サロン・ド・科学の探索 第16回
日 時:2016年2月14日(日) 14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:原子力バックエンドの若手人材として考えたこと @IAEAインターンシップ
トーク:西川将吾氏(京都大学工学研究科原子核工学専攻修士1回生)
西川君は、ちょうど東日本大震災の起こった年に京都大学に入学されました。この年は、思いだすと小山田先生から紹介されて大学に入学したばかりの大学1年生のゼミを引き受け、それが広がって「低線量放射線検討会」が生まれました。ここには市民も科学者も学生も一緒に集まり、対等平等な立場で議論に花を咲かせたものでした。西川君もひょっとしたらここにご縁ができたような心境だったのだと思います。昨年開いたパグウォッシュ長崎大会に向けての勉強会に出てきてくださり、熱心に議論をする若者の姿にパグウォッシュ会議の方々もとても感銘を受けたものでした。そして、海外に修行に出かけ、このたび帰って来られたところです。若い人が見たIAEA、そこで学んだたくさんのことを、若い人の目で見た国際的な活動を話してくださると思います。どうかお集まりください。(坂東昌子 記) |
話 題: | 「京都大学工学研究科原子核工学専攻修士1回生で、原子力の高レベル放射性廃棄物処分に関連する研究を行なっています。学部に入学したのが2011年4月で、東日本大震災及び福島第一原発事故の起きた直後でした。大阪にいた私は報道を通じて、地震と津波により人々の生活が突如として失われる様を知り驚愕していましたが、それ以上に私にとって衝撃的だったのは原発周辺地域における長きにわたる事故の影響でした。普通の生活が突如として失われ、その回復の見通しが立たないという事実は私にとって受け入れがたく、現在の社会は原子力分野に問題を抱えているように思われました。漠然とはしているもののそのような問題意識が芽生えた結果、学部2回生進級時のコース選択で原子核工学コースを選択し、4回生では高レベル放射性廃棄物処分に関連するテーマを選択しました。 また、最近では3か月間、IAEA(国際原子力機構)においてインターンシップを経験し原子炉の廃止措置に関する業務に携わりました。業務自体は世界中の研究炉の廃止措置状況に関する最新情報をインターネット上から収集しデータベースを更新することでしたが、それ以外にも多くの国際会議を傍聴し海外での原子力の動向や研究室での取り組み以外の内容に触れることで、今後原子力分野に携わるうえで考えるべきことの多さに目を見開かされました。 サロンにおいてはIAEAでのインターンシップで私が得た経験を紹介し、それを種に原子炉の廃止措置や放射性廃棄物処分について議論したいと考えております。 |
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
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TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
● サロン参加経験者の方は、下記を明記の上、直接メールいただいても結構です。
● 氏名
● 希望参加回
メール送付先:secretariat[at]jein.jp ※ [at]を@に変更してください
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。