2017年07月28日

We love ふくしま in 関西 実施報告 - 報 告4

以下は、2015年2月28日に開催された、We love ふくしま in 関西「私はわたし、きれいは自信:自分を輝かせる化粧を学ぶ」のイベント報告です。

本イベントは、総勢19名(子ども:5名・大人14名)で、賑やかな会となりました

今回残念だったのは、この会を企画し、ナリスとつなげてくださった宇野さんが、北海道に講演に行って、雪で滑って骨折され、療養中だったことです。宇野さんはとても残念がっておられました。宇野さんがこられていれば、「化粧をすると免疫力が上がる」というデータを紹介されたことでしょう。常日頃、「ストレスが一番免疫力を下げる。放射線が含まれているといって、もう測定済みの安全なはずの果物や野菜を食べない、避難生活で運動不足、というのが一番困る。みんな元気になるには、免疫力を上げる取り組みが必要」といわれます。私はそれに対して「その証拠はどれくらい信用できるか」と詰め寄りますが、そんな議論もしたかったです。なによりなリスの方と宇野さんにお礼を申し上げたいと思っています。

報 告1:馬杉さんの感想です
報 告2:王さんの感想です
報 告3:企画のリーダー宇野さんの報告です
報 告4:谷都美子さんの感想です

なお、坂東理事長の感想は、理事長ブログWe love ふくしま in 関西を終えて(ブログ その119)」をご覧ください。

以下は、2015年2月28日に開催された、We love ふくしま in 関西「私はわたし、きれいは自信:自分を輝かせる化粧を学ぶ」のイベント報告です。

本イベントは、総勢19名(子ども:5名・大人14名)で、賑やかな会となりました

今回残念だったのは、この会を企画し、ナリスとつなげてくださった宇野さんが、北海道に講演に行って、雪で滑って骨折され、療養中だったことです。宇野さんはとても残念がっておられました。宇野さんがこられていれば、「化粧をすると免疫力が上がる」というデータを紹介されたことでしょう。常日頃、「ストレスが一番免疫力を下げる。放射線が含まれているといって、もう測定済みの安全なはずの果物や野菜を食べない、避難生活で運動不足、というのが一番困る。みんな元気になるには、免疫力を上げる取り組みが必要」といわれます。私はそれに対して「その証拠はどれくらい信用できるか」と詰め寄りますが、そんな議論もしたかったです。なによりなリスの方と宇野さんにお礼を申し上げたいと思っています。

報 告1:馬杉さんの感想です
報 告2:王さんの感想です
報 告3:企画のリーダー宇野さんの報告です
報 告4:谷都美子さんの感想です

なお、坂東理事長の感想は、理事長ブログWe love ふくしま in 関西を終えて(ブログ その119)」をご覧ください。

報 告1

 「We love ふくしま in 関西」に参加して 

私は、普段ほとんどお化粧をしないのですが、子どもの相手も理科実験教室のお兄さん達がして下さるということ、また坂東先生から福島支援のお話を聞いて、もっと知りたいという気持ちから、「参加者の対象としてふさわしくないのでは?」という半信半疑のまま、参加させていただきました。

谷さまの、福島支援への熱意が伝わるお話を聞き、お肌のお手入れのレッスンがはじまります。美顔器のようなものは、これまで正直信じていなかったのですが、片側だけあてていただいて左右を比べ、あれれ、私の小さな目がなんかぱっちりしたよ!と、お互いの顔を覗いたりしながら、楽しくすすんでいきました。次に、波多江さまによるレッスンが続きます。ベースつくりだけでなくお化粧の方法についても、いろいろなアドバイスをお互いに出し合ったり、同じメークを試したのに、人によって雰囲気が違うのを楽しんだりしました。お化粧をすることで自分がきれいになるだけでなく、コミュニケーションのツールとしても役に立つということが新たな発見でした。

避難者の会代表の佐藤さまともお話することができました。坂東先生がなさっている、放射線レベルについて正しく一般の人に知らせるという活動は、福島から出ることができない人、出たくない人にとって、科学者として実行し得る最も役に立つ活動だと思います。何かわからないものに対する不安からくるストレスは、想像を超えるものでしょうから。「科学者の責任だ」という先生のお言葉に感銘を受けました。

一方で、いくらバックグラウンドレベルと言われようが、子どものいる親としては、たとえ1%増えるだけでも避けたいと思いますし、みなさんどうなさっているのか気になっておりました。相馬市は住める状態だと言われ、自主避難している人はいるのに、市としては、現在避難者はいないことになっており、援助はない。また、避難先の滋賀県では、市営住宅に継続の申請をしても、数が少ないため優先度が低く対応が遅くなりぎりぎりまでどうなるかわからない。とのことで、少数派の「生きづらさ」を感じました。直接何かする力は私にはありませんが、まずは知ることが大事だと思いますので、この話は他の方にも広めたいと思いました。

