2017年04月27日

第34回:「科学に気軽に触れられる場」by 前

このHPの「ニュース」、「坂東昌子ブログ」にありますように、当NPOと株式会社ズームスが共同で制作を進めている科学ニュース番組「サイエンス・ニュース・ネットワーク(略称:SNN)」の配信が今月から始まりました。
私も当NPOの一員として企画に参加し、更にますます面白い番組にしていきたいと思っています。今後とも是非ご覧下さい。

今回の私のブログは、このサイエンスニュース配信という科学を広く伝えることにちなんで、私が最近参加した「科学に気軽に触れられるイベント」を紹介したいと思います。

●「サイエンスアゴラ

先月末から今月初めに開催されたこのイベントは、科学ショー、研究紹介から、研究者問題、科学ジャーナリズム、科学政策などに関する話題まで、広く「科学」「科学と社会」に関することについて扱ったもので、昨年度に続いて参加しました(昨年度は、脳科学などの異分野の面白そうな研究に対して直接その研究者に気軽に聞けたことがとても楽しめました。)。
科学を分かりやすく伝える腕前を競うコンテストでは、自然を擬人化して自然を見る視点を変える工夫や、「お笑い」の要素を入れたものなどが高い評価を受けていました。それは確かに「親しみやすく」「楽しい」もので、大事なポイントであり、今後の可能生を感じるものです(参考:お笑いから教育技術を学ぶ「お笑い教師同盟」)。一方で、「仕組みがよくわかる」「物事がより広い範囲で繋がって見える」という「楽しさ」「親しみやすさ(自然さ)」とはどこか違うもののように思います。
その他印象に残ったものに、JST理事長や総合科学技術会議議員の方々によるパネルディスカッションがあります。そこでは注目される研究開発の現状と、科学技術基本計画の今後の展望が紹介され、議論されました。聴衆とのやりとりも活発に行われ、科学技術政策への関心をより深めるものとなりました。政策関係者と政策に関しての意見交換を直接できる場がこんなところにあるのですね。

●「青少年のための科学の祭典」京都大会

今月初旬に開催されたこのイベントは、タイトルから私は勝手に、子供向けのよくある科学館のようなイメージのものと思っていましたが、参加して新鮮な思いをしました。50ほどもあるブースではほぼ全て、各々熱心な担当者の創意工夫のもと、「なんだこれは?どうなってるんだ?」という現象がむき出しにされ、それを見て、問うて、触れて、工作して試すことができ、ステージではほぼ常時、吉本新喜劇ばりの楽しいサイエンスショーが行われ、会場は沢山の子供達で満たされて非常に活気のあるものでした。(私が担当している物理の授業でも、こんな前のめりの活気のあるものにしたいのですが、これは簡単ではありません。)
また、同会場で科学の祭典と並んで開催されていた「京都サイエンスコンテスト」入賞作品展示では、小学生・中学生・高校生の科学自由研究レポートの力作に思わず見入っていました。「砂鉄集めから始めて鉄を作る」「集中力が状況によってどう変わるか」「いろんな虹のでき方」などなど、面白そうなテーマで、写真やイラストなども用いて、結構つっこんで調べて考えていたりと、楽しめました。知りたい・理解したいという欲求の原石を見た気がします。

将来、当NPOで、「サイエンスアゴラ関西版」「万人のための科学の祭典」なども開催して、子供から大人まで、研究して、共有して、未来に繋げる、という科学のサイクルを回して行くことに貢献できればいいなと思います。