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2013年11月

11月30日 宇宙落語の会

2013-11-30

宇宙落語会

今日は京都大学の時計台の百周年記念ホールで、宇宙落語の会がひらかれて、私はそこで基調講演を行った。宇宙と落語がどういう関係にあるのかよくわからないが、花山天文台台長の柴田一成さんの肝いりで行われているもので、今回が3回目である。落語家の一人桂福丸さんは、灘中、灘高、京大法学部のエリートコースを歩んだ後、落語家になったと言う変わり者である。まだ若い方であった。林家染二さんは、声の大きな元気な方で、ある大学の客員教授も務めている。話の内容は、宇宙の専門家の起草になるもので、くじ引きに当たった一家が、鴨川デルタから宇宙旅行に飛び立つと言う奇想天外な話であった。

落語の後はミニコンサートで、歌手の脇阪真由さんは、これも京大法学部の卒業である。百周年記念ホールはもとの法経第一教室であり、脇阪さんはここで憲法と民法の試験を落としたので、卒業に5年かかったと話された。脇阪さんの24 hoursという歌は、とてもしゃれた歌詞である。アメリカに住んだとかで、英語の発音はとても上手である。きれいな人だ。

基調講演

松田 卓也(神戸大学名誉教授・JAPAN SKEPTICS会長)
「コンピュータが人類を超える日 -2045年問題」

宇宙落語

林家 染二、桂 福丸
「ボイジャーファミリー2」、 「天災」

ミニコンサート

脇阪 真由(シンガーソングライター)「24hours」他

トークショー

松田 卓也、柴田 一成(理学研究科附属天文台長)、林家 染二(大阪電気通信大学総合情報学部客員教授)
桂 福丸(京都大学法学部卒)・脇阪 真由(京都大学法学部卒)

11月29日 パイプの流れ

2013-11-29

パイプの中の流れ

サイフォン問題でまだ苦闘している。始めは簡単だと思っていたが、なかなかそうでもない。水分子の鎖モデルは、水には張力は働かないのでだめだが、この問題を流体力学的にピシッと決めるのは難しい。サイフォンは要するにパイプの中の流れであり、それは工学的には水道管とか下水管の問題として長く研究されて来た。工学は理学と違うようで、独特の用語がある。パイプの流れが難しいのは、レイノルズ数によって摩擦が変わる事だ。サイフォンの場合も、パイプの長さ、口径、壁の粗さなどの関数として水頭損失というものがあり、それを考慮すると非常に複雑になる。工学の場合、理論的にぴちっと計算するより、実験による経験値が用いられるようだ。だからサイフォンも実験すれば良い訳だ。

12/02 追記

この問題は島津製作所の猪坂さんがきちっと解いた。サイフォンのパイプから噴出する水流の速度は、上と下の水面の高さの差をHとすると、ほぼ自由落下速度sqrt(2GH)になる。ただし、管壁の摩擦による損失を考慮すると、これより遅くなる。

2013-11-28

2013-11-27

2013-11-26

11月25日 異色の科学者・NASAの中村圭子さん

2013-11-25

中村圭子さん

NASAの中村圭子さんがアメリカから会いに来てくれたので、NPO法人あいんしゅたいんの事務所であった。ご主人のスコット・メッセンジャーさんが台湾の国際会議に出席しているので、大阪の家に里帰りしていると言う。娘のジュリちゃんことジュリエット・アウロラ・メッセンジャーちゃんもいっしょだった。その活動度の激しい事。まだ2歳なのに、既に40回以上も海外旅行していると言う。京都大学の地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室の博士課程院生の方2名も同道された。中村さんは隕石、宇宙塵の分析のエキスパートで、サンプルを京大に届けに来たとの事である。

中村圭子さんは私が教授をしていた神戸大学理学部地球惑星科学科の学生であった。1996年の4年の時にNASAにインターンシップにいった。そこでドイツの先生に認められて、修士課程はドイツのハレにあるマルティンルター大学で学んだ。博士課程は再び神戸大学に戻り留岡教授の元で研究をして理学博士になった。2002年、課程修了後にNASAに乞われてヒューストンにあるNASAのジョンソン・スペース・センターの地球外物質研究探査科学部門の研究員とになった。修士課程を修了した時にも、NASAからポストを提示されている。それは中村さんが宇宙塵の分析、キューレーションのエキスパートだからだ。南極点に立った最初の日本人女性である。

NASAのインターンシップに関しては奥平さんの日記を参照の事。奥平さんは中村さんの世話になっている。

中村さんは2003年にU2偵察機で採集した彗星の塵の中から新鉱物ブラウンリーアイトを発見した。また2011年に南極隕石の中からワソナイトと命名した新しい鉱物を発見した。中村さんは新鉱物の発見でNASAの賞をもらっている。

以下に中村さんの2013年のNASAでの講演をアップする。Keiko Nakamura-Messenger-Why Do We Study Astrophysics? 英語であるが南極での隕石採取、U2での宇宙塵の採取、小惑星探査計画などについて話している。アメリカはタックス・ペイヤーの概念が貫徹しているので、NASAも市民サービスが充実している。スピーチの最後で圭子さんは市民のサポートを呼びかけていた。

圭子さんはこれまでNASAの様々なプロジェクトに参画して来た。彗星の塵を実際に採取するスターダスト計画では、探査機の回収の為に、普段は外国人はオフリミットの米空軍基地に入ることを許可されている。太陽風を採集したジェネシス計画では、最終段階でパラシュートが開かずに、探査機は地面に激突した。その壊れた探査機の中から、圭子さんは有益なデータを回収したと言う。現在は、はやぶさと同様に小惑星からサンプルを回収するオシリス・レックス計画で、着陸地点選定委員長を努めているそうだ。英語での会議を仕切るのは大変だとの事である。

圭子さんの経歴はかなり異色である。まず高校の時に、父親に「女に学問はいらない」と言われて、大学進学を援助されなかった。それでも高校の先生の進言で、受験は許されたが、うまくいかずに、最終的には小論文だけの神戸大学理学部の後期試験に合格した。つまり受験勉強という点では秀才とは言えない。

私が圭子さんを認識したのは、2年生の時に私の情報数理1の講義を取った時である。私はそこではUNIXの使い方などを教えていた。私は授業の成績を毎回課すエッセイで採点した。圭子さんのエッセイは極めて面白かった。私は文章のうまい人は頭が良いと信じている。始めのエッセイは彼氏とのデートでボートに乗せられ、そこで吐いてしまったというロマンティックでない話であった。次に父親が学資を出してくれないので、競馬とクイズで稼いだと言う話だ。1年生の時に60万円も稼いだそうだ。急にコーランを読みたくなり、大学でアラビア語の先生を見つけて、そこのゼミに入り込んだとか。後年,私に述べた話では、私に認められていなければ、今頃はアラビアの砂漠で死んでいただろうとの事である。面白いことを言う人だ。大学は山の上にあり、いつもは歩いてくるが、朝に講義がある時はバスに乗る。しかし先生が無断休講すると、バス代が無駄になるので、バス代を返せとエッセイに書いてあった。生活費を稼ぐ為に家庭教師とか、雑誌の編集とか様々な経験をした話も書いてあった。圭子さんは私の研究室ではなく、隕石研究の大家である留岡先生の研究室に進んだ。それは結果的には大成功で、現在の地位に繋がっている。

