2017年06月26日

公開シンポジウム「フォーラム:東日本大震災による生態系や生物多様性への影響-どれだけの影響があったのか、回復に向けて何を考えるべきか-」

日  時:平成23年6月28日(火)13:00~17:00

場  所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)

主  催:日本学術会議統合生物学委員会生態科学分科会・環境学委員会自然環境保護保全再生分科会

後  援:日本生態学会

開催趣旨:

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震および津波により、東北地方から関東にかけての広い範囲で人間生活と自然環境に甚大な被害がもたらされた。おびただしい数の家屋や施設が崩壊し、3万人近くの人の命が奪われた。沿岸部を中心に干潟、藻場、海岸林などが大規模に失われ、がれきの中にうずもれた。
一方、地震と津波により原子力発電所が損壊、そして水素爆発を起こし、そこから放射性物質が海や土壌、大気中に放出されている。この放射性物質の放出は、震災後1か月半を過ぎても止んでいない。
こうした地震や津波、放射性物質の放出による影響のうち、産業や人の健康にかかわる部分については、いろいろな場や機会でとりあげられている。しかし、人のくらしや生命を支え、農林水産業などを支える生態系や生物多様性への影響については、ほとんど議論されていない。地震や津波、そして放射性物質の放出は、関連地域の生態系や生物多様性にいったいどれだけの被害を及ぼしたのか。また今後、被害を受けた生態系や生物多様性は、どのように回復していくのだろうか。私たちはそれに対して、何ができるのだろうか。
このフォーラムでは、生態科学、および自然環境保全・再生学的な視点から、こうした生態系や生物多様性への被害の実態評価、今後の回復過程の短期的・長期的モニタリング、可能な自然再生などのあり方、また、津波の際に干潟や海岸林の存在が、災害を軽減したかどうかなどの話題をとりあげ、参加者とともに議論していきたい。

次  第:

3:00~13:15

開会にあたって
 日本学術会議生態科学分科会から 松本忠夫(日本学術会議連携会員・放送大学教養学部教授)

本フォーラムの趣旨説明
 樋口広芳(日本学術会議連携会員・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

13:15~16:00

第一部 話題提供
  1.東日本大震災は生態系や生物多様性にどれだけの影響を及ぼしたのか
     原慶太郎(東京情報大学)
  2.日本列島弧の生物多様性と原子力発電所-未来への希望と負の遺産-
     加藤真(日本学術会議連携会員・京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
  3.放射線がもたらす突然変異:健康と生態系への影響をどう考えればよいか
     矢原徹一(日本学術会議連携会員・九州大学大学院理学研究院教授)
  4.放射能汚染が鳥類の繁殖、生存、分布に及ぼす影響-チェルノブイリ原発事故25年後の鳥の世界-
     樋口広芳(日本学術会議連携会員・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
  5.今後も続く被害の影響を短期的、長期的にどうモニタリングしていくのか
     中静透(日本学術会議連携会員・東北大学大学院生命科学研究科教授)
  6.自然生態系と災害-干潟や海岸林が災害を軽減したか-
     向井宏(日本学術会議連携会員・京都大学フィールド科学教育研究センター特任教授)
  7.自然の回復と再生の視点から
     鷲谷いづみ(日本学術会議二部会員・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

16:00~16:15 休憩

16:15~17:00

第二部 パネルディスカッション司会:松本 忠夫(生態科学分科会委員長、放送大学)
    パネラー:原慶太郎、加藤真、矢原徹一、樋口広芳、中静透、向井宏、鷲谷いづみ、永田俊

参加自由・事前申込不要

連絡先:鷲谷(電話 03-5841-8915 : Fax 03-5841-8916 )、松本(電話 & Fax 043-298-5181 )

詳細については、日本学術会議HPを御覧ください。

問い合わせ先:日本学術会議事務局第二部担当 相原 Tel:03-3403-1091