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越冬つばめ

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今回も演歌である。森昌子の「越冬つばめ」である。「ヒュルリー ヒュルリララー」である。これは森昌子の代表作であり、何度も歌っている。

それでは歌詞の解釈をしよう。ちなみに作曲者の篠原義彦とは、歌手でタレントである円広志のことである。

娘盛りを 無駄にするなと 時雨の宿で 背を向ける人
報われないと 知りつつ抱かれ 飛び立つ鳥を 見送る私
季節背いた 冬のつばめよ 吹雪に打たれりゃ 寒かろに
ヒュルリ ヒュルリララ
ついておいでと 啼いてます
ヒュルリ ヒュルリララ
聞き分けのない女です

主人公は若い女である。どういう事情か、結婚できない相手を愛してしまった。相手は旅人かもしれないし、単身赴任者かもしれない。いずれにしても相手は既婚者であろう。相手は女を一度は受け入れながら、今は女のことを考えて、別れるのがよいと言っている。女は悲しい冬のつばめに自分の身を例えている。「ついておいでと 啼いてます」というのは、女の心の中の葛藤をつばめの言葉に託したものである。やはり、どんなことがあっても、この人について行こう。2番の歌詞では、ここは「忘れてしまえと 啼いてます」とある。やはりこの人を忘れて、別れた方がよいのかしらと悩む。そして最後には再び「ついておいでと 啼いてます・・・ききわけのない女です」とある。結局は、この辛い恋を続けることを選択したのだ。

まずは森昌子の絶頂期の彼女はなんと美しい。声も良い。1984年の舞台である。

その森昌子は1986年に、森進一との結婚を契機に芸能界を引退した。引退直前の舞台である。その涙は、歌の悲しさか、引退の悲しさか。

一度は引退した森昌子であるが、2005年に離婚後に本格的にカムバックした。2008年の第1回プレゼンテーションである。さすがに往事の声の張りはない。しかし50歳近い女性であるが、その女としての魅力は瞠目すべきものがある。彼女は2009年には子宮筋腫、子宮頸がんを患い、2010年に子宮全摘手術をしている。

 

つぎは私の好きな島津亜矢・水森かおりのカバー曲をどうぞ。

坂本冬美の越冬つばめ。私は坂本冬美も好きである。以前テレビで髪を下ろした素顔の坂本冬美を見たが、全く普通の女性で、あの和服とアップの髪の坂本冬美とは、全く別人であった。女性はメークでどうにもでもなるのだなあと思った。

   
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