4年生の時に指導教官と私の推薦書でNASAのインターンシップにいった。そこでの指導教官やキューレーションの専門家にかわいがられて、アメリカに残る事を勧められた。しかしドイツの研究者にかわいがられてドイツの大学院に進学した。NASAではキューレーションの技術を指導され、圭子さんがいないとNASAのその面の研究が進まないと言うほどになった。ドイツでは苦学したが、国際経験は十分に積んだ。博士課程は日本に戻ったが、修了後にまたNASAからお呼びがかかって、NASAに就職した。さらに上の地位に上がる為に、米国籍を取り、米国人研究者と結婚して、今に至っている。ある年には科学の世界では超一流のサイエンス誌に8編の論文を書いたと言う。

私は研究者として成功するには3つの要素が必要だと思っている。能力、やる気、運である。圭子さんは能力はもちろん抜群だが(受験勉強的能力ではないが)、やる気・努力・ガッツの人である。ハングリー精神の人である。父親に「女に学問はいらない」と言われた事に対する反発がバネになっているのだろう。私の友人の名誉教授にも、父親から勉強を禁止されたので、押し入れの中で密かに勉強したと言う人がいる。圭子さんの努力は大学以来ずっとメールなどで連絡を取っている私にはよくわかる。

運に関しては時の運、場所の運、人の運がある。圭子さんはそのどれにも恵まれている。特に人の運に恵まれている。NASAで異例の出世を遂げたのは、そこの上司達に認められ、愛されたからであると思う。別に胡麻をすった訳ではないだろう。そのけなげさを上司達が認めたのだと思う。

昨今の日本の若者はひ弱だと思う。それは満ち足りた生活をしているからではないだろうか。圭子さんのようなガッツの人は、どうすれば教育できるのだろうか。勉強するなと言えば良いのだろうか。

11月24日 サイフォンの科学

2013-11-24

親子理科実験教室

2013年11月24日に当法人あいんしゅたいん主催の親子理科実験教室(特別企画第4弾)が京都大学セミナーハウスで開催された。講師は山田明彦先生であった。

テーマは毛管現象とそれを用いたサイフォン現象についてであった。まずティッシュの縁を水につけるとどれくらい水が上昇するかを見た。つぎにティッシュペーパーを重ねて細い帯のようにして、ビーカーの水につけて、サイフォンのように水を容器の外にこぼす実験を行った。私はそれを聞いていて、毛管現象において水がどこまで上がるかについてiPhoneでググって調べて、その公式を学んだ。また水が染みこんでいく距離は時間の平方根に比例することも知った。これらは私にとって新知識であった。小学生の理科実験教室といえども、とても勉強になるのだ。ところが講師が、この現象がサイフォンの機構と同じであると言われたことに違和感を覚えた。本当だろうか?

サロン・ド・科学の散歩道

当日の午後にサロン・ド・科学の散歩道の第10回として山田講師に『仮説実験授業』の話を当NPOのオフィスでしていただいた。その機会に私は午前中に抱いた疑問を講師にぶつけた。すると山田先生は「サイフォンの科学史」宮地祐司著を示されて、サイフォンの原理として世上広まっている『大気圧説』は間違いであることを言われた。その点は全く納得のいく話だ。

しかし正しいのは水の鎖モデルであると言われた。鎖モデルとは水分子が引き合って、鎖のようになっているとするモデルだ。ようするにニュートンビーズのようなものだというのだ。それを聞いて私の頭はさらに『???』で一杯になった。そこで講師には失礼ながら、話を聞きながら、その本をぱらぱらと読んだ。そして350年に渡って信じられてきたという大気圧説が間違いであることはすぐに分かった。だって、サイフォンの両端にかかる大気圧はほとんど同じなのだから、その圧力差でサイフォンの流れが説明できるはずが無い。

しかし直感的に鎖モデルも間違いであると思った。なぜ間違いかというと、サイフォン内の水の運動を規定するのは、流体力学の基礎方程式であるNavier-Stokesの方程式である。その方程式の要諦は、流体の運動を引き起こすのは外力、圧力勾配力、粘性力である。普通、水には張力は存在しない。鎖モデルは水分子が分子間力で引き合っているとするが、それは張力である。張力は表面張力のような場合以外、流体には存在し無い。ここで私の議論は毛管現象でないサイフォン、またある種のゲルのような非ニュートン流体でない、普通の水の普通のサイフォンの場合である。前掲書の著者の論じるサイフォンもそのような場合だ。そうであるなら流体力学を学んだ者の常識として、サイフォンの鎖モデルは信じられない。

ところがサイフォンに関する日本のWikipediaには鎖モデルの説明がある。しかしながら英語のWikipediaでは鎖モデルは間違いであると明記されている。そこにはこう書いてある。

A simplified but misleading conceptual model of a siphon is that it is like a chain hanging over a pulley with one end of the chain piled on a higher surface than the other. サイフォンに関する簡単だが間違った概念モデルとして、鎖が高い場所に積んであって、他端が垂れ下がっているようなものだというものがある。

しかしこの英語のWikipediaも下の方で、ベルヌーイの定理を使って説明している。これは厳密な意味では正しくない。なぜならベルヌーイの定理とは、要するに力学的エネルギー保存の式であり、粘性がある場合は成立しない。サイフォン内の水の流れは、粘性流であり、ポアズイユ流で近似できるだろう。

ところで2010年にオーストラリアの物理学者ヒューズ氏がサイフォンに関して、辞書の説明がみんな間違いであると指摘したという記事があった。サイフォンを駆動する力は大気圧ではなくて重力であると言う。これだけでは実はよく分からない。ようやく原論文を探し当てた。

 A practical example of a siphon at work. Physics Education, 45(2), pp. 162-166. 

しかしなんのことはない、鎖モデルである。ベルヌーイの定理を使って、水流の速度は自由落下速度になるとしている。しかし摩擦を考えるとベルヌーイの式は厳密な意味では使えない。もっとも管が短かったり、管の直径が太い場合は摩擦を無視しても良い。この先生は鎖を使って実験しているが、それは誤解を招く説明である。水を使った実験もしているが、流速や流量とパイプの長さ、口径、ビーカーの位置関係などの変数を変えた定量的実験をしていない。きちんとした科学論文とは言えない。ともかく鎖モデルは現象としては似ていても、概念的に間違いである。それをまた通信社が報道して、それで辞書会社が訂正するんだって。間違いを間違いで正して何になる。

基本的に正しい説明は「理系学部の学部生のためのサイフォンの原理 - あらきけいすけの雑記帳」にある。ただ惜しいことに、最後まで計算していない。それに関しては、私は別のところで詳しく解説する。

サイフォンの原理に誤概念が広がっているなら、やはり論文を書いて正す必要があるだろう。その前に、自分の理論を実験で確認する必要がある。それほど難しい実験ではないのだが、実験室が無いのでやりにくい。

