サロン・ド・科学の探索 第20回
日 時:2016年6月5日(日) 14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:梯山航海 ~科学として放射線を学ぶ旅~
トーク:角山雄一氏(京都大学環境安全保健機構/放射性同位元素総合センター助教)
6月は角山雄一さんにお願いしました。角山さんのご専門は植物生理学、分子生物学、放射線安全管理学で、当あいんしゅたいんの「親子理科実験教室」でも講師をしていただき、大変子どもたちの人気者です。例えば、一昨年は「まいはぎ」を育てる授業をなされたのですが、実は研究でも「マイハギにおける微弱な接触刺激・音に対する応答機構の解明」という研究もやっておられたことは後で知りました。「え、音に反応する植物があるの?」という発見をしました。同時に京都大学や全国の放射線安全管理に携わっておられます。そして、環境安全保健機構の放射性同位元素総合センターで行われる放射線を取り扱う学生や研究者のための研修にも毎年携わっておられます。特に、ここ5年、福島原発事故から以後、放射線教育を小学生から大人まで、いろいろな人たちに丁寧に説明されています。福島に何度も訪問され、いろいろなところで講演したり、福島の放射線線量を測定したりなさっています。 今回は、その経験を踏まえてお話を聞きたいと思います。 |
話 題: | 福島原発事故が起きたあの当時、放射線や放射性物質について、その性質やからだへの影響などについて幅広く理解し、適切に解説できた者がどれほどいたことでしょう。 小中校の学校教育現場では、子どもたちや保護者に対して放射線について自信を持って解説できる人材は、理科教諭も含め稀有でした。その背景には、わが国における放射線教育やリスク教育の欠如という大きな社会問題が潜んでいます。そもそも原発反対であれ、あるいは推進であれ、意見を主張するためには少なくとも放射線に関する科学的な基礎知識が必要なはずです。 しかしそのような知識を小中高などで学習する機会はほとんどありませんでした。そして放射線について知らないまま大人になった者たちがわが国の大半を占めてしまっているのです。 事故から5年以上がたちましたが、その間にさまざまな分野の科学者や市民の皆さんとの出会いと交流がございました。その中で、これからの人材を育成するための取り組みを続けて参りました。 これまでの活動を紹介しながら、科学の一分野として冷静に放射線について学ぶことの大切さについてお話ししたいと思います。 |
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
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TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
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● 氏名
● 希望参加回
メール送付先:secretariat[at]jein.jp ※ [at]を@に変更してください
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。