普段の休日は子どものために使うため、子持ちの女性はなかなか自分のための時間がとれないものですが、子どもには「科学のこころ」を育てる遊びをしていただき、自分自身はきれいになりながら、いろいろな方とつながれる、という本当に贅沢な時間を過ごすことができました。坂東先生、そして先生と活動されている皆様が、いつも本当に必要なことを考えて、それを実行する柔軟な発想力と行動力をお持ちであることを改めて認識しました。

ありがとうございました。

馬杉(時田)美和子

報 告2

谷都美子さま、坂東昌子先生、みなさま

こんにちは。一昨日は「福島☆女性研究者☆化粧」という組み合わせによる、これまで参加したことのない斬新な体験型ワークショップに参加させていただく機会を与えられまして、とても感激いたしました。

外への運動や問題意識をもった働きかけばかりに囚われていると、しばしば自分を失っていくという悪循環のスパイラルに陥った経験がありました。そんななか、自分がイキイキできるその時間とそれを分かち合う場、それが化粧レッスンであった!というのは、なかなか思い切った企画で、私はすぐに飛びつきました。

化粧は通常、自分一人が鏡に向かって試行錯誤して、個の世界に入っていく側面が強いのですが、その「変身」のプロセスを、いろんな経験をもった女性がわいわい、がやがや、お互いの顔をのぞきあったり、美しく見える色を互いに選んでみたりして、インターアクションできたのはすばらしい経験でした。

しかもスペシャリストの谷さまと波多江さまによる個々人のニーズにそった美のレッスンと、今回の企画の背後にあります谷さまの福島への支援に対する情熱いっぱいのお話、また参加者にも福島の若き乙女やご夫人方もおられて、なかなかお金を払っても得られる経験ではなく、たいへん勉強になりました。

とくに、わたしは中国人移民研究のなかでで「故郷を離れてふるさとをいかに再生するのか」といった問題意識をタイや中国などのフィールドワークを通して文化人類学的研究をしてまいりましたが、福島の方々が京都・滋賀に「移住」されて、自己ならびに共同性の再生にご努力され、次世代の子どもたちの教育についても大変熱心に語られているのを拝聴しまして、フィールドワークの中にいるような現場の迫力とその声に触れることができ、研究者としても刺激を与えられました。

簡潔に申しますと、化粧技術の後ろにある豊かな人間性回復の場でありました。そこには今回の企画にご尽力されました谷さまと坂東先生の人間性が、福島の方々と私たちを結びつけ、共振させていく原動力が響きわたり、参加者個々人への「内なる」メッセージとして伝わったのだと思います!!「美」のため、といういっけん贅沢な時間の使いかたであるようにみえて、それが実は自分を内側から取り戻す力につながっていた、しかも、多様な人々の交わりと絆の時間でもあったという再発見です。

企画後も、坂東先生と新宅さんと一緒にお食事をしながら、物理学者や科学者の社会的責任や核、戦争への取り組み、親子に「科学のこころ」を育む教育学的実践の話、それに対する人文科学系の出遅れなど、人文科学の仲間だけでは話たことない、科学の役割と現代世界のつながり、次世代への継承と反省、子どもと平和教育・・・。深く自分の無知と不勉強を再発見し、刺激にみちた一日となりました。

そのうえ、新宅さんはじめ理科講師のみなさんに、わたしの二人の子どもに「虹」や「ペットボトルのマジックショー」の経験と発見の機会を与えていただき、子どもたちも大満足!!また行きたい!といっていました。

こうした企画がさまざまな人々、女性に届き、広がりますことを祈るばかりです。

今後ともどうぞよろしく御願いもうしあげます。

感謝をこめて。王柳蘭

報 告3

 We love Fukushima in 関西
私はわたし、きれいは自信:自分を輝かせる化粧を学ぶ

あいんしゅたいんでは、26年度事業として多様な年齢層、多様な専門家が一緒になって夏に伊達、南相馬、郡山と行って色々なかたとお話しする企画を実行、これはこれで実り多かったです。関西の県外避難者とは、これまでにホールボディカウンター検査を受けに京大原子炉へ行ったり美浜の関連の発電所へ行ったりしました。その後2013年の12月には福島からホールボディーカウンター検査車が京都と兵庫に来てくれた時も、避難者の方々とカフェを開きました。このようにあいんしゅたいんでは、福島からの避難者と色々な交流を図ってきました。

今回の企画は、去年12月に復興庁主催の福島避難者向けの会にいった後、急遽決まりました。どうせならもっと楽しい企画をしたいねと、会議の後滋賀からの避難者の佐藤さんや伊藤さんと話をしました。この会にはナリスの谷さんも来られていて、佐藤さんや伊藤さんから娘さんが大学生になったので化粧を教えてほしいという要請がありました。お父さんやお母さんからすれば、専門家のアドバイスがあれば、もっと可愛くできるはずだとの思いがあったようです。そこで次の会は、化粧の仕方を学ぶというのと、お話会を組み合わそうと言うことになりました。