12/04 追記

上記にあらきけいすけさんのブログ記事の「理系学生のためのサイフォンの原理」を基本的に正しいとしたが、間違いである事に気がついた。詳細は12/04の記事で述べるが、間違いは「ナヴィエ・ストークス方程式を解く」の部分の基本仮定の「3. サイフォンの両端の管口の圧力は周辺の流体の静水圧に等しい」という部分だ。彼の計算方法は、まず静水圧平衡を仮定する。すると管の出口の部分で圧力が大気圧より高くなる、その圧力差を管壁の摩擦で解消するというものだ。私は彼の解き方は正しいとして、流速を計算した。計算しただけでは、間違いは簡単には分からなかった。しかし実際に水の粘性係数や、ありそうな管の半径を入れて計算すると、水の流速がとても大きな値になるのだ。そこではたと気がついたのだが、このやり方では水の粘性係数を0とした極限では、流速は無限大になる。これはおかしい。

これ以後は12/4の記事を参照のこと。 

11月23日 合気道部総会

2013-11-23

京都大学合気道部水輪会

今日は京都大学の学園祭である11月祭である。合気道部もその機会に演武会を行う。演武会は1時から体育館であった。今日はまた合気道部の同窓会である水輪会の総会とレセプションが吉田キャンパスの生協食堂の二階で開催された。私は京都大学の助教授をしている間は合気道部の部長を務め、神戸大学に移動して後は水輪会の会長を務めた。神戸大学を定年退官して後は名誉会長に就任した。午前中には水輪会の役員会が体育会会議室で行われた。レセプションでは現役部員を捕まえてニュートンビーズの話をして、ビデオを見せた。理学部の学生が数人いたので、彼らが物理をやってくれたらうれしいなあと思う。次のビデオは30年以上も前の1982年の11月祭における演武会である。

 

11月22日 京都大学国際学生シンポ

2013-11-22

京都大学全学共通国際学生シンポジウム

これは京都大学の1,2回生を中心とした、英語論文の投稿と英語でのプレゼンを行い、競う行事である。今年で4年目になる。私の属するNPO法人あいんしゅたいんの理事長も審査員を務め、また「あいんしゅたいん賞」を授与している。数十もの投稿論文の中から12編が選ばれて、本日、時計大ホールで発表会が行われた。

1,2回生が研究を行い、英語で論文を書き、英語で発表を行うなど、私が大学生の時は想像もできなかった。当時の英会話の授業では、学生たちが日本語ばかりで話すので、アメリカ人の先生が怒ってしまったことほおもいだす。また2回生の英語の授業でも、先生が英語のお話をテープで聞かせたが、私には全くのチンプンカンプンであった。近頃の若い者は、たいしたものである。プレゼンの技術も年々向上している。それにはもちろん、外国人の先生の熱心な指導があるからだ。

ただ聞いていて感じたことは、英語でプレゼンをすることはそれほど難しくはないが、英語で質疑応答をすることはきわめて難しい。プレゼンの場合は、言うことを覚えておけばよいわけだが、質疑応答の場合はリスニング力、理解力、発言能力がみんな試される。実際、スカタンな解答も多かった。岡目八目であるので、聞いている方はよく分かるのだ。しかし壇上で英語で質疑討論をすのは、私にとっても大変である。

11月21日 曼殊院、赤山禅院

2013-11-21

曼殊院、赤山禅院

紅葉見物は曼殊院に行くことにした。叡山電車で修学院まで行きそこから歩く。途中に鷺の森神社を通過する。ここはたぶん鷺の寝床なのであろう。都会の中にこれほど深い森があろうかと思われるような森である。そこから歩いて武田薬品の研究所の横を通過し、曼殊院につく。拝観料は600円である。曼殊院は門跡寺院で由緒あるお寺である。昨年は天皇陛下が来られたらしい。皇族が来られた時の写真がたくさん飾ってあった。ここはかなりな人出である。家内は抹茶飲みたいと言うので、お菓子と抹茶を注文したら800円であった。えらく高い。

曼殊院を出て北のほうに歩き、関西ゼミナールハウスの前を通過し修学院離宮の前を通って赤山禅院につく。ここは拝観料はタダである。それにもかかわらず不便なせいかあるいは有名でないからか人影はまばらであった。しかしながら紅葉は見事であった。境内の茶店でぜんざいを食べた。300円であった。ここは非常な穴場である。二人でぜんざいを食べて、お土産を買って千円であった。私は拝観料密度という概念を提唱したい。拝観料割る面積である。この値は低いほど、お得である。赤山禅院は0である。今までの経験で、この値が最も高かったのは、大原の寂光院であった。

11月20日 哲学の道の紅葉

2013-11-20

哲学の道

京都の秋も深まり、紅葉の季節になった。私は京都の主な花や行事を見逃さないように努力している。しかし昨年は紅葉を見る時期を逸してしまった。今年はそんなことがないように注意している。今日は天気も良いので哲学の道に行くことにした。調べてみると安楽寺が公開している。行く途中の紅葉も美しい。

安楽寺はそれほど混んではいなかった。ここの紅葉はそこそこではあるが、座敷に座ってお庭を眺めると心が洗われる感じがする。このお寺は、松虫姫、鈴虫姫が出家したために、 2人の坊さんが後鳥羽上皇の怒りを買って死罪になったという。

次に法然院に行く。ここの山門は有名である。門越し見える紅葉の写真を撮ろうと思った。法然院は哲学の道から少し入り込んだところにあるので観光客は少ない。僕のお気に入りの場所である。

11月19日 木下晃伸のWorld News

2013-11-19

木下晃伸のWorld News File

経済アナリストの木下晃伸さんがキャスターを務めるラジオNIKKEIの番組に出演しました。来週の月曜に放送される予定ですが、収録は本日、ラジオNIKKEIのスタジオで行いました。話の内容は私の著書「2045年問題」を中心とした人工知能を巡る話題でした。木下さんは、以前から人工知能の問題に関心を持ち、放送でもいろいろ取り上げてきたそうです。

木下さんはまだ若い経済評論家で投資の話を主としてやっておられるようです。なかなかの好青年でした。地中海クルーズから帰ってきて、成田から車を飛ばしてきたとか。なかなかうらやましい生活です。木下さんも最近iPhone 5sを買ったそうで、そこから話が盛り上がりました。私の著書を誉めていただき光栄でした。

木下晃伸のWorld News ラジオNIKKEI第1 毎週月曜日 15:10~15:50

経済アナリスト・木下晃伸が世界のマーケットニュースをピックアップ。木下流に投資の役立て方を交えて解説。各界で活躍するゲストとのトークコーナーでは、人生の賢者に近づく思考を披露します。

 

11月18日 クワンツ

2013-11-18

人類の最後の発明・・人工超知能

Kindle本をまだ読んでいる。意識を持った人工汎用知能(強い人工知能)は、自分のプログラムを改良して、すぐに人間の手に負えない人工超知能に進化して、人類は滅ぼされてしまうという話である。それを防ぐには、そもそも人工汎用知能の出現を警戒しなければならないという。人工汎用知能を研究しているのは特にアメリカのDARPAである。軍用に使うためである。しかしもう一つの可能性としてウオールストリートがあげられている。現在でもウオールストリートの株取引のほとんどはコンピュータにより行われている。証券会社やヘッジファンドは人工知能を使った投資アルゴリズムを必死で開発している。それを担うのがクワンツと呼ばれるオタクである。彼らは高給取りのオタクプログラマーである。彼らが世界を滅ぼすかもしれない。

