2019年03月23日

 

「福島甲状腺検査の論文解説」勉強会 報告

1.概 要

日  時:2019年1月8日(火) 14:00~17:00
場  所:NPO法人あいんしゅたいん事務所
話  題:福島甲状腺検査の論文解説
講演資料:福島甲状腺スクリーニング の論文紹介

2.報 告(高橋論文と大津留論文の紹介腺検査の論文解説)

添付のpdfファイルにあるように、高橋論文と大津留論文を紹介しました。
これら2つの論文は、福島の甲状腺がんの調査チームのものであり、 最近の発表論文なので重要だとの思いで参加者の皆様と議論しました。

高橋論文では甲状腺がんの罹患率(病院で見つかるがんの罹患率)と スクリーニングで発見されるがん数を関係付けています。彼らのモデルは スクリーニング性善説になっていて、スクリーニングで見つかるがんは その後、20?30年後には必ず甲状腺がんになるものを見つけているのだという主張です。
このようにモデルを作ると今回の先行調査で見つかった がんの数(100件くらい)は再現できると主張されています。 ただ、このモデリングの問題点は先行調査のがんの年齢分布は全然再現できません。 内部矛盾を含んでいることを指摘しました。

大津留論文では本格調査の甲状腺がんの年齢分布を発表しています。この場合もがんの数は年齢とともに増加することが報告されています。
残念ながら、この結果と 高橋論文を結びつけることはやっていません。論文を読んでいくと、これくらいのがんの数は高橋モデルで簡単に説明できるということが暗に綴られています。 年齢分布を報告しているし、高橋氏もこの論文に含まれているので、高橋モデルでこれらの年齢分布を計算するべきだというコメントを鈴木さんたちと雑誌に送りました。結果はまだわかりません。

土岐

※ 間違いがある場合や、ご意見・ご感想がある場合には、お問い合わせ、もしくはFacebookのコメント欄にてご一報ください