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on-line cafe “湯川博士の贈り物 3”

サロン・ド・科学の眼差しの講座として、2021年2月より5回のシリーズのon-line cafe “湯川博士の贈り物”、続けて2022年1月より第2弾となる、これも5回シリーズのon-line cafe “続・湯川博士の贈り物”を開始してきましたが、9月より第3弾となるシリーズを開催します。

第3弾も、通常回:4回+特別企画:1回の全5回シリーズです。湯川邸が京都大学の所属になったことで市民と科学者の交流の場としてオープンの日を迎えるように、またオープン後はその交流が湯川邸の定着したイベントとなるようにと期待を込めて、湯川邸オープンの日まで月1回のペースで続けていきます。

テーマは「生物と宇宙」

湯川秀樹博士は67歳のとき「宇宙と人間 七つのなぞ」というエッセイをお書きになりました。雨を見た2歳半のお孫さんに「だれが水をまいてるの?」と聞かれて答えに詰まったのをきかっけに、宇宙・素粒子・生命・言葉・数と図形・知覚・感情の7つのなぞについて、分かりやすい言葉で解説されています。

本シリーズでは、7つのなぞのうち「生命」と「宇宙」を取り上げます。博士の幅広い好奇心と専門外の人とも一緒に学び探求しようとする姿勢をお手本に、子どもも大人も一緒になって現代科学の知見を学び、さらに科学と社会との関わりについて湯川博士ならどう考えるだろうと思いをはせながら参加者のみなさんと議論していきたいと思います。

 これまでのシリーズに参加された方はもちろん、初めての方も大歓迎です。皆さまのご参加をお待ちしています!!


スピーカー: <内海博司>   <宇野賀津子>   <坂東昌子>   <山極壽一>   <榎戸輝揚>
         
  体質研究会主任研究員   ルイ・パストゥール
医学研究センター
生体防御研究室室長
  NPO法人
あいんしゅたいん
理事長
  総合地球環境学研究所所長   理化学研究所
白眉研究チームリーダー

司   会::艸場よしみ(絵本・書籍編集者)・坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長・基礎科学研究所所長)

日   程:2022年9月25日~2023年1月21日(4回+特別企画1回)

回 数 日  程 各回テーマ 形 式 種 別 スピーカー
第1回 9月25日(日)  分子生物学の幕開けと湯川博士 オンライン SC 内海博司
第2回 10月16日(日)  湯川博士はビキニ事件をどう受け止められたか オンライン JI 宇野賀津子
坂東昌子
第3回 11月13日(日)  なぜ人間は殺し合うのか? オンライン BH
SC
山極壽一
第4回 12月17日(土)  地上と天上の架け橋:宇宙線 オンライン BH
SC
榎戸輝揚
特別
企画
2023年
1月21日(土)
 テーマ・内容の詳細未定 対面 SC 未定

※ SC:サイエンス編 BH:文化・平和編 JI:事件簿編

時   間:15時~17時

会   場:特別企画:京都大学基礎物理学研究所  ※ 第1回~第4回:Zoom配信によるオンラインサロン形式

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地図及びアクセスはこちら 11  の建物)

定   員:50名

参 加 料:一 般(含、協力会員):1講座:800円 全4回一括払:2,500円
      会 員:正会員・賛助会員・利用会員 1講座:600円 全4回一括払:2,000円
      日本物理学会会員:1講座:600円 全4回一括払:2,000円

  2023年1月21日開催の特別企画は無料でご参加いただけます(参加申込は必要です)。
  法人の会員にご入会いただくと、受講料割引を始めとする会員特典を受けることができます。詳しくは、会員特典案内のページをご覧ください。法人会員のご入会は、会員入会申込フォームのページから、必要事項をご記入の上、お申込み下さい。
  内容はそれぞれの回毎に独立していますので、ご興味のある回のみご参加いただいても支障はございません。
  参加料のお支払いは、銀行振込・クレジットカード払い(Visa・Mastercard・American Express・JCB)のいずれかを選択いただけます
支払方法については、お申込み後、当法人より送付させていただくご案内メールにてお知らせいたします。