11月17日 クラウドを使わないデータ共有

2013-11-17

クラウドを使わないデータ共有「Transporter Sync」

CIA, NSAの元コントラクターのスノーデン氏がアメリカのNSAが世界中のメールやデータを盗み見していることが暴露され、外交問題にもなっている。ドイツのメルケル首相の携帯を10年以上も盗聴していたのだ。暴露された文書によるとDropBoxも近々参加するとあった。私がDropBox上に置いているファイルも全部アメリカに見られているのかと思うと気持ち悪い。しかしこの事件もビジネスチャンスと捉える人もいる。さまざまな方法でNSAのスパイ活動から逃れる方法が模索されている。上記の記事で紹介したTransporter Syncという製品は、DropBoxのようなデータ共有を私的に行うものである。この機械にはイーサーポートとUSBポートがついている。USBポートにハードディスクをつなげて、自宅のネットに接続するだけだ。するとそのディスクは自宅からも、さらには外出先からも見ることが出来る。つまりDropBoxと同じことが出来る。しかも容量は例えば2TBと、DropBoxとは比べ物にならないほど大きい。また月々の費用もかからない。かかるのはハードディスクの費用、電気代くらいか。これでNSAはファイルの中を、見ることは出来ない訳だ。15980円である。ところが日本のアマゾンではなんと25800円である。アマゾンの値段付けはよく分からない。

調べてみるとTransporterに似た製品で、もっと安いものがある。Pogoplugという製品だ。アマゾンではなんと2990円である。Transporterのほぼ1/10の値段である。スタパ斉藤氏は絶賛している。ところが良いことばかりではないようで、アマゾンのレビューでは評価が割れている。全くつながらないとか、使い物にならないという意見もある。場合によるようだ。

11月16日 マックピープル12月号

2013-11-16

マックピープル OS X Mavericks特集, 2013年12月号

上記の雑誌を買った。Mavericksの特集であるが、New iPad/iPad mini, MacBook Pro Retinaの記事もあるので買ったのだ。私は以前はパソコン雑誌をかなり買っていたのだが、このところとんとご無沙汰していた。自分のMacのOSをMavericsにしていろいろ分からないところがあるので衝動買いしてしまった。アマゾンで英語の解説書も見たのだが、これしきのことで英語を読むのもおっくうなので、日本語の方がよい。

読んでみると知っていることも多いが、知らないこともある。カレンダーはOS XもiOS 7も非常に便利になった。月をまたいで連続スクロールできるようになったのが便利である。以前は不便していた。

ブラウザーのSafariも見よう見まねで使っていたのだが、お気に入りの使い方が分かった。上部にお気に入りが並ぶのだが、実は気に入らないものが並んだいたのだ。その編集方法が分かった。

地図はiOS 6からGoogle Mapを離れてアップル独自のものになり、これは非常に評判が悪かった。あまりの評判の悪さに昔からの副社長がクビになった。オーストラリアでは使用禁止になった。しかしiOS 7になり、ようやく使い物になるようになった。その地図が今回からはMacでも使える。とはいえ、今までも他のアプリで使えていたので、なんということはない。アップルが名誉挽回したというだけに過ぎない。

キーチェインの使い方が少し分かった。すべてのデバイスでパスワードをクラウド同期するというものだ。まだ使いこなしていない。

複数モニターの機能は非常に便利である。いままでも複数モニターは使えたのだが、プライマリーとセカンダリーの区別がはっきりとあり、使いにくかった。今後はどちらのモニターも対等になった。私は一方でMac、他方でWindowsを開いている。

Windows PCはいろいろあるが、私は人にもMacでWindowsを動かすことを勧めている。というのもMacの方が格好がいいからだ。国際会議に行くと外国人が使っているパソコンは圧倒的にMacである。Windows機を見ることはほとんどない。1割程度の感じだ。日本人は半々と言ったところだ。だからWindows機を使っていると、なんかダサい気がする。日本人の使うWindows機ではLet's noteが多いと感じる。国際会議ではなく新幹線になると、Macの比率はぐっと下がる。

11月15日 人類の最後の発明、人工超知能

2013-11-15

"Our Final Invention: Artificial Intelligence and the End of The Human Era" By James Barrat

人間の最後の発明: 人工知能と人間時代の終わり

という本を買った。ハードカバー版の本日の価格は2484円でKindle版は1487円である。内容はタイトルの通り、つまり技術的特異点において人工超知能(Artificial Super Intteligence=ASI)が発明されると、人類は滅ぼされてしまうという話である。

人工知能は2つに分類できる。強い人工知能と弱い人工知能である。強い人工知能とは人工汎用知能( Artificial General Intelligence=AGI)とも言われ、意識をもった人工知能のことである。弱い人工知能とは狭い人工知能(Narrow Artificial Intelligence)とも呼ばれ、特殊目的のための人工知能である。チェス・マシーンとかワトソン、Siriなど現在使われている人工知能はすべて弱い人工知能である。ところで本の著者はジャーナリストである。

著者は人工汎用知能、およびその発展形としての人工超知能に対し非常に強い警戒感を持っている。人工超知能が人類を滅ぼすのは何も人類を憎んでいる為では無いという。人類は例えばネズミで実験を行うが、ネズミを憎んでいる訳では無い。猿の頭蓋骨に穴を開けて実験を行うが、猿を憎んでいる訳では無い。愛しているか憎んでいるかは関係ないという。ネズミも猿も人間より劣っているから、実験に使っても良いと考えているのだ。それと同様に、人類の何万倍、何億倍、何兆倍も知能の高い人工超知能にとって、人類はどうでもよいのだ。

意識を持った人工汎用知能ができたとしよう。それはどのように発展していくか想像もつかないので危険である。そこでそれを箱に閉じ込めておくというアイディアがある。つまり人工汎用知能にロボットのコントロールなどを認めないで、単にキーボードとモニターでつないでおくというのだ。そうすると人工汎用知能が人間に悪意を持っても、何もすることができない。ところがこのような実験は既に行われたという。もっとも人工汎用知能が完成したわけではないので、人間がそれを行なったのだ。人工汎用知能にふんした人間と、門番の人間を会話させるのだ。そして人工汎用知能にふんした人間が、門番を説得して自分を解放するようにできるかという実験だ。実際の実験では半分以上の確率で、解放されたという。人工汎用知能が門番を誘惑したのか、脅迫したのか、それをわかっていない。それでも門番は人類を危険に晒す行為をしてしまうというのだ。多分脅してもダメで、門番をたらし込んだのだろう。

パリスの審判では、ヴィーナス、アテナ、ヘラが羊飼いのパリス(トロイの王子)に対して、自分を最も美しいと認めてくれたら、世界一の美女をやる、どんな戦争にも勝たしてやる、世界を支配させてやるという誘惑をした。結局パリスはヴィーナスを選び、ヘレンという美女を得たのだが、ヘレンは人妻であり、そのためにトロイの王子に返り咲いたパリスにたいしてギリシャが戦争を仕掛けて、トロイは滅びた。私が同じ誘惑を受けたら、世界の支配権を願うだろう。

