超知能への道 その23 単冠市の建設
世界一極委員会でのゼウスの発言である。
「択捉島(えとろふとう)の状況はどうなっている?」
「はい、用地選定を終わり、いよいよ単冠市(ひとかっぷし)の建設を始めるところです」とアテナは答えた。
超知能への道 その22 北方領土に進出する
世界一極委員会が開かれた。ゼウスが口火を切った。
「アテナ、事代主命システムの進捗状況はどうだ?」
「はい、システムの設計は完了して、チップは三洋電子の工場で生産中です。それをシステムに組むことも近い将来にできます」
超知能への道 その21 太平洋に進出する
「ベトナムなどに海外進出したが、それで終わりかね?」とゼウスが聞いた。
今度はめずらしく、海の神ポセイドンが発言した。
「いや、我々は太平洋の島嶼国家に進出しようと考えている」
超知能への道 その20 東南アジア進出
世界一極委員会での会話である。
「宇宙の基本は物、エネルギー、情報だ。人間社会も同じことだ。我々は工場を作り、物を作ることができる。情報に関しては、我々はスーパーコンピューターと汎用人工知能を作った。もっとも世界の情報の収集はこれからだ。問題はエネルギーだ。日本ではエネルギーが高すぎる。原子力発電所は日本では建設できない。また軍需産業も起こせない。それに日本は規制が多すぎる。だから海外進出をする」とゼウスは言った。
超知能への道 その19 大学を作る
「人工知能も作った。会社も作った。産業も起こした。しかしそれだけでは世界征服はおろか、日本の征服すらできんな」とゼウス。
「その通りです。我々は革命を起こすのではなく、日本の指導層に平和裡に浸透しなければいけません」とアテナ。
「どうする?」とゼウス。
超知能への道 その18 映画産業に進出
「ロボット、電子・電気製品ときて、つぎは何だ?」とゼウスがマーキュリーに聞いた。
「はい、つぎは映画産業です」とマーキュリー。
「映画? 何でだ?」とゼウスは聞く。