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on-line cafe “続・湯川博士の贈り物”

2021年2月より5回のシリーズとして開催したサロン・ド・科学の眼差しの講座、on-line cafe “湯川博士の贈り物”は大変好評いただきましたが、もっと湯川先生にまつわるお話を聞きたいという皆さまの声にお応えし、湯川邸が京都大学の所有になったことを記念して、2022年1月より続編の講座を開講します。

1月23日は湯川博士のお誕生日です(123と覚えると忘れないそうですよ!)。
日本で初のノーベル賞受賞者である湯川博士は何を追求しようとしたのか、幅広く学術全般にわたり文学的素養も持ちつつ科学者としてどういう生き方をされたのか、また科学と社会の問題にどう取り組まれたか、さらに日本の中でどういう役割を果たしたか、といった様々な疑問が皆さんにはあるのではないでしょうか。
今回の講座は、子ども達も理解できて楽しめるような内容になっています。ぜひ将来を担う子ども達にも参加いただいて、湯川博士の功績を知ってもらえればと考えています。

現在、湯川旧宅市民の会の皆さんにより、湯川邸に遺されたたくさんの遺品の整理をしていただいていますので、純粋な科学に関するものとは別の、文化人湯川博士として遺されたものから発見する情報もたくさん出てくると思います。

このサロンは、湯川邸が完成するまでじっくり続けていくつもりです。皆さまのご参加をお待ちしています!!


スピーカー: <永田和宏>   <萩野浩一>   <政池明>   <橋本幸士>
       
  JT生命誌研究館館長   京都大学理学部教授   京都大学名誉教授   京都大学理学部教授

司   会:坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長・基礎科学研究所所長)・宇野賀津子(NPO法人あいんしゅたいん常務理事)

日   程:2022年1月25日~5月22日(全5回)

回 数 日  程 各回テーマ 種 別 スピーカー
第1回 1月23日(日)  湯川博士が短歌で語りたかったもの BH 永田和宏
第2回 2月27日(日)  鉄腕アトムは宇宙へ  ~素粒子の世界を拓いた湯川博士~ SC 萩野浩一
第3回 3月27日(日)  太陽の子をめぐる科学者たち JI 政池明
第4回 4月24日(日)  パパが教える超ひも理論  ~湯川博士の謎とき?~ SC 橋本幸士
第5回 5月22日(日)  理系、文系って何なんだ? ~物理学者とエッセイの系譜~ BH 永田和宏

※ SC:サイエンス編 BH:文化・平和編 JI:事件簿編

時   間 :15時~17時

定   員:50名

参 加 料:一 般:1講座:800円 全5回一括払:3,000円
      会 員:正会員・賛助会員・利用会員:1講座:600円 全5回一括払:2,000円
                   協力会員:1講座:700円 全5回一括払:2,500円

  法人の会員にご入会いただくと、受講料割引を始めとする会員特典を受けることができます。詳しくは、会員特典案内のページをご覧ください。法人会員のご入会は、会員入会申込フォームのページから、必要事項をご記入の上、お申込み下さい。
  内容はそれぞれの回毎に独立していますので、ご興味のある回のみご参加いただいても支障はございません。
  参加料のお支払いは、銀行振込・クレジットカード払い(Visa・Mastercard・American Express・JCB)のいずれかを選択いただけます
支払方法については、お申込み後、当法人より送付させていただくご案内メールにてお知らせいたします。

申   込:参加申込フォームよりお申込みください

ご 注 意:お申込みに際しては、以下の点ご了承いただきますようお願いいたします

  講座の様子は撮影いたします。 撮影した映像の一部は電子教材として使用し、インターネット等の媒体を通じて公開させていただく場合があります。 公開に際しては、可能な限り肖像権に配慮した編集を行いますが、質疑応答を行うという性格上、映り込みが生じる点はご了承ください。
  本講座の映像・音声を、スクリーンショットや写真・動画、録音機器等で許可なく記録し、またそれらを第三者に共有・公開すること、さらに講座に参加するために必要なURL・パスワードを第三者に共有・公開することは固くお断りいたします。
  開催日当日、参加者様のご都合より欠席された場合、Zoomを通じてクラウド上に録画された講座の動画をご覧いただけるようにいたしますので(閲覧可能期間は1週間程度)、払込済参加料の返還はいたしません。

