2024年12月08日

第101回:「新型コロナワクチン予約狂騒曲」by 宇野

私の住んでいる高槻市では4月末に新型コロナワクチンの接種券が届き、5月6日から受付を始めるとあった。5月6日、かかりつけ病院、かかりつけで無くとも受け付けてくれる病院、コールセンターと順次電話をかけて廻ったが、つながらなかった。そしてつながった時には予約は修了、同時にネット予約も試みていたが、パスワード更新ページに移動したりで結局つながらずつながった時には修了していた。コールセンターも1週間で夫と二人で500回以上はかけたでしょうか。これもつながらず、その後娘がかけたときに、別の番号を案内されそれにかけて、仮予約をとりました。でもこれは順次連絡がくるとのことで、何時のことか解らないあまり意味の無い予約。その後、比較的近くのクリニックには5月24日に再度申し込み受付するとの張り紙、2回目は以下のように電話予約は、受け付けないとのことでした。

しかたがないので、5月24日朝5時50分にそのクリニックにいきました。早い人は5時頃に並んだとか、27番目でした。7時すぎに100人越え、8時15分位に整理券が配られ、再度氏名生年月日、電話番号をかいて持ってくるようにと。この時点で200人近い方がならんでいたでしょうか。自転車で来ていた人も多く、また手押し車を押してきた方も結構おられました。年齢層は私より少し上の方が多かったような。待っている間、周辺の人と雑談、中には今回は4人目の方のために並んでいると。幾つかの病院を調べて近所の方のために取ってあげているとのこと。フットワークも軽そうで、今回のこのクリニックの募集人数は200人と、ずいぶんと色々な情報を聞き出しておられました。この方は高槻のコールセンターの電話回線が、夫が市役所で聞き題してきた最初は20本(その後26本)であったこともご存じでした。大阪でも坂東さんのお友達が、対応してくれるクリニックを探して歩いたとのことで、今回のコロナワクチン接種枠の確保には、地域の状況を知る人に頼らざるを得ない人が多くいたことが推察されます。

9時過ぎに整理券を持って再度受付に行くと7月半ば過ぎの予約でした。これを聞いて、首相が7月末に接種を終えるといっているのがむなしく思いました。

その後午後1時からの大阪の大規模接種会場にトライ、1時15分にやっとつながって、予約が取れました。友人からアクセスして待てと言われていたので、待っていたらつながった次第です。このサイトは、5月17日に大阪市内の方対象で募集した時も25分ほどで5万人分修了、24日でも30分ほどで修了したとのことでした。夫は長年の大阪のかかりつけ医で6月14日にその後予約が取れたとのことで(これは大阪市の70-75歳の接種解禁日)、近所のクリニックは、予約を取り消し、高槻の仮予約も取り消しました。

この間、高校の同級生や夫の友人などの予約状況から解ってきたこと

1,とれた人、八王子市、宇治市、吹田市など、これらの市のホームページを見てみるときめ細かく、接種券も5歳ぐらい毎に年齢順に順次発送しているようでした。特にネット予約の数、個別接収の数など数字を上げて記述してありました。八王子市は、Web予約も24時間受け付けていました。

八王子市:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/hoken/007/013/p028448.html
宇治市:https://www.city.uji.kyoto.jp/site/corona/36397.html
吹田市:https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kenkoiryo/hokencjigyo/_107101/_107343/_110038.html
世田谷区:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/d00191387.html

2,またテレビで取り上げられた評価の高かった自治体、神戸市、墨田区、和歌山県などのサイトを見てみるとこれもきめ細かく、ともかく現在の予約数など、また開いている接種場所などの案内が毎日のように更新されていました。

神戸市:https://www.city.kobe.lg.jp/a73576/kenko/health/infection/protection/covid-19_vaccine.html
墨田区:https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/kenko/yobou_sessyu/covid-19/vaccine.html
和歌山県:https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040001/index.html

3,特に神戸市はお助け隊に学生をアルバイトで雇っていたりしていました。お助け隊が機能して予約が取れるというのはすごいな、高槻ならお助け隊が働く余地はないでしょう。福島からホールボディ検診車を関西で迎える準備をした時、神戸市との交渉は非常に効率的でした。一度だけ行って、あとはメイルで事前打ち合わせはOK、当日も非常にスムーズでした。その時、さすが阪神淡路大震災を経験した市だと思いました。

#接種会場:https://www.city.kobe.lg.jp/a73576/kenko/health/infection/protection/covid-19_vaccine.html

4,5/28現在、接種率の一番高い和歌山県のサイトも毎日up dateされているのが解りました。何時どれだけの数が入ってくるとかの数字も掲載されていました

5,予約に格闘するぼやきが伝わってくる自治体のホームページ

高槻市は、ほとんど更新されていません。集団接種は予約修了,個別接種も各病院へとあり、何処が開いているのかの記述がありません。コールセンターも機能がはっきりしません。

京都市は以前に比べかなり改善されていました。

京都市:https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000280084.html

大阪市は5/24から80歳以上の方が予約可能と5月31日から75歳以上とかかれていました。集団接種は満員と。世田谷区には今や16歳から64歳に接種券を配布といっているのに。

大阪市:https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000528324.html

横浜市のHPも1ページ目とその後のページとの齟齬がありました。具体的な数字がだされていません。

横浜市:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/vaccine/vaccine-portal/gaiyo.html#mitooshi

6,以上を総合すると、スムーズに動いているのは地域の実情に応じたきめ細かな対応ができているところでしょうか。評判のよいところはホームページもほぼ毎日(少なくとも数日毎)に更新されています。また、現時点でどの対応窓口でどれだけの人数の予約が修了されているのか、接種を受けた人数が数字でもって具体的に示されていました。

7,地域には色々な方がいます。かかりつけ医を大事にすることは大事でしょう。ただ、かかりつけ医を持たない方、あるいは職場との関係で、別の府県のかかりつけ医の方も多いのでは無いかと。その場合の柔軟な対応も必要でしょう。いずれにしてもワクチンの絶対数との関係もあるでしょう。今回の騒ぎを目にして、自治体の対応の大きな差を感じました。特にネット対応に関しても。ネット対応のできる人はできるだけネットで対応してもらい、ネット対応できない人は地域、コールセンターなど幾つかの可能な対応をとおもいました。場合によっては民生委員などの助けを借りて、自力で予約を取りに行けない人への対応も考えられるべきかと。

それにしても東京の友人たちの方が接種済みがおおいような。一方京都大阪の方は予約が取れたと言っても,7月接種ということで、これって何故?と。