行往座臥これ入力・・・iPadの神アプリ7notesの可能性を探る - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん

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行往座臥これ入力・・・iPadの神アプリ7notesの可能性を探る

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iPadおよびiPhoneの手書文字入力ソフトである7notesと7notes miniの可能性を探る。今実験中であるが、これはコンピュータの入力手段の革命であると思う。つまりキーボード入力からの解放である。私はここで「行往座臥これ入力」という概念を提唱したい。

1. キーボード入力の問題点

キーボード入力は確かに慣れた人には便利であろう。また高速に入力できるであろう。しかし世の中にはキーボードに慣れない人も多い。また私のようにタッチタイプの出来ない人間も多いだろう。
キーボード入力の問題点は、まずキーボードとモニターがなければならないという点である。だからどこでも入力するというわけには行かない。(Siriのように音声入力も一つの方向ではあるがまだまだ未完成である)やはりPCの前に座って入力するというのが本筋であろう。
私にとってのキーボード入力の問題点は疲れ易いという点だ。タッチタイプができないので目が画面とキーボードを往復する。画面とキーボードは明るさが異るので瞳孔が開いたり閉じたりする。これが眼精被労の原因であるとされている。
次の問題は姿勢である。私をはじめ多くの人は画面を見るために、首を前につき出した姿勢を取っている。これは首の筋肉にとって負担である。長年この悪い姿勢を続けると、ストレスが溜まり肩コリが永続化する。私は昨今、眼が悪くなったので特にこの問題は重要である。

2. iPad、iPhone

私は2年前にiPhoneを買った。これは革命的なITテバイスである。iPhoneは携帯電話というよりは、電話もできるコンピューターである。実際、私はほとんど電話はしない。私はiPhoneをもっぱらメールを見る、ウェブを見ることに使っている。特に便利なのはグーグルサーチである。なにか分らないことがあるとこれで調べる。またWolframAlphaのような人工知能もあり、人間の知能増強マシンだと思っている。
しかしiPhoneで文字を入力することはそれほど簡単ではない。世の中には器用にフリック入力でさっさとメールや文章を書く人もいるが私にはできない。
私は数ヶ月前にiPad 2を買った。iPadが出た当初から気にはなっていたのだが買いそびれていた。それが2になった時に買ったのだが、結果的にはこれが大正解であった。というのはこれから述べる7notesの入力の為の十分なCPUパワーを持っているからである。1だと少し苦いと言われている。私はさらにMacBook  Airも買って、すっかりアップルに取り込まれてしまった。
さてこのiPadであるが、大画面のiPhoneであると言えるだろう。電話機能はないが、もともと電話をしない私には問題ではない。私はiPadを使ってメールを読んだり書いたり、ネットを見たりと便利に使ってはいるのだが、iPhoneとMacBook Airの間にはさまり、もう一つ立ち位置がはっきりとしないという問題点があった。
iPadでの入力であるが、これはiPhone同様のソフトキボードである。しかしiPhoneと違って大画面であるので入力は、はるかに容易である。とは言え、本物のキーボードではないので、私には打ち間違えも多い。いずれにせよiPadはiPhoneとPCの中間的な存在であり、これでないとダメという点は見いだせなかった。

3.  7notes

私はネットを見ていて、たまたま7notesの宣伝を発見し、おもしろそうなのでネット記事やYouTubeの動画を調べてみた。一部のユーザーからは神アプリとまで称えられている事を知った。そこで私はさっそく買ってみることにした。iPadやiPhoneのアプリはPCのものとは比較にならないほど安いので、失敗しても被害は少い。実際私には使っていないiPhoneアプリが沢山ある。本当に重要で役に立つアプリは数種類である。
さて使い始めて驚いたのはその変換効率の高さである。また学習能力もあり、一文字書いただけでその先を推測してくれるので入力の手間が省ける。調べてみて分ったことは7notesを開発しているのは、あの一太郎を開発したジャストシステムの元社長夫妻だという。これで7notesの入力機能の高さ、成熟度の理由が分った気がする。
7notesの入力は3つのモードに分れている。流し書きモード、交ぜ書きモード、キーボード入力である。流し書きモードではひたすら入力して、後でまとめて変換する。講義のノートや会議の議事録を取るのに適している。交ぜ書きモードは普通の文章の入力に適している。キーボード入力はどうしてもうまく認識されない時の非常手段と考えるのが良い。もっぱらキーボードを使うなら7notesを使う意味はない。
ただし注意しておくが、何事にも完全ということはない。上手に入力するにはシステムのクセを飲み込むことが必要だ。特に問題点は「い」など字が離れた部分で構成される場合、二文字と誤認識される場合がある。こんな時は字体を続けて書くと良いなどのコツがある。また字は崩すよりは丁寧に書いた方が、認識率は高い。つまり、うまく認識させるには多少の練習は必要である。しかし我々は子供の頃から字を書くことには慣れているので、キーボードを使いこなすほどの努力は必要としない。
7notesには基本的には手書文字認識エンジンの部分とワープロとしての部分がある。正直言ってワープロとしての部分の完成度は高くない。Wordや一太郎と比ぶべくもない。重要なのは手書文字認識の部分である。一太郎から、かな漢字変換エンジンであるATOKを分離して販売しているように、手書文字認識エンジンだけを別に販売してくれれば有難いのだが。
現状ではコピペや他の様々な手段を弄して、他のアプリとの連携を計っている。ただし現状でもEvernoteに書出す、アップルのワープロソフトであるPagesに書き出す、PDFにするなどの機能はある。Pagesの文章はWordフォーマットで出力できるので、このようにしてWordとの連携を計ることは可能である。しかし先に述べたようにPagesの中で7notesの手書文字認識エンジンが使えれば最高である。

4.  行往座臥これ入力

私は7notesを使って文章を書き始めたのだが、これが実に快適であり、一種の快感であるとすら言えるのだ。家やオフィスに止まらず、電車の中でも喫茶店でもどこでも書けるのだ。すいすいと文章が書ける。もちろんこのエッセイも7notesで数時間で書いたものだ。それもベランダで落葉を見ながら書いたものだ。
家では机の前に座って書くだけでなく、ソファーに座って書く、ソファーに寝て書く、なんでもござれである。ただし寝て書く場合はiPadは多少重い。これに対してはiPhone用の7notes miniというのがあり、それなら軽いので寝そべっても書くことができる。もっともiPhoneの画面は狭いのでそれなりの慣れは必要である。
と言う訳でキーボードの束縛から離れて、どこでも入力できる状態になった。私はこれを「行往座臥これ入力」と命名したい。寝ながら書けるという能力は、寝たきりの病人には好適なのではないだろうか。正にコンピューターの入力革命とも呼べるのではないだろうか。今後の進歩が期待される技術である。

   
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