問い合わせ:NPO法人あいんしゅたいん事務局 TEL:075-762-1522 E-mail:secretariat [at] jein.jp

※ コロナ禍を原因とする業務の大幅縮小中のため、電話対応できない場合がございます。悪しからずご容赦ください。

主   催:基礎科学研究所(NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん 附置機関)・物理学会京都支部(予定)

支   援:京都府地域交響プロジェクト(2022年3月末まで)

備   考: 本講座は、Zoomを使ったオンラインで実施するため、思わぬシステムトラブル・通信トラブルにより予定通りの内容をお届けできない可能性がある点につきましては、ご理解の上、ご容赦くださいますようお願いいたします

 講演概要
 
第1回 湯川博士が短歌で語りたかったもの

永田先生は、湯川先生が京大教授として最後に教壇に立たれた時の学生でした。基礎物理学研究所(通称基研、またの名を湯川研)のサロンのような部屋で、一年間「物理学通論」の講義を受け、その経験は物理から生命科学の研究者になったあとも、どこかで先生の研究者としての自信になっていたといいます。湯川先生が五七五七七からなる短歌を作っておられたことは知っている人も多いと思いますが、「深山木」という歌集も出しておられます。理論物理学、最先端の素粒子物理学と短歌はどのように両立したのか。忙しい学者としての時間の合間に、歌を作り続けられたのはなぜか。湯川先生は、短歌という詩型を通じて、何を訴えたかったのか。そもそも短歌を作ることは、何が楽しいのか。
 永田先生は、学生時代から50年以上にわたって、歌人として活動をしてこられ、すでに十五冊もの歌集を出してこられました。生命科学の研究者としての活動のなかで、科学と短歌を同時にやり続けることの苦悩も含めてお話しいただきます。
第2回 鉄腕アトムは宇宙へ ~素粒子の世界を拓いた湯川博士~

萩野浩一先生は、現在京都大学理学部物理教室の教授をしておられます。京都の小学校に出かけていろいろな科学のお話もなさっています、聞いたことがある人もあるかもしれません。今回は、もっとさきの話もでてくるかもよ。「湯川博士って日本で初めてノーベル賞をもらったのだよね?どんなことしたの?」素粒子って何なの?みたことあるの?どんな色をしているの?皆さんは謎だらけかもしれません。大人も子供も一緒になってとことん探検してみましょう。「元素」という言葉を聞いたこと ありますか? まだない?では「原子」はどうですか?それでは素粒子はどうかな?素粒子という言葉を作ったのは湯川博士なのですよ。で?湯川先生はどんなことを発見したのでしょうね?で、何が偉いのかな?そんなお話を、私達でしたてみたいと思います。また「ニホニウム」のことがニュースになったのは知っているかな?二ホンという名前が付いたので、知っているかもしれませんね。そしてそれよりもっと小さな素粒子のクォークというのはどうですか?クォークには美しいクォークとか、奇妙なクォークとか、おかしな名前がついています。時々クォークには色がついていると思っている人がありますが、どうかな?この小さなクォークの作る世界の話を、一緒に探検してみましよう。下の絵は、なんでしょう?スイへ―リーベという周期律表に似ているけど、なんかちょっとちがうね?実は¥、宇宙の始まりを考える時にはこちの方が大切になるんですよ。こんなこともお話しするかも!坂東昌子は、湯川先生の研究室に育った今はおばあさんです。助手を務めていたので、湯川博士のことをちょっとは知っています。裏話もできるかもよ。で、素粒子のお話が、宇宙の始まりにつながる次の話につなげていきますね。
第3回 太陽の子をめぐる科学者たち

