大地の歌Canto Della Terra・・・サラ・ブライトマン、アンドレア・ボチェッリ、リリエール
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- 2011年2月01日(火曜)06:04に公開
- 作者: 松田卓也
私はYouTubeにはまっている。いろんなジャンルを見るが、特に音楽番組が好きである。レコード会社には悪いが、これだけ様々な音楽がYouTubeにアップされているとCDやDVDを買う動機が少なくなってしまう。もっとも良い音質と画質を求めるなら、やはりそれらを買った方がよい。
私の好きなジャンルはクラシック音楽の他は、いわゆるクロスオーバーというものである。これはオペラなど西欧のクラシックのきちんとした歌唱法、発声法を学んだ歌手が、クラシックに限らず、ポップスなどを歌うものである。
私は発声法や歌唱力に関して日本の歌手をあまり評価していない。もちろん立派な歌手はいるのだが、少ないと思う。それは西欧と日本の音楽文化の違いであり、どちらがよいとか悪いといえるものではない。しかし特に昨今のいわゆるジャリタレで、きちんとした音楽の訓練を受けていない歌手は、聞くに堪えない。素人の方がましな場合すら多い。
このシリーズでは、私の気に入った歌、歌手を中心に紹介する。私の独断と偏見で、歌のうまい歌手、声の良い歌手を中心に紹介する。主に西欧のクロスオーバーが多いが、そのうちに映画音楽、アニメソング、演歌なども紹介する。
初回はイタリアの有名な作曲家フランチェスコ・サルトーリのCanto Della Terra(大地の歌)である。イタリア語の歌詞と日本語訳はこちら。
サラ・ブライトマンとアレッサンドロ・サフィーナ
まず始めに紹介したいのは、英国のソプラノ歌手サラ・ブライトマンである。サラ・ブライトマンは紹介するまでもないと思うが、1960年イギリス生まれのソプラノ歌手である。最初はミュージカル歌手として活躍したが、のちにソロに転じた。1991年には紅白歌合戦で「オペラ座の怪人」の「ミュージック・オブ・ナイト」を歌った。私がサラ・ブライトマンを知ったのはこのときである。サラ・ブライトマンはオペラ的な歌唱法とポップス的な歌い方ができる。以下に紹介するCanto Della Terraはそれをミックスしているのが分かるであろう。
サラ・ブライトマンはイタリアの人気テノール歌手アンドレア・ボチェッリとともに歌っている。
アンドレア・ボチェッリとサラ・ブライトマン
次に紹介するのは、やはり同じカップルによる同じ歌だ。ブリット賞授賞式において熱唱している。
ボチェッリは盲目の歌手としても知られている。私が彼を初めて認識したのは、セリーヌ・ディオンとプレヤーを歌ったのを聞いたときであった。どちらもすばらしい歌手だと思った。これはいずれ紹介する。
アンドレア・ボチェッリ
こちらは2000年にロンドンのプリンス・アルバートホールでエリザベス・テイラーとマイケル・ジャクソンを前にアンドレア・ボチェッリが一人で歌っている。
リナルドとリリエール
次は少し異色である。リナルドとリリエールはブラジルの人気歌手である(そうだ)。リナルドは本格的なテノールである。好みはあろうが、リリエールのこの声はどうだ。あまりの声域にびっくりしてしまう。
これらの歌手の歌を聴くと、その声量、声域、歌唱力、いずれをとっても日本人の歌手で彼らに匹敵できる人は、残念ながら一人もいない。