2017年10月22日

大阪大学核物理センター(RCNP)研究会 ー 核変換技術の展開 - 医用RI製造と核廃棄物処分

原子力発電をめぐって、「基礎科学を支えてきた物理サイドは原子力をどう考えているのか」という声がよく聞かれるようになりました。当NPOが基礎物理学研究所と協力して企画してきた東日本震災の科学シリーズでも、こういう意見を会場からたくさんいただいております。

今回の、大阪大学核物理研究センター(RCNP)の研究会は、こうした緊急の課題を深く掘り下げて今後の人類の道を探求しようという原子物理学者が中心になって行われます。こ
の企画は「アルスの会」を主宰しておられる中井浩二氏( 原子核物理学専攻 理学博士)などが世話人となって行われます。
中井氏には、これまでも、当NPOが進めている低線量放射線影響検討会でお話願ったこともあり、その後、ネットワークを組みつつ、当ホームページでも、企画を紹介させていただいております。

今回は多少専門的になりますが、研究会の話題は、現代的課題を多く含んでおり、他分野の科学技術者や市民の皆さんの中にも、関心をお持ちの方がおられると思
い、ここで紹介させていただきます。アルスの会にもRCNPのホームページにも、詳細が出ておりませんので、お許しを得てご紹介することとしました。

プログラムは、次の主題による4つのSessionsから成り立っています。
Session (I) 核破砕中性子の活用
Session (II) 医用RI製造
Session (III) J-PARC/ADSとRCNP
Session (IV) 核廃棄物処分


日  時:2011年12月2日(金)〜3日(土)

場  所:大阪大学核物理研究センター 4階大講義室
     アクセス:阪大核物理研究センター http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/jp/access/index.html
          アルスの会TV会議    http://viva-ars.com/rondan/ARSTM-TV.shtml/

プログラム:

● 12月2日(金)13:00~18:00

Session(I) 核破砕中性子の活用

核破砕中性子科学の新しい展開    畑中吉治(RCNP)
RCNPにおける核破砕中性子利用実験と施設整備    福田光宏(RCNP)
核破砕中性子利用体系設計の基礎(PHITSと基礎データの集積)    仁井田浩二(RIST)
核破砕中性子の測定     岩元洋介(JAEA)・八島浩(KUR)

Session(II) 医用RI製造懇親会 (意見交換会)

核医薬品製造の期待    畑澤順(阪大病院)
99Moの製造    高橋成人(阪大理)

懇親会 (意見交換会)
   

● 12月3日(土)9:30~12:00

医用RI 製造の動向    豊田亘博(RCNP)

Session(III)J-PARC/ADSとRCNP

J-PARC/ADSの計画と現状    辻本和文(JAEA)
パイロット実験@RCNP [提案募集]

● 12月3日(土)13:00~18:00

Session(IV) 核廃棄物処分- - -特別Session:アルスの会協賛によるTV会議形式

趣旨説明    中井浩二(KEK-OB, 阪大理)
核変換技術への期待    有馬朗人(武蔵学園長・RI協会長・元文相)
高レベル放射性廃棄物の群分離・処分    久保田益充(RIST・元原研RI製造部)
加速器駆動核変換    辻本和文(JAEA.JPARC/ADSグループリーダー)
地層処分    石川博久(JAEA-OB・元地層処分研究部門長)
福島土壌の最終処分    藤原守(RCNP)
深海処分    谷畑勇夫(RCNP)
コメントとまとめ

※ Session (IV)は特別Session としてつけ加えたものです。ADS計画の背景として核廃棄物処分について勉強しようと考えたものでしたが、福島原発事故の反省を話し合った「アルスの会@奈良」の討論の中で提起された極めて重要な課題の一つです。