人工知能にアシモフのロボット三原則のようなものを本能として組み込んでしまうというアイデアもある。友好的な人工知能を作るという考えだ。著者をそれに対しても懐疑的である。今人工知能を1番研究しているのは、アメリカ国防省である。戦争に使うため、人を殺すために人工知能の研究を進めているのだ。アメリカの作る人工知能が友好的であるというのは、米軍兵士を殺さないという意味で、アルカイダや敵は殺すのが正しいというのがアメリカの論理である。中国も、その他のアメリカの潜在敵国も人工知能研究しているのだから、アメリカは人工知能の研究を止める事はできない。するとアメリカの作る一般人工知能の論理、倫理という物はアメリカのものである。

著者によると人工知能の研究者は、誰も人工超知能の危険性の問題に関して注意を払っていないか非常に楽観的だという。例えば技術的特異点の推進者であるレイ・カーツワイルは、 2045年の技術的特異点の後では、人類は人工超知能と一体化して、幸せな生活を送ると考えている。著者はそのような楽観論に警鐘を鳴らしているのだ。まだ途中までしか読んでいないので、読み終わったら残りを報告しよう。

遺伝的プログラミング

その本を読んでいる中で遺伝的プログラミングという言葉を知った。遺伝的アルゴリズムについては既に知っている。遺伝的プログラミングとは、遺伝的アルゴリズムの拡張でプログラム自体が遺伝子進化の法則により進化していくものである。著者が一般人工知能を警戒するのは、一般人工知能自身が自分のプログラムを遺伝的プログラミングにより書き換えていくからである。普通のプログラミングは人間が書くので、原理的にはその内部の詳細は人間に分かっている。しかし遺伝的プログラミングにより書かれたプログラムはその内容を人間が把握することはできない。そこが怖いというのだ。

11月14日 中之島科学研究所コロキウム 宮島一彦

2013-11-14

中之島科学研究所第45回コロキウム 宮島一彦「天象列次分野之図」

今日は中之島科学研究所の月に一度のコロキウムの日である。中島科学研究所とは大阪市立科学館に併設されたバーチャルな研究所である。バーチャルと言う言う意味は、研究所独自の建物や研究室はなく、研究員だけがいる。研究員は大阪市立科学館の科学解説を努める学芸員と、外部の研究者5名である。私は設立当初からの研究員である。設立の目的は、私の解釈では当時の館長の高橋先生が、学芸員にも研究する名目を与えようと言うものであったと理解している。学芸員の人たちは大学の博士課程を出た専門の研究者の人が多いと理解している。

さて本日のコロキウムは同志社大学を定年退職された宮島一彦先生の「天象列次分野の図」と朝鮮半島の天文学、というものであった。朝鮮の天文学の歴史の話である。韓国の国宝である石刻星図「天象列次分野の図」には中国式の星座が刻まれており、1998年のキトラ古墳石室天井天文図発見時にも、それとの比較で話題になった。この星図の謎とエピソードを語り、日本にも影響を与えた朝鮮の天文学の歴史を紹介するものである。

11月13日 Miss Marple-A Caribbean Mystery

2013-11-13

Miss Marple- A Caribbean Mystery カリブ海の秘密

ミスマープルは甥の勧めで西インド諸島のバルバロドスにひとりで保養に来ていた。とあるホテルに滞在していたが、おしゃべり好きの少佐の話を適当に聞いていた。少佐は元植民地警察に勤めていたことがあり、その時の殺人犯を追っているという。殺人犯の写真をミスマープルに見せようとしたときに、ミスマープルの背後の人物に気が付き、少佐は急に話題を変えた。その少佐は次の日に死んでいた。

死因に不審を抱いた医者が、死体を墓から掘り起こしたら毒殺されていることがわかった。ホテルのメイドが、少佐の部屋に普段はない薬があることを発見した。そのことを経営者に報告した後で、メイドも殺された。そこでミスマープルは捜査に入った。ホテルの経営者の若いカップル、訳ありげな何組かのカップル、それに第一作「復讐の女神」の伏線となる、大富豪のラフィール氏などが登場する。ラフィール氏は秘書と介護人と暮らしている。ラフィール氏は始めミスマープルを馬鹿にしていたが、無邪気さの背後に隠された恐るべき観察眼に感動する。警察署長もミスマープルの噂を聞いていたので、ミスマープルが乗り出してきたことを喜ぶ。

カップル間の男女関係は非常にややこしい。西洋人の顔どれも似ているので、名前と顔を覚えるのが大変だ。

11月12日 Wolfram Language

2013-11-12

Wolfram announces 'most important' project: a programming language that models the world

ウルフラムは最も重要なプロジェクトを発表した:世界をモデル化するプログラミング言語

上記のような記事を見つけた。 Wofram Research社の Mathematicaという言語をご存知だろうか。数値計算ではなく数式計算ができる言語である。しかし非常に高いので、一般のユーザーが使うわけにはいかない。

Wofram Research社はタダで使えるWofram Alphaというサービスを提供している。これはwebやスマートフォンから使えるもので、 1行だけの数式を書いて計算することができる。しかしそれだけでは無い、膨大なデータベースを含んでいるのだ。コマンドの例を示そう。

integral 1/(1+x^5) dx

大学の初年級の微分積分のコースで習った計算は何でもできる。もはや岩波の数学公式集は必要ない。

plot sinx cosy

私があと何年生きられるかを知ろうと思えば次のようなコマンドを発する。
Japanese life expectancy male 70

Wolfram Alphaは非常に強力な人工知能言語なのである 。

ところで最、Wolframがさらに強力な言語を発表した。Wolfram Languageである。実は詳細はまだ明らかでは無い 。 数カ月以内に発表されるそうだ。それはクラウドベースでタダで使えるという。非常に期待が持てる。楽しみである。

iPad Air

iPad Airが配送されてきた。さっそく設定にかかる。 MacにつなぎiTunesを立ち上げてバックアップから回復した。かなり時間がかかった。さらにEvernote 、 Pages .Day Oneなどのデータを同期しなければならない。これは結構時間がかかった。

ところがなんと今日iPad mini Retinaの発売が発表されたのだ。僕は元々こちらの方を買うつもりだったのだ。 ところが噂で右のほうは生産が遅れていて、12月になるか、下手をすれば来年になってしまうと言われていた 。そこで急遽iPad Airに注文を変更したのだ。そうしたら届いた日に発表されるというのは非常に皮肉である 。最もAirもminiも性能は同じである。大きさだけが違う。Aitは自宅またはオフィスで使うもの、miniには持ち歩くものというコンセプトであろう。しかしAirも軽いので十分持ち歩くことができる。

11月11日 Smart Machines

2013-11-11

Smart Machines: IBM's Watson and the Era of Cognitive Computing (賢い機械 IBMのワトソンと認知コンピュータの時代)という本のKindle版をAmzonから買った。アメリカのアマゾンで買ったが11.63ドルであった。日本のアマゾンで調べるとKindle版が1152円、ハードカバーが2387円であった。

