2017年07月26日

大人のための科学教室 2013年第1回講座のご案内

当法人は、2012年9月を第1回目として、放射線の科学を中心に2回、大人のための科学教室を開いてきました。
今回は、この2013年第1回講座と第2回講座(3月31日開催)を集中講義の形にして見識を深めようという試みで、その目的は、今福島県を中心に行われている、ホールボディカウンターという測定装置で何がわかるか、ということを考えてみようというものです。

ホールボディカウンターは、内部被曝の状態を検査するための装置です。この検査結果から何が読み取れるのか、過去、現在、未来の内部被曝のことがどれだけわかるのか、ということを考えてみます。
福島県では、ホールボディカウンター搭載車を各地に派遣する計画が進行中です。当法人では、この関西の地に、ホールボディカウンター搭載車をぜひとも早期に迎えたいと交渉を進めています。それが実現したときに内部被曝とはどういうことか、そしてどんな食べ物を通じて、どれくらい内部被曝するのかなどを考えられるための基礎を勉強しようと思います。

当法人はこれまで、関西在住の福島県からの避難者と共に、京都大学(原子炉実験所)や関西電力(美浜発電所)のホールボディカウンター検査を当該機関と協力して実施してきました。これは県外避難者の健康調査が立ち遅れている中でテストケースとなるものでした。
これに先立って、検査結果をより正しく理解するために、またこれからの生きる力になるための免疫力アップを目指して、当法人では、避難者とボランティア市民と共に、データの読み方、放射線の影響等について勉強会を何度も開催してきました。それは、福島県から避難されている方と共に、私たちも今一度、知識を整理し、放射線防護のあり方を一緒に考えるということにつながります。

この科学教室は、ホールボディカウンター搭載車による検査がここ京都で行われたときに、検査結果の意味とその影響がどんなものかを説明できるアドバイザーとして、ボランティアで働いてくださる方の研修会である「放射線アドバイザー養成集中講座」も兼ねています。このプロジェクトに、県外避難者はもちろん、一般市民の皆さんも含めて1人でも多くの方に参加いただくことを願っています。

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「大人の科学教室」は、市民が科学技術をより身近に感じ科学を楽しむ、そして「科学が好きな大人」の仲間を広げよう、こんな願いを実現すべく企画しました。
お父さんもお母さんも学校の先生も、科学に興味を持つ誰もが集まって一緒に実験・学習しながら、この場でたくさんの仲間を作りつつ、楽しく知識を身につけていきませんか。そしていつか、あなたも周りに科学を広める側になってみませんか()。

※  あなたも科学を普及する側になりませんか
あいんしゅたいんが実施するJEINET(科学普及員研修会)の研修生登録をしていただくと、「大人のための科学教室」を含む指定の研修会に所定回数以上参加しレポートを提出することで、科学普及員認定を受けることができます。
詳しくは、JEINET(科学普及員研修会)のページをご覧ください。

場  所:京都大学理学部セミナーハウス


アクセスマップは こちら

開催日時:2013年3月24日(日) 午前9時00分~午後3時00分

対  象:高校生以上

募集人数:定員60名(定員に達し次第、締め切ります)

●  受講申込者が20名に満たない場合は開催を見合わせる場合がございます
●  中学生以下のお子様は同伴していただくことができます

テ  ー  マ:体の中の放射線・・・ホールボディカウンターで測ると何がわかる?

第1部: 講演:放射線の基礎知識 坂東昌子、他 [9:00~9:30]
  ホールボディカウンターについて解説したパンフレットを配布した上で、以下について講義します。
1)放射線と人間の関わり合いの長い歴史を振り返る
2)第2部からの講義に備えた、基本的な知識の簡単な復習
3)講義の理解に必要となるいくつかの単語(核種・スペクトル・自然放射線)の解説
第2部: 講演:人がん発生のメカニズム 藤田晢也 [9:30~11:10]
  低線量放射線による人体への影響について多くの誤った主張が出ているが、がんへ向かう最初のがん性細胞が、長い期間をかけて、どのようにして出現し、そしてどんな特徴があるのかについて、長年かけて膨大な観察を行った結果を解説する。
第3部: 講演:ホールボディカウンターとは 宮崎真 [11:10~12:40]
  ホールボディカウンターとは何か、測ってわかることは何か、内部被曝について、今までのこと、現在のこと、これからのことがどの程度分かるか、等について解説する。また、検査結果をみて、どのように読み取るか等、実際の経験を踏まえて解説する。
  【休憩】(弁当持参を推奨;近くに食堂もあります)
第4部: 講演:福島の健康調査からの教訓 宮崎真 [13:10~14:40]
  福島での健康調査に携わってきたものとして、どういうことが問題になり、何が必要かなど、現場の経験を踏まえて紹介する。個人的な問題点も含めて、今後の健康調査のあり方にも触れる。
第5部: 福島県の民話 「安達ケ原の鬼婆」紙芝居 伊藤早苗、他 [14:40~15:00]
  昔々、京都のあるお大臣様の可愛い娘が聞こえない、しゃべれない病になり、「その病を治すには、生まれてもいない腹の中にいる赤児の肝を食べさせると治る」と言った占い師の話を聞き、「どうか取ってきておくれ」とお大臣様は乳母に頼んだ。乳母は自分の可愛い子と別れ、京都を離れ苦難の旅に出た。福島の安達が原(二本松)にたどり着き、何年も何年も立ち、ようやく肝を手にした。
と!!其の途端!!本当の鬼婆になった乳母・・・・・。さて!!その乳母は、あわれな鬼婆であるのか?殺人鬼と化けた乳母だったのか?この、紙芝居を聞いて、何を感じるかは、あなた次第・・・・・。
紙芝居が終わってからの口上は、今、ご紹介はしません。紙芝居を見てのお楽しみです。ご一緒に京都と福島の、深いつながりを共有しましょう。
 注)第6部: 実習演習:調査票の実例を読むQ&A 福島おひさま(FON)グループ [15:00~16:30]
  実例をみながら、次のような具体的問題に対する回答形式で実習訓練を行う。
1)WBCで、なぜ今、放射性セシウムに着目するのか?
2)実際にスペクトルを見て、放射性セシウムに該当する場所はどこか?
3)もしNDと出たら、どういうことか、ND出なかったらどうするか
注) 第6部の実践演習は、放射線アドバイザー養成集中講座として行います。
実習演習にもご参加されたい方は、JEINET(科学普及員研修会)研修生登録をしていただきますようお願いします。

受 講 料:無料

講演・指導 : 坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長・愛知大学名誉教授)
藤田晢也(前 ルイ・パストウール医学研究センター 分子免疫研究所所長)
宮崎真 (福島県立医科大学 医学部放射線医学講座助手)
アドバイザー: 科学普及研修員

申  込:受講申込フォームよりお申込み下さい

ご 注 意:以下の点ご了承の上、お申し込みください

教室の様子は撮影することがあります。
撮影した映像の一部は電子教材として使用し、インターネット等の媒体を通じて公開させていただく場合があります。公開に際しては、可能な限り肖像権に配慮した編集を行いますが、科学教室という性格上、写り込みが生じる点はご了承ください。
受講生追加募集のため、受講申込後、欠席される場合は、必ずご連絡をいただきますようお願いいたします。ご連絡いただけないまま欠席された場合、次回からの受講申込をお断りさせていただく場合がございます。

問合わせ: E-mail:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 TEL:075-762-1522(10時~16時)  

共  催:NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん・日本物理学会京都支部

備  考:京都大学理学部ホームページ京都大学全学ホームページにも情報が掲載されていますのでご覧ください。