考えてみようという企画の準備が進んでいます。
中心は、ご自身もニワトリの研究をなさっている鹿谷有由希さん(京都大学理学研究科大学院ドクターコース)です。色々と工夫しながら、どうしたら子どもたちといっしょに、生き物の不思議さを感じてもらおうかと、若い仲間と相談しながら進めているのでとても頼もしいです。

ところで、山田先生の親子理科実験教室(5月開講コース)で、玉ねぎの皮の細胞を顕微鏡で観察したのですが、見学に来てくださっていた鷹野典子さん(芸術工学研究院 コミュニケーションデザイン科学部門所属、九州大学大学院基礎放射線医学分野でゲノムの研究に携わっておられて、生物が専門です)が、「植物の細胞は大きいから見えるのですね」とおっしゃったのです。それで、私は教室の皆さんにこのことを伝えたら、その日の感想文の中で質問がありました。

「玉ねぎの細胞が顕微鏡で200~300倍の倍率で見えた場合、動物の細胞は何倍ぐらいの倍率で見えますか?」

なるほど、素晴らしい!ちゃんと頭で考えているなあと感心しました。それで鷹野さんにお願いして、当HPの親子理科実験教室Q&Aのページ解説を書いていただきました
鷹野さん、ありがとうございました!実は動物の細胞の方がはるかに小さいのです。

ところでです!細胞の大きさはどうして植物と動物とでは違うのでしょうか?こんなことを考えたことがありますか?
なんと!本川達雄著「ゾウの時間、ネズミの時間」の中に書いてあるのです!

まず、「ゾウの細胞はネズミの細胞よりも大きいのだろうか。それともゾウもネズミも細胞の大きさの差はないのだろうか?」と質問されます。さあ皆さんはどう思いますか?

それから読み進めると、面白いことが書いてあるのです。それを見つけて私は皆さんに伝えたくなりました。実は、動物は種類が違っても、細胞は、ほぼどれも同じ大きさで10ミクロン(1㎜の1000分の1が1μ(ミクロン)、マイクロメートル(㎛)ともいいます)なのだそうです。もちろん例外もあるので、それは鷹野さんの解説を読んでみてくださいね。

ところで、それなのに、それなのに・・・なんと植物の細胞は、玉ねぎもそうですが、結構大きくて50ミクロンぐらいが普通らしいのですね。なんで?

私は5月の実験教室を思い出しながら、こんな「なんで」を丁寧に考えてくださる本川先生の好奇心というか、楽しい世界に引きずり込まれました。

そして何と!このことが今度クリスマスのころの親子理科実験教室で取り上げる骨の存在と関係しているのですって。12月が楽しみであるのはもちろんですが、本川先生のこのお話しはこれ1つとっても「へえーそんなことあるのか」と感心ばかりしている始末です。

その本川先生の講演会が来週に迫りました。NHKでも歌を歌いながら好奇心を掻き立てて面白がらせた先生が、来てくださることになったのです。
親子理科実験教室(秋の特別企画)として実施する子ども向けの第1部はほぼ定員に達していますが、大人向け(といっても、大人だけでなく中学生からを対象としています)の第2部として実施する本川達雄講演会はまだ余裕がありますので、ぜひお越しください。