まだ40%しか読み終えていないので、全体の紹介をする事は出来ない。読んだ部分の要点は今やノイマン型のコンピュータでなく、新しい認知コンピュータの時代が開かれようとしているという話から始まる。つぎにノイマン型ではあるがIBMの人工知能ワトソンの話になる。ワトソンは2年前にクイズ番組のジェパディで人間のチャンピオンに勝った。現在ではさまざまなテストが行われている。一番印象的で、重要なのは医学への応用だろう。現在はガン診断のテストが行われている。日系米国人の女性が肺ガンになり、もっとも適切な治療法を医者とワトソンが共同で見つけて行く話はスリリングだ。女性は頭が坊主になるクスリは使いたくないと言う。患者の検査結果と要望を考慮して、ワトソンは医者に様々なアドバイスをする。このようなシステムは数年内にアメリカで使われるようになるだろう。日本で使うには、日本語化しなければならないので、その努力が必要であるし、日本の官僚機構の保守性を考えると、日本で普及するのは多分10年後くらいになるのではないかと想像する。

11/15 追記

読み終えたが、ようするに人工知能に関するIBMの最近および近未来の研究の紹介である。目次を紹介すると以下のようだ。表題から内容は推察されるであろう。

  1. A new era of computing コンピューティングの新時代
  2. Building learning systems 学習システムを作る
  3. Handling big data  ビッグデータを扱う
  4. Augmenting our senses 感覚を補強する
  5. Designing data-centric computers データ中心コンピュータを設計する
  6. Inventing a new physics of computing 新しい計算物理を発明する
  7. Imagining the cognitive city 認知できる都市を想像する

11月10日 iPad Air到着

2013-11-10

iPad 2の初期化をした。その前にMacのiTuneを立ち上げてデータを吸い出しておいた。このiPadは息子に送った。後で気がついたのだが、Apple IDの登録を外すのを忘れた。これは5台まで登録できるが、iPhone 4sの登録も外していないので、新しいものを登録できなくなる。

iPad AirとKindle Paperwhiteのカバーだけが到着した。カバーだけあっても何も出来ないのは当然だ。ただ送られてきたアマゾンの封筒はiPadを送るのに利用させてもらった。

11月9日 スリーピング・マーダー

2013-11-9

ミス・マープル スリーピング・マーダー(Sleeping murder)

ミス・マープル・シリーズの第3話を見た。新しい家を買った新妻のグエンダーはその家が気に入って買ったのだが、どうも殺人を見た既視感に悩まされる。相談を受けたミス・マープルは「眠れる殺人」の捜査を開始する。彼女の母は早くに死んで、父はヘレンという後妻を迎えた。ヘレンはケネディという医者の兄がいる。ヘレンはインドにいる英国人と見合いに行くが、途中の船で妻子持ちの大佐と恋愛をする。しかし結婚できないので、インドで見合いをしたが、気に入らずに帰国する。その船中でグエンダーの父と知り合い結婚する。しかし一年後にヘレンは別の男と失踪する。しかし父は自分がヘレンを絞殺したといいはり、精神病院に入る。ヘレンからは兄に二度手紙が来たので、死んでいないはずで、殺したのは幻覚であると医者はいう。グエンダーは絞殺の瞬間を見たと確信している。ヘレンの夫と兄、愛人と見合い相手、謎は深まる。一度、日本語の字幕で見た後で、もう一度、英語の字幕で見た。それもポーズしながら字幕を読んだのだが、けっこう知らない言い回しもあって難しかった。

詳細なあらすじはSleeping Murder (Wikipedia)参照。

この映画の舞台はデボンシャーのディルマス(Dillmouth)ということになっているが、仮想の町で、モデルはシドマス(Sidmouth)という人口14,000人の海岸の保養地である。私は同じデボンシャーにあるトーキーという海岸の保養地に行った事がある。雰囲気はどちらも似たようなものだ。実はアガサ・クマリスティ本人がトーキーの生まれなのだ。

ところで新婚夫婦が買った家は6寝室もある大きなものだ。こんな大きな家を若いカップルが買えるのかと思うが、可能かもしれない。私が1975-77年に英国に住んでいたとき、新興住宅地にある家を借りていた。市内や田舎を歩くと、古い大きな売り家がたくさんあった。私の借りた家ですら、裏には20坪ほどの庭があった。もっとも手入れの方法を知らなかったので、ほったらかしにしていたら、芝生がぼうぼうになり、伸びきってしまった。それを見かねた隣人が、我々が留守の間に刈ってしまった。日本で庭のない家に住んでいたので芝刈り機の使い方が分からなかったのだ。

私は不動産の広告が好きで、英国でも色々見た。マナーハウスという豪邸があるが、庭が数エーカーもあり、寝室もたくさんある。私など母屋ではなく、門番の住む家でも十分だと思う。

 

11月8日 iPad Air, Kindle Paperwhite

2013-11-08

英語の字幕なし映画が聞き取れればOKだが、難しい

ミス・マープルビデオは始めは日本語字幕で見た。その後でYouTubeで見ると、英語だけで字幕がない。なかなか聞き取るのはしんどい。英語のニュースなどはよく聞き取れるが、映画は難しい。ニュースではアナウンサーが明瞭な発音で話すから分かりやすいのだが、映画では早口で、モゴモゴいうし、スラングも多いので聞き取りにくいのだ。だいたい登場人物の名前を覚えるのも大変だ。後でWikidepiaであらすじを読んだらよくわかった。もっともテレビでは原作から少し異なっている。

iPad Airを発注

ついにiPad Airをアップルのオンラインストアで発注してしまった。64GBのものである。今持っているiPadは息子にやることにした。iPad mini retina displayとどちらにするかということだが、miniの方はまだ発売されていないし、それに品薄で年内に入るかどうかも分からないという噂である。ネットの評価を見ても、iPad Airは賞賛ばかりで、けなしたものはない。現在手に入る最高のタブレットであろう。それで待ちきれなくなって注文したというわけだ。

Kindle Paperwhite

ついでにKindle Paperwhiteも注文してしまった。古いKindleは家内にやる事にした。これはタッチスクリーンでないので、少し不便だ。今まで書いてきたように、これからの読書は基本的に電子媒体になる。しかし透過型スクリーンは問題も多い。これを解決できるのは反射液晶を使ったKindle Paperwhiteだけだというのが私の意見である。

ところでiPhoneは4sから 5sにバージョンアッブした時に、4sは下取りに出した。さらに古いiPhone 3GSはまだ残っていたので、知り合いの中学生にあげた。まだ十分に使用に耐える。というわけで、新しいものを買っても、古いものも粗末にはしていない。

11月7日 Unix and Shell Programming

2013-11-07 

Unix and Shell Programming

アマゾンのKindle版でUnix and Shell Programingという本を買った。99円である。Unixとはなにかという基本的なところと、シェル・プログラミングについて述べた本である。208ページの本が99円とは安いと言えよう。以前にKindle本は安いと書いたが、必ずしもそうでない事が分かった。日本語の本を見ると、文庫本より少し安い程度だ。しかし英語の本を見ると、ものにもよるのだが、文庫本より少し安い程度のものが多い。出版社がぼっているとしかいいようがない。だって、紙の本を出して儲けた後で、電子版にする訳だが、製作費用はほとんどタダのはずなのだ。

