2017年06月23日

第52回:「京都大学 小山田研究室との共同研究始まる」by 松田

あいんしゅたいんと京都大学の小山田研究室の間で、電子教材や数値シミュレーションの可視化に関して共同研究を始めることになった。そのため京都大学情報メディアセンターの地下にある可視化実験室が利用できるようになった。ここにその整備状況について報告する。

【経緯】

NPO法人、知的人材ネットワーク「あいんしゅたいん」は、京都府から「課題対応型中小企業力向上人材確保事業」を受託して、電子教材などの開発を行うこととなった。それに関して、京都大学高等教育研究開発推進センターの小山田先生とあいんしゅたいんの間で、共同研究を行うことになった。また数値流体力学シミュレーションの可視化など、科学的可視化の面でも共同研究を行う。そこで共同研究の場として、小山田先生から情報メディアセンター地下の可視化実験室を提供していただくという話になった。小山田先生が以前、情報メディアセンター(旧大型計算機センター)の助教授をしておられた関係で、この部屋を実験室として使っておられたのだ。この部屋は長く助教の坂本さんと大学院生が使っていた。

http://www.viz.media.kyoto-u.ac.jp/

吉田南館に小山田研究室が移動したことに伴い、彼らはそちらに移動した。使用されなくなったコンピュータ類、可視化実験装置、家具什器類などがそのまま積み上げられていて物置場のような雰囲気であった。

この部屋の広さは約80平米あり、それをパーティションで二つの部分に分けている。その一部を研究員室、のこりを会議室、実験室として使用できる。もとボイラー室であったこともあり、天井にはダクトが所狭しと、通っている。外部への脱出口もあり、非常はしごを登ると今出川通りのバス停に出る。

可視化実験室への行き方は、まず情報メディアセンターの地下に下りて、右手に曲がり廊下の奥の右手の入り口を通って廃品置き場のような部屋に入り、その左手の奥に入り口がある。ともかく秘密基地めいた雰囲気を醸し出している。

2010年2月15日から部屋の整備にかかり、16日まで清掃を行った。可視化実験室の近くは情報メディアセンターの廃棄物集積所になっており、センターの了解を得て無傷のソファー、椅子類4点ほどを獲得した。これには、当事業を担当している理事やITマネージャとして雇用された方々、事務として雇用された方々が、毎日、作業にあたった。ただし、あいんしゅたいんが退去する時は、それらの椅子、ソファー類を持って行くようにいわれた。これらは「あいんしゅたいん」の所有物のラベルを貼った。つまりあいんしゅたいんの財産になった。

17日からは、当会員でもある市川憲人さんが、アルバイトとして助っ人で駆けつけてくださり、その腕をふるって、次々とコンピュータ類を復活させた。LinuxをインストールしてあるPCにWindows XPをインストールした。放棄されたモニター3台を復活させた。そのうち2台は解像度が水平4000ドット近くあるモンスター機であった。本来は立体視の研究のために使用されていたものだ。これを復活させたことに小山田先生は驚いておられた。モニターを縦横4×4=16面配置したタイルディスプレー、立体可視化装置もあるが、半分壊れた状態である。これを復元できるかは今後の問題である。プリンター、スキャナー、テレビ会議システムも完備していて、非常に快適な研究室になったと思う。

可視化実験室の面積を考慮すると、事務所もまだ私宅を使用していて、とても雇用者が仕事をするような場所がなかった当法人の事業を理解いただき、共同研究を受け入れてくださった。小山田教授のご厚意に感謝したい。この可視化実験室のある建物は耐震工事の対象になっているので、使用できるのは耐震工事が始まるまでである。

【使用法】

2010年度はあいんしゅたいんは京都府の補助金で数名を雇用することになった。そのうち1名は事務職で、他の2名は電子教材製作事業を担当することになっている。また随時、事務職や技術職のアルバイトを雇うことがある

可視化実験室は事務員の執務時間の関係で午前10時に開室する。情報メディアセンターは朝は8時に正面の扉が開き、夜7時に閉まるので、開室時間以外はカギがないと外からは入ることは出来ない。しかし内部から外に出ることは出来る。土曜、日曜や祭日はカギがかかっている。あいんしゅたいんのメンバーの一部が小山田研究室の教務職員となり、京都大学の身分を得ているので、彼らは正面扉のカギを預かることが出来る。だから週末も教務職員の身分を持っているメンバーが参加すれば、仕事や打ち合わせをするために、使うことは出来る。 

この部屋には理事長および理事の松田が可能な限り在室することにしている。理事会、教材作成の企画会議などはこの部屋で行う。あいんしゅたいんが主催するセミナーなどは、できれば陽の当たる場所で行うのが望ましい。会員の皆様も一度、ごらんになられると良い。再び尋ねたいか、二度と来たくないかは、その人の気質と体質によるであろう。秘密基地の好きな人には、たまらなく楽しい場所である。