2017年07月22日

「あいんしゅたいん」でがんばろう 5

欧米の大学では1科目の授業は「1時間週3回」なんです。これだけ国際化した社会であるが、日本の学教育は何故か国際標準からずれている。一つは4月入学は時々提案され毎回ボツになってるが、それよりもっと教育の根幹に関わる事であるにも拘らず一切議論にならないずれに時間割の組み方がある。欧米先進国の大学では大学生の授業は同じ科目は大体は1時間で週に3回である。特に低学年の基礎科目は間違いなくい1時間週3回である。同じ大学でも一部の科目は1.5時間週2回である。

HarverdとかCambridgeとかいった特殊な研究大学では、教員の数が多いので講義とdisscusion時間を組み合わせたりしたオムニバス形式の2時間週一回講義があったりもするが、それこそ大多数の99.99パーセントの学部講義と言うのは1時間週3回なのである。日本では大学の授業は90分週1回と相場が決まっていて、何故かその是非が問われることはない。大昔、1973-4年の一年間UC-Berkeleyの物理教室に居たときにこのことに気付いて、「こんな情報が日本に伝わった大変だ」だと思って黙っていた。研究のために欧米の大学に行った人はみんな気付いたがこの情報が日本で広まらない様に、若かった私と同様に、口をつぐんだのではないかと思う。何故、“大変だ”か分からないだって!当たり前じゃない、気楽な大学教員勤めが“犯される”と感じたからである。当時、大学教員の途を選んだ人の理由には、月給は安いが、大学勤めは時間的拘束が少ない自由が重要な理由であった。時代は変わって、今ではインターネットで海外の大学の学部教育の時間割を見ることが出来る。皆さん自分で確かめることが出来る。また、近年、大学生の質が落ちたと言われている。ケンブリッジやMITの学生は同じ科目を高校生のように週3回授業があるんです。ところが、日本では、「大学生はほって置いても勉強する(勉強が好きだから大学に来た)」という麗しい前提に立って週1回できているのである。教育問題担当の新聞記者に指摘したこともあったが一向に動きがない。欧米は昔からこうなのだが、教育危機が叫ばれて最中、一度じっくり議論する時期だと思います。「自分が逃げ切った後に言い出すのはずるい」と言われるかもしれないが。

こういう話をすると海外事情に通じた方は必ず「一部はテイーチングアシスタントが・・・・」という話をされる。しかしアメリカの大学は大学院生とかいないのが大半だし、最近はITの普及で学部教育のAssignmentやHomeWork事情は様変わりのようである。「WebAssign」とか「MasteringPhysics」(図参照)といった学習ビジネスが急成長で、少なくとも中小大学は相当程度これを取り入れた授業形態や成績管理が進行している。MITでさえ図にあるような「MasteringPhysics」をとりいれているが、さすがMITだけあって従来の「ハードコピー」の問題配布もやって併用している。日本にもこういう事情の専門家がいるんだと思うが問題提起がいっこうに聞こえてこないのは不思議である。