ところでこの本のないようだが、単に書き写すと次のようなものだ。まだ全部は読んでいないので、感想は書けない。Unixでシェル・プログラミングができれば一応は一人前と言えるだろう。

昔のコンピュー

私は神戸大学時代は情報数理という講義でUnixの講義と演習を担当していた。1992年からだから、ずいぶんと昔の事だ。始めはNECのサーバー機で、つぎにSGIのワークステーションになった。NECの時はレスポンスが遅くて困った。考えてみれば、現在のコンピュータより遥かに非力なマシンで、数十人を一度に相手にするのだから。SGIのワークステーションはO2というもので、これはなかなかかわいらしい、格好のよいものであった。当時のSGIのマシンはみんなネーミングもスタイルも色もかっこうよかった。

京都大学時代は日立の汎用大型機HITAC M180を使ったものだ。この時はPL-Iというプログラム言語を教えた。この言語は今は使われていないが、if then elseが可能な構造化言語であった。その意味で学生の教育には良いと思った。しかし隣の教室では、別の先生がFortranで教えている。PL-IのコンパイラーはFortranに比べて非常に遅いので(大きいから)、学生たちはイライラしたはずだ。この機械も大型機と言うけれど、主記憶容量は1-16MBというしろものだ。16MBというのは当時のアーキテクチャーによる壁であった。そんなに小さな記憶容量のマシンで百人近い学生を一度に相手にするのだから大したものだ。どんなスマホでも昨今は1GBは持っている。それで一人しか相手にしないのである。贅沢なものだ。

ところで先の本の目次は以下のようなものだ。

Unix Shell Programmingの内容

Introduction to UNIX: 

• What is an Operating System? 
• What is UNIX? 
• Hardware requirement 
• Why UNIX? 
• Salient feature 
• UNIX system Structure 

Kernel - The Heart of UNIX: 

• Introduction to Kernel 
• What is a Kernel? 
• Kernel Services 
• User Mode and Kernel Mode 
• Interrupt 
• Buffer cache 

Internal Representation of File: 

• Inode 
• Incore Inode 
• Accessing Inode 
• Algorithm for allocation of in-core inode 
• Algorithm to convert a path name to an inode 
• Super block 
• Algorithm for inode assignment to a new file 

System Calls: 

• What is System Call? 
• Open System Call 
• Read System Call 
• Write System Call 
• lseek System Call 
• Close System Call 
• Create System Call 
• Stat and Fstat System Call 
• Pipes in UNIX 

Process in UNIX: 

• Process and Process States 
• Kernel Data Structure 
• UNIX System Memory 
• UNIX System Call 

Introduction to Shell Programming: 

• Introduction to Shell 
• Types of Shell 
• File Access Permission 
• Editors in Shell Programing 
• Filters in Shell Programming 
• Compress and Pack Command 

Grep Command: 

• Grep Command 
• Options in grep command 
• egrep and fgrep command 

Shell Variable: 

• What are shell variables? 
• Rules for building shell variables 
• Metacharacters of Shell 

Statements in Shell: 

• Conditional ‘if’ Statement 
• ‘case’ Control Structure 
• ‘for’ Loop is Shell Script 
• ‘while’ Loop in Shell Script 
• ‘until’ Loop in Shell Script 
• ‘test’ Command in Shell Script 
• ‘expr’ Statement in Shell Script 

Shell Script Examples: 

• Shell Script to Illustrate Deletion of Word 
• Shell Script to Illustrate Arithmetic Operation 
• Shell Script for Unit Conversion 
• Shell Scripts to Print Current Date 
• Shell Script for Fibonacci Series 
• Shell Script to Calculate Factorial 
• Shell Script to Count Lines, Numbers and Words 
• Shell Script for Prime Number 
• Shell Script for Leap Year 

Summary - UNIX Commands: 

• Introduction to UNIX Commands 
• List of Commands 

11月6日 本を読むべき理由

2013-11-06

7 Unconventional Reasons Why You Absolutely Should Be Reading Books (本を絶対に読むべき7つの変わった理由)

という記事を読んだ。調べると日本語の要約が見つかった。昨今、本を読む人の数が減っていると言う。

他人の心情をくめるだけじゃない!!読書がもたらす6つの健康効果を紹介 - IRORIO(イロリオ) 

これを読むと結構な話である。ただしデジタル機器は寝る時には良くないと書いてあるので、モニターで夜読むのは良くないようだ。しかし反射液晶のKindleでは良いのではないだろうか。

11月5日 SF The Last Firewall

2013-11-05

SF小説 The Last Firewall

SF小説の「最後のファイアーウオール」(The Last Firewall)を読み上げた。ウイリアム・ハートリング(William Hertling)の特異点シリーズの第三話である。アメリカのアマゾンでKindle版を買ったのだが、日本のアマゾンなら499円である。紙の本はもっと高い。ハートリングはすでに「アボガドロ・コープ:特異点は思ったより近い(Avogadro Corp: Singularity is closer than it appears)」(399円)と「人工知能黙示録(A.I. Apocalypse)」(395円)を上梓している。

それぞれの話は独立しているが、緩く連携している。いずれも意識を持った強い人工知能の発生と、それに伴う事件である。第1話のアボガドロ・コーポとはグーグルを思わすIT会社である。近未来にはOSとしてWindowsは無くなり、ほとんどがアボガドロOS(つまりグーグルのAndroidのことだろう)に置き換わっている。ある技術者がELOPという人工知能を作りあげる話だ。第2話ではロシアのITオタクの青年が作り上げた人工知能が大暴れをして、人類に戦いを挑む。人類はELOPの助けをかりて、それと戦う。アボカドロ・コーポの女性副社長は、この時点ではアメリカ大統領になっている。

さて第3話だが主人公は19歳のキャサリンという女の子、それに第1話と第2話で人工知能を作った二人の男性である。アダムと言う悪の人工知能が現れて、世界を乗っ取ろうとする。それに対してキャサリンが戦いを挑む。時は2035年で、人々は脳にインプラントを入れており、ネットと直接に繋がっている。攻殻機動隊を思わす世界である。実際、話の最後の部分は「イノセンス」のパクリ、よくいえばオマージュである。キャサリンは空手、カンフーの達人である。合気道の受け身さえ登場する。彼女は脳に特殊なインプラントを入れられており、無敵である。攻殻機動隊の草薙素子を彷彿とさせる人物設定だ。2035年の世界はロボットがほとんどの仕事をしていて、人々は働かなくても生活できる。しかし人々はそれが不満で、人工知能に対して敵意を持つ運動が現れた。それを裏から操るのが、実は人工知能のアダムである。キャサリンは4人の不良がロボットをいじめているのを見かねて、戦いを挑み3人を殺し、一人に重傷を与える。そしてポートランドからサンフランシスコ、ロスアンジェルスへと逃亡する。舞台はサン・ディエゴ、ツーソンとうつり、最後にアリゾナ大学のキャンパスでキャサリンとアダムの壮絶な戦いが繰り広げられる。