申   込:参加申込フォームよりお申込みください

ご 注 意:お申込みに際しては、以下の点ご了承いただきますようお願いいたします

  講座の様子は撮影いたします。 撮影した映像の一部は電子教材として使用し、インターネット等の媒体を通じて公開させていただく場合があります。 公開に際しては、可能な限り肖像権に配慮した編集を行いますが、質疑応答を行うという性格上、映り込みが生じる点はご了承ください。
  本講座の映像・音声を、スクリーンショットや写真・動画、録音機器等で許可なく記録し、またそれらを第三者に共有・公開すること、さらに講座に参加するために必要なURL・パスワードを第三者に共有・公開することは固くお断りいたします。
  開催日当日、参加者様のご都合より欠席された場合、払込済参加料の返還はいたしません。参加申込いただいた場合は、この点につき認容いただいたものとみなさせていただきますので、予めご承知おきください。

問い合わせ:NPO法人あいんしゅたいん事務局 TEL:075-762-1522 E-mail:secretariat [at] jein.jp

※ コロナ禍を原因とする業務の大幅縮小中のため、電話対応できない場合がございます。悪しからずご容赦ください。

主   催:基礎科学研究所(NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん 附置機関)・物理学会京都支部
      京都大学基礎物理学研究所(特別企画)

支   援:京都府地域交響プロジェクト(2023年3月末まで)

備   考: 本講座の第1回~第4回はZoomを使ったオンラインで実施するため、思わぬシステムトラブル・通信トラブルにより予定通りの内容をお届けできない可能性がある点につきましては、ご理解の上、ご容赦くださいますようお願いいたします

 講演概要
 
第1回 分子生物学の幕開けと湯川博士

みなさんは、2045年にコンピュータが人間の脳より賢くなるという話を聞いたことがありますか?当あいんしゅたいんの松田副理事長はそうしたテーマを「松田卓也連続講座」や「AIグループ」で研究されています。こういう科学の大転換を、私達は何度も経験しています。その1つが生物学の大転換です。
1960年代、生物の研究は一大転換期を迎えたのです。このとき湯川先生は次のように言っています。
「自然科学の各分野は、それぞれ進歩し続けると同時に、より狭い専門分科へと細分化されてきた。しかし、そういう一方的な傾向の半面に、異なる諸分野の研究者の協力による、新しい領域の開拓が行われてきたという事実もあったことを見逃してはならない。その中も最も著しいのは、細菌中数年間における生物物理学の急速な発展であろう。しかも、それは今後長期にわたって、ほとんど限界を知らないほどの大きな未来を約束されているのである。したがって、これから自然科学の研究を始めようとする若い人たちの中の相当数が、生物物理学に興味を持ったとしても
不思議ではない。さらにまた、自然科学のある分野で知識と技術を一応身に着けた人たちの中から、生物物理で転身する人が相当数出てきたとしても、むしろ当然のことであろう。(量子生物学講座 発刊に際しての推薦の辞 湯川秀樹)」
この頃の熱気が伝わってきますね。この時期に生物物理学会が誕生し、京都大学理学部でも新しい学問分野に合わせて新しい教室を作ろうという話が出てきました。そして1967年には京都大学理学部に「生物物理学科」が設置されました。丁度私は大学院博士課程を終えて、ほやほやの助手をしていた頃でした。
今回のスピーカーである内海先生は、その頃大学に入られました。そしてこの新しい学問への意欲に燃えた若手研究者の夏の学校などにも出席され、その息吹を身近に感じておられました。その後、エルカインド博士という有名な放射線生物学者のもとで修業し、新しい学問に専念されたのです。エルカインド博士とは、X線が放射線障害(突然変異)を誘発し、その損傷は修復されず蓄積するというマラーの実験結果を覆す大発見をした研究者です。
その頃の雰囲気を伝えていただき、この学問分野がその後どう発展したかも話していただきます。
第2回 湯川博士はビキニ事件をどう受け止められたか

宇野賀津子と坂東昌子の漫才風対談・・ビキニ事件の真実・・
1954年3月のビキニ事件を知っている人は、今や少なくなっているかもしれません。湯川博士は、このビキニ水爆事件にショックを受けて、よりいっそう核兵器の問題を真剣に具体的に考えられ、その後の一生を核兵器廃絶にささげられたのです。湯川夫妻はアインシュタインから「核兵器を廃絶する道は、世界が1つの国になる、世界連邦を作るしかない」という思いを託され、その後ずっとお二人で「世界連邦」の設立に力を尽くされました。
しかし、このビキニ事件で半年後に亡くなられた久保山さんの死因をめぐって、物理学者と医学者はかなり違った評価をしていました。そのことが明らかになったのは、3・11福島原発事故から始まった物理屋さんと生物屋さんとの交流でした。生物屋の宇野さんと物理屋の坂東さんの2人が、放射線影響の議論のなかでビキニ事件をどう見ていたかの違いに気が付いたのです。ショックを受けた二人はビキニの真相に迫っていきます。特に武谷三男の「死の灰」(岩波新書)の中の一枚の図がキイとなりました。何が分かり、話がどう発展していったか、その様子はまるで漫才。どうぞ、とくとお聞き下さい。
いっぽうこのいきさつは、「真実はどうして明らかになるか」「科学者の分野を超えた交流がいかに大切か」を教えてくれます。皆さんと一緒に追体験しながら、未来の市民と科学者の在り方を考えてみたいと思います。
第3回 なぜ人間は殺し合うのか?

