サロン・ド・科学の探索 第9回
日 時:2015年7月19日(日) 14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:はたして福島の事故は特別か
トーク:児玉一八氏(核・エネルギー問題情報センター理事)
話 題: | 原発の再稼動をめぐって世論は大きく揺れています。それに加えて、放射線被曝の影響関する世論が分裂し、対立が激しくなっています。 これから原発をどうしたらいいのか、引き続き電力供給の主軸にしていくのか、あるいは福島のような事故を二度と起こさないために撤退していくのか、生活や産業を支えるエネルギーや電力をどうするのか、国民が肝を据えて議論しなければならないと考えます。 話題提供者の児玉氏は、「福島第一原発事故というシビアアクシデントは、福島だから起こったのではなくて、福島で起こったのはたまたまにすぎない」と述べています。 1)福島第一原発でシビアアクシデントを起こしてしまった軽水炉の致命的欠陥は、日本の商業用原発すべてで共通している 2)福島事故の引き金となった大地震・津波問題は、地震列島に立地する日本の各原発がかかえている 3)シビアアクシデントをおこしてしまったら、狭い日本の国土では迅速な避難などの緊急時対策は不可能 といったことがその理由です。 こうした問題を、石川県で約30年にわたって志賀原発の事故分析や事業者・行政との交渉、住民と科学者が共同した活断層調査などを行い、福島の被災地をたびたび訪ねて調査を行ってきたことをふまえて話題提供します。ぜひ、原発再稼動に賛成の方も反対の方も、ご一緒に科学を基本において語り合いましょう。 児玉氏は、福井県武生市で生まれ、小さいころから原発を見てきました。金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者国家免状を取得し、理学研究科と医学研究科で学ばれました。大学院生時代から30年以上にわたって原発問題に向き合ってこられ、石川の住民運動の事務局長を長年つとめてきました。住民といっしょに自ら調査し、それを持って行政と企業に要望を出し、安全性への監視の目を緩めなかった方です。その目で福島を見て語るその内容は科学的で迫力があります。現在、核・エネルギー問題情報センター理事、日本科学者会議原子力問題研究委員会委員、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員。 著書に『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発 はたして福島の事故は特別か』(東洋書店)、「放射線被曝の理科・社会」〔共著〕など多数。 |
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
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TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
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● 希望参加回
メール送付先:secretariat[at]jein.jp ※ [at]を@に変更してください
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。