作者はよほどの日本びいきらしく、出てくる食べ物はおにぎり、ラーメン、焼きそばである。主人公はときどき日本語を発する。「始め」「クソっ」などなど。時々おかしな日本語も登場するのは愛嬌だ。

2013-11-04

 

11月3日 ミス・マープル

2013-11-03

ミス・マープル

ツタヤで借りたDVDの「ミス・マープル」を見た。ミス・マープルは英国の女流ミステリー作家アガサ・クリスティの推理小説である。クリスティと言えば名探偵ポアロで有名だ。かたやミス・マープルは田舎に住むおばあさんである。一見したところ無学で人の良さそうなおばあさんだが、なかなかどうして観察眼の鋭い探偵である。犯人はミス・マープルの無害そうな外見にだまされる。

ミス・マープル・シリーズはいろんな映画化やテレビ化がなされている。レンタル・ショップでは二人の女優によるものがあったが、私は古い方のジョーン・ヒクソンのものを借りた。1984年から1992年にかけてBBCで放映されたものである。時代は第二次大戦後の1950年代である。現在の英国航空BAの前進であるBOAC と、そのジェット旅客機であるコメット機が登場していてなつかしい。第1話と第2話をみた。

  • 1971年:復讐の女神 - Nemesis


 

である。「復讐の女神」では、あるお金持ちがカリブ海の邸宅で死に、その息子の犯した可能性のある殺人事件について調べてくれるようにミス・マープルに依頼する。報酬は2万ポンドである。現在の価値なら3百万円程度だが、当時なら1000 万円はしただろう。息子は金持ちの父親の遺志で、父親の邸宅に住めば莫大な遺産を相続できるが、息子はそれを拒否して、ホームレス生活を続けている。息子のかつての恋人が謎の死を遂げたのである。その謎を解くのがミス・マープルの役目である。ミス・マープルは英国の庭園を巡る観光旅行に甥とともに参加するよう手配される。そこには分けありげな女性校長、犯罪学者、女性連れなどが参加している。旅の途中で女性校長が殺される。そしてだんだんと真相が明らかになっていく。

「バートラム・ホテルにて」ではマープルはロンドンにある由緒あるホテルに滞在している。そこでは何かが起きているらしい。いろんな登場人物が現れるが、どれもなんか怪しいのである。銀行強盗、列車強盗、派手な女優、ホテルを調べる謎の警部・・・。ミス・マープルはホテルに滞在しているだけで、警部の為に謎を解くのである。 

11月2日 紙の方がスクリーンよりよい!!??

2013-11-02

デジタル時代の読書脳: なぜ紙の方がスクリーンより優れているか

という記事の要約を読んだ。最近デジタル原住民(Degital Native)という言葉がある。生まれた時からiPadやKindleなどの電子媒体で絵本などを読んでいる子供達だ。私の友人の子供もそうだというが、iPadで絵本を読んだ後、紙の絵本を読むと、指でスワイプしようとして、うまくいかない事を知る。その子供に取っては紙の本はこわれたiPadなのである。

ところが記事によると、本を紙で読む方がスクリーンで読むよりも優れていると言う。その理由は様々あるが、その記事の要約によると

  •  紙の方がスクリーンより理解しやすい。スクリーンはスクロールしなければならず、何処を読んでいるか、何処を読んだかの直感的な把握が難しい。
  •  スクリーンを読むのは紙より集中力を必要として疲れる。
  •  光る画面を見るのは目が疲れるし頭痛になりやすい。
  •  紙は単純で読みやすい。

 

私がこの問題に関して他の記事でも同様な主張を読んだしそれを過去にも紹介した。それらによると

  • 紙の本は何が何処にかいてあるかが固定されているので把握しやすい。既に読んだ部分が本のどの辺りにあったかがアナログ的に把握できる。見開きのページのどの辺りにあったかがアナログ的に把握できる。
  • 紙のような反射光と、スクリーンの透過光では、内容を把握する脳の部分が異なる。
  • 夜寝る前に透過光を長時間見ると、興奮して眠れなくなる。

それでもこれからは電子出版の時代だ

この問題に関する私の意見、反論は以下のようなものだ。

  • このような議論はいつの時代にもあった。ワープロが普及して手書きが廃れて来たとき、文章は手書きでなければならないと主張した書家がいた。確かに手書きの文章とワープロの文章は異なる。ワープロでは漢字が多くなりやすい。しかし現在、手書きで小説、論文、レポートをかいている人がどれだけいるか。CDよりレコードの方が優れていると言う主張もあった。しかし現在ではそもそもレコードが生産されていない。時代の趨勢である。数10年先に紙の本がどれだけ出版されているだろうか。
  • 紙の本と電子出版の本では手間が異なるので、値段が違う。アマゾンで調べれば分かる事だが、Kindle版はペーパーバックに比べても圧倒的に安い。それは当然で、電子版は紙が必要ない、印刷の手間が必要ない、配送の手間が必要ないからだ。人々はいつまで、高い紙の本を買うのだろうか。
  • 透過光が反射光よりも見にくい、疲れやすい事は事実だ。しかしKindle FireでないKindleは反射光を利用しているので、透過光にある欠点はない。
  • スクロールの問題点はPCの問題で、Kindleではスクロールしない。紙のような配置にする事は可能である。ただ電子出版のノウハウが十分に確立していないだけだ。
  • 紙の本はかさばる。実際、私の家も本だらけで、人間の住む空間を圧迫している。私は今、本を捨てにかかっている。それに比べると電子媒体は圧倒的にコンパクトである。

ともかく、紙の方が良いという主張には敬意を表するが、それでも時代は電子出版に傾いて行く事は否定できない。問題は電子媒体の利点を生かし、欠点を少なくする方法を目指すべきだと思う。手書きやレコードが無くなる事はないであろうが、それは高級な、高価な、特殊な趣味となっていくだろう。同様に紙の本も贅沢品になっていくであろう。

 

11月1日 雑音消去窓センサー

2013-11-01

Sono 雑音消去窓センサー

Facebookでなかなか面白い記事を紹介された。「雑音消去用窓センサーで不快な雑音の中の静寂を楽しむ」

Noise-canceling window sensor helps you enjoy the silence amid cacophony, John RoachNBC News

まだ開発中らしいが、ある装置を窓にぺたっと貼付けると、部屋の外部の騒音が消えたり、心地良い音に変わったりする装置である。雑音消去ヘッドフォンというものは、広く普及している。ボーズが始めたものだが、現在はソニーを始めさまざまな製品がある。仕組みは、外部の雑音をマイクで受けて、それと逆位相の音波を発生させる。雑音と合わせると、雑音が消えると言う仕組みだ。この仕組みが有効なのは、耳に入ってくる音のみを、耳の入り口で消去するからだ。

ところが上の記事のビデオにあるように、部屋全体の雑音を消すにはどうしたら良いのだろうか。ビデオに説明はない。私の想像だが、装置が窓の外の雑音を検知して、その逆位相の振動を発生させて、窓全体を振動させる。その結果として、窓ガラスは振動しなくなる。つまり雑音が消える、という仕組みだろう。なかなかクレバーなアイデアだ。この装置はガラス窓から入ってくる雑音のみを消去できるので、室内で生じた雑音には効果はないものと思われる。

   
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