戦争は人間の本能なのでしょうか?人はなぜ争い、殺し合うようになったのでしょうか?戦争の起源を、人類学の視点から考えます。
これは、湯川博士が特にビキニ水爆事件でショックを受けて、核兵器廃絶にその後の一生をささげ、「世界連邦」設立に力を尽くされたこととも大きく関わっています。
湯川博士はこうした活動を通じて、なぜ戦争が起こるのかという問いをずっと投げかけておられたのでした。湯川スミさんは、あるインタビューで「残念ながら戦争はなくならないのか?」と聞かれて、スミさんが「それで困っているのですよ。人間ほっといたらけんかすると主人が申します。秀樹さんは性善説なら喧嘩はしないといいます。戦争は人間が完全でないというところですね」と語っておられます。
この9月3日に開催された「湯川秀樹旧宅の保存と活用を願う市民の会」の総会で、「湯川博士がウクライナ戦争を見ておられたら、どう言われただろう」という話が出ました。人間には本来闘争本能があるのでしょうか? それとも?
そこで今回は、「湯川秀樹旧宅の保存と活用を願う市民の会」の顧問でもいらっしゃる山極先生に、ヒトの進化のお話を伺いながら、湯川先生の疑問を共有したいと思います。大いに皆さんの疑問をぶっつけ合いましょう。
第4回 地上と天上の架け橋:宇宙線

今度11月に京大物理に着任される榎戸輝揚さんはとても面白い先生で、市民と一緒に科学を楽しむことをモットーに、これまでも理化学研究所で活躍されてきました。ご専門は、中性子星という不思議な天体をX線やガンマ線で観測し研究している宇宙物理学者です。また、その測定技術を応用して、雷や雷雲という身近な現象を市民と一緒にガンマ線で観測するシチズンサイエンス「雷雲プロジェクト」 も進めている、とてもユニークな先生です。宇宙線に着目し、地上と宇宙を繋ぐところから、宇宙の神秘が解き明かされてくるというわくわくしたお話です。
湯川博士も、若い時代、宇宙線のシャワー現象を熱心に調べておられたことがわかっています。宇宙から降ってくる宇宙線こそ、この地上で起こる現象と宇宙にみる現象をつないでくれる役割をしているのですね。
湯川博士がノーベル賞を受賞されたとき、湯川さんは「京大だけでなく、全国いや世界の共同利用研究所を作りたい」と構想されました。この湯川構想でできたのが、基礎物理学研究所です。ここでは、毎年、「長期研究会」の募集を全国に向けて行っていました。この研究会をめぐっては、まさに、学問の未来を見据えて、「次はどんなテーマを取り上げるか」と議論が盛んにおこなわれていたのでした。そんな長期研究会について、基礎物理学研究所のサロンでの雑談のなかで話題になったとき、湯川さんは、早川、武谷の両先生に「お星さまの話はどうかね」と言われたそうです。ここから日本の優れた研究である、星の進化の研究が始まったということです。こうして新しい学問が生まれてくるのです。気さくにサロンに出てきて、雑談されていた湯川さんの姿が目に見えるようです。
宇宙からやってくるX線や放射線を研究している榎戸輝揚さんは何を見つめてどんなことを研究されているのか、楽しみですね。
榎戸さんは、「トコトンやさしい天文学の本」という本も書いておられます。 おたのしみに!
特別企画 テーマ未定

詳細はまだ決まっていませんが、宇宙の研究をしている若い方に、今どこまで宇宙のことがわかったか、これからどんなことを明らかにしていくのか、宇宙の始まり、暗黒物質、ブラックホール、重力波などなど、宇宙研究最前線のお話をしていただく予定です。様々な謎を解き明かす若い方々の姿をご一緒に楽しみましょう。
   
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