皆さんは、「太陽の子」という映画を見たことがありますか?あの映画を作るとき、政池さんには、映画のスタッフがお世話になったはずです。そして私どもにも電話がかかってきました。あのなかで使っている式は「濃縮」を表す式なのですが、その研究をしていたのは、あいんしゅたいん副理事長である松田卓也さんなのです。まあ、この話は又いつか別にお聞きすることとして、戦争中の科学者の悩みや生き方は身につまされるものがあります。聞きたいことだらけです。政池さんはそういう様子を10年以上かけてアメリカの資料まで調べてこの本を書かれました。この本を書くように勧めたのは、あいんしゅたいんで政池さんのお話しを聞いた時ですが、あいんしゅたいんの名誉会長である佐藤文隆先生です。そんな裏話も含めて、戦争と科学者の悩みをみんなで話し合ってみたいですね。「荒勝文策と原子核物理学の黎明」は原子の火がともるころのお話しから出てきます。この本は全体としては難しいですが、とても身につまされるエピソードや、びっくりするような若者の活躍などが書いてあって、お父さん、お母さんとも一緒にお話を聞いてほしいです。政池さんは「ぼくはもういい」と言われるのですが、無理に出てもらって、お話を坂東と宇野が聞くという形で進めたいです。
第4回 パパが教える超ひも理論 ~湯川博士の謎とき?~

橋本さん(ハッシャン)は、この4月に大阪大学から京都大学に移ってこられたばかりですが、出身は京大の素粒子研究室(旧湯川研究室)です。大学院の時代は、まあ、普通の人(いえいえ、研究では目立った人ですが、人柄とか振る舞いは、です)でしたが、いつの間にか、草履をはいて短パンで闊歩するかわった人になりました。研究室に行くと、南部先生の使われていた黒板が(どないして持ってきたのかな?)あり、周りは全部白板で壁のない部屋で、この図のように長ズボンではなかったような・・・。素粒子理論屋としては所謂、超ひも理論にまつわる研究からだんだん広げて、今は、それをいろいろな方面に応用して活躍しています。この続・湯川の世話人になってとお願いして、最初が永田先生だといったら、「まかしといて、僕はベストエッセイに選ばれているんやで」と言ってました。へー、そんな才能もあったのか。では、超ひも理論という超難しい話を中心に、一体湯川博士が切り開いた素粒子論の今が、どういうものか、どう発展しそうか、お手並み拝見と行きたいです。楽しみです。坂東はきっと反論もあると思いますが、それはその時のお楽しみです。佐藤さんも湯川のやり残したもの、は、もっと別だったと思っている一人です。科学のこの先がどうなるのか、やいやい議論してみたいです。ともかく、素粒子論の今の姿がどんなものかじっくり聞かせて子供にもわかるように説明してもらいましょう。
第5回 理系、文系って何なんだ? ~物理学者とエッセイの系譜~

僕は数学がよくできるから理系に行く。私は物理なんかよくわからないから文系に行く。そんな風に高校時代に理系・文系が分けられてしまうのは、とても残念なことです。特に日本における教育制度で、早くから理系文系を分けてしまうことは、百害あって一利無しと言わざるを得ません。湯川秀樹先生は、優れたエッセイを書かれる研究者でもありました。自伝『旅人』をはじめ、湯川先生の多くのエッセイ集には一人の思索者としての思索の跡が、豊かな文章表現として見事に残されています。考えてみますと、寺田寅彦をはじめとして、日本の物理学者にはすぐれたエッセイを書き残した方々が多くいました。雪の研究の中谷宇吉郎、湯川の盟友でノーベル賞受賞者の朝永振一郎も素晴らしいエッセイの書き手でした。この物理学とエッセイの系譜を簡単に辿りながら、なぜ彼らはエッセイを書き続けたのか、もっと一般的に「知」とは何なのか、「知るということ」の何が喜びなのか、さらに広げて、教養っていったい何なのだ、などなど、永田先生に思う存分語っていただきます。
   
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