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サロン・ド・科学の探索 第5回

日 時:2015年2月15日(日) 14:00~16:30

場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)

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テーマ:パグウォッシュ会議長崎開催によせて

今年は、長崎でパグウォッシュ会議が開かれます。この会議は1957年から始まって今年は第61回目となります。広島の原爆の約1000倍ものスケールの水爆実験で世界中が核兵器の脅威を新たに認識し、科学者たちが、核兵器をなくすために一堂に会したのがきっかけです。この会議には、日本の湯川・朝永先生も参加されました。10年ぶりで開かれる日本開催を契機に科学と社会の在り方を今一度考えてみたいと思います。今回は、日本物理学会京都支部との共催で行います。今回はパグウォッシュ2015組織委員会委員長の鈴木先生と委員である稲垣知宏先生に話題を提供してもらいます。

話 題1:「福島事故以後の原子力平和利用と核拡散問題」

福島原発事故は世界の原子力平和利用に深刻な影響を与えた。世界の原子力開発は今後も継続するとみられるものの、その伸びは大きく落ち込む可能性があり、グローバルなエネルギー供給に占める原子力の役割は期待されたほど大きくはならない。日本ではいまだ見通しが不確実であるが、いずれにせよ、取り組まなければならない課題の一つが、核燃料サイクルとプルトニウム問題である。今後、東アジアの原子力開発がすすめば、地域での核燃料サイクルへの多国間管 理が課題となりうる。最後に、2015年のパグウォッシュ大会の概要と狙いに ついて報告する。

トーク:鈴木達次郎(長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長・教授)

話 題2:「鳴動する世界、歩むパグウォッシュ」

著名な科学者がカナダのパグウォッシュ村に集まって第1回パグウォッシュ会議が開かれた1957年以降、パグウォッシュ会議の活動は現在も続いている。ラッセル・アインシュタイン宣言の精神は今でも変わらないが、会議での議論、参加国、参加者は時代とともに変遷してきている。本講演では、最近10年間のパグウォッシュ会議世界大会のテーマとワーキンググループの構成について振り返り、講演者が出席した第57回年次大会(2007年)、第59回年次大会(2011年)、第60回世界大会(2013年)当時に、講演者が興味を持っていた関連トッピックとパグウォッシュ会議で感じたことについて報告する。長崎での開催準備を進めつつある第61回世界大会(2015年)を前に、日本をとりまく世界を概観し、今、科学者として何をなすべきなのか、一緒に検討いただきたい。

トーク:稲垣知宏(広島大学情報メディア教育研究センター教授)

定 員:12名程度

申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
    ※ 申込方法が分からない場合は、直接下記連絡先へお電話ください
      TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)

共 催:日本物理学会京都支部

備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。

   
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