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京都秘密名所巡り 6・・・喫茶店、ゼミナールハウス

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前回までは、私の気に入っている、京都の有名でない社寺を紹介してきた。今回は社寺以外を紹介しよう。まずは吉田山山頂にあるカフェの茂庵(もあん)である。知る人は知る名物カフェである。とても分かりにくい場所にある。始めに、真如堂から行こうとしたときは、ついに行き着けなかった。二度目に何とか成功した。行き方としてはいろいろある。正式な神楽岡コースでは、神楽岡通りの途中のお地蔵さん近くに看板がある。案内に沿って細い山道を登っていくと不安になってくる。この先に果たしてカフェなどあるのであろうかと。途中には朽ちかけた茶室などがある。要は吉田山の山頂から少し下がった所にあるので、北参道から、真如堂から、吉田神社から山頂を目指せばよい。茂庵は大正時代に建てられた民家を改造したもので、1階は待合室、2階がカフェになっている。待合室!そうなのである。何時行っても客が大勢いて、名前を記帳して待たねばならない。天候の良い季節には、外の床几で、冬や天候の悪いときは、1階の待合室で。そこには、本やパソコンまであり、インターネットで時間をつぶすことが出来る。ランチタイムは11:30-14:00で、月替わりランチメニューがある。それ以外は喫茶タイムである。ここの売りはなんと言っても眺めだ。東側に座ると大文字が、西側に座ると京都市街が一望できる。これは一見の価値がある。行ったことはないが、茶室での茶会とか寄席とかコンサートもあるのだそうだ。

京都府立ゼミナールハウスはさらに行きにくい所にある。もとは京都府北桑田郡京北町であったが、近年、京都市右京区に編入されてしまった。こんな場所まで京都市!車で行くのが便利だが、公共交通機関としては、京都駅からJRバスで周山まで行き、周山で京北ふるさとバスに乗り換えゼミナールハウス行きか、下中で下りて歩く。左手に北桑田高校、右手に京北病院があり、広い駐車場を越えて山道を登ると、白亜の本館が見えてくる。ゼミナールハウスという名前からして、ゼミをするのが本来の目的であるが、今では公共の宿泊・研修施設として、日帰りの会合、宴会もOKである。私は毎年、学生さんを連れて、ここでゼミ合宿をしている。私たち夫婦はホテル形式の講師室に泊まり、学生さんは蚕棚式のベッドがあるバンガローに泊まる。バンガローは山の中腹にある敷地内に散在して自然に溶け込んでいる。畳敷きの別館もある。敷地内にはたくさんの彫刻がある。宿泊するのは、大学から小学校までの運動クラブや、女子大の合宿が多い。女子大の先生を見ると、うらやましいと思うが、現実は大変らしい。ときどき家族連れも見る。

近くには桜で有名な常照皇寺がある。ここからの帰りに自動車で、園部町の日吉温泉に行く。日吉ダムの直下にあり、温泉の他にレストラン、特産品販売所、温水プール、体育館などが一体となった施設である。野中さんの力で出来たのではないかと思う。バスの本数は極めて限られており、自動車で行くしかない。

以前にも紹介したが、関西セミナーハウスは、もっと行きやすい場所にある。修学院から歩いていける。曼殊院の北、修学院離宮の南に位置している。ここはキリスト教系の施設で、研修・会議・セミナーの他にパーティーやイベント、宿泊もOKである。敷地内には茶室と能舞台もある。民間の施設なので、京都ゼミナールハウスよりは高く、合宿に利用したのは一度しかない。しかし、音羽川ゼミの後、喫茶室をよく利用する。トイレを借りたあと、タクシーを呼んでもらうのである。

   
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