なぜ化粧?、それには宇野と谷さんとの研究の長い歴史があります。

私たちは1996年と1998年におばあちゃん達に化粧療法をすると言うプロジェクトを立ち上げました。何かもっと化粧の新しい側面、特に免疫への影響の研究をしたいという相談をナリス化粧品の方から受けたことにあります。そこで、老齢期の婦人に化粧療法をデーマに助成金を申請し、助成金を得、ある大阪の老人病院で平均年齢83歳の患者さんたちを対象に、化粧療法をするプロジェクトが始まりました。その時のナリスの責任者が谷さんでした。この経験はとても大きくまたその後の私たちの人生にも影響を与えました。化粧の前と後で比べると、後で免疫能が上がっているという結果も得られ、長期的に見ても免疫機能が上昇するという結果を得ることもできました。80代ともなると、リハビリ効果はありませんでしたが、会を追うごとに、おばあちゃん達が生き生きとしてくるのがわかりました。この話を1998年に朝日新聞にサイエンスエッセイを書いたところとても反響が強く、色々な問い合わせがありました。その後、谷さんは介護美容に力を入れ、最近介護美容セラピスト協会を立ち上げたとの事です。

私の方は2011年の福島での活動経験から、2012年はお母さん向けプロジェクトが必要と思い、2012年の正月明けに谷さんに10年ぶりぐらいであい相談しました。その3月に谷さんは一緒に福島に来てくれて、福島の方とお話の機会をつくり、ニーズを感じてくれました。

2012年の4月に、学振が今年はお母さんプロジェクトを支援してくれるので、協力をと県庁で県会議員に要請にいったら、長尾トモ子県会議員から「今、福島に必要なのは、偉い先生の話よりアロマです」と言われました。まだまだ県外へ避難される方の方が、帰ってこられるより多いという状況でした。化粧療法を提案したのですが、学振は学振スタイルでということで、この話は消えました。でも、日赤に提案したら、日赤はOK、一方谷さんは会社に掛け合い、化粧乳液一万本の被災地支援を会社から、引き出してくれました(ナリス化粧品さんの本社は、大阪市福島区にあり、外国からは風評被害も受けたということで)。それから、私達は福島で、匂い袋作りやハンドマッサージとセットにした講演会を、ずいぶんとやりました。

2013年の12月、京都にホールボディーカウンター検診車が来るときも、内部でナリスさんに協力してもらうかどうかの議論があったのですが、実際,皆さん経験してみると、避難者の方が素直に喜ばれるのを目にして、「ハンドマッサージなんかでごまかすのはすかん」と言っていた坂東さんの認識も少しは変化したようでした。実際福島へ行って,講演会の始まりにハンドマッサージをやると、皆さん戸惑いながらも、喜んでくださいます。2014年夏にあいんしゅたいんで、福島に行ったときの様子はこちらに詳しく書かれています。

ハンドマッサージをしながら、聞きたい事、不安を話してもらって、それに答える形で話を進めます。先日は京大RIセンターの角山さんと私で富岡町の人や保育師向けの学習会に行ったのですが、ハンドマッサージ、お話、角山さんの機器をつかった放射能とのつきあい方の話に、こんな学習会は始めてと多くの人に言っていただきましたし、中には放射能に対する考え方が変わったとの意見もいただきました。

今回の企画に対する皆さんの報告を読んで化粧の経験がいろんな意味でとても楽しかったと聞きました。昔の研究が現場で生かされていることをとても嬉しく思います。たかが化粧、されど化粧です。

ということで、化粧の効用なかなかのものでしょう。しかけた当人は、その前の週に北海道で滑って転んで、左手首を骨折、前日に手術した病院のベッドで点滴をうらめしげに見ていたのですが。一応、元通りにつなげたとのこと。あとは自然治癒力にまかせたいとおもいます。

宇野賀津子 2015年3月3日記

報 告4

 

化粧の効用は、生活の中に生かせます

女性が化粧をする時は、何気なく鏡を覗き込んで「今日は顔色がいい」「知らない間にシミができている」という美容チェックをしているだけのようですが、実は、日々の出来事に思いを馳せながら、自分自身に向き合い、鏡の中の自分と対話しています。化粧は落ち込んで冴えない顔に、ファンデーションや口紅をつけることによって、顔色だけでなく気分を明るくしたり、見せたい自己像を作り出したり、人前に出る時の不安を自信に変えるなど、外見だけではなく、内面(気持ち)を支えてくれる強い味方です。だから「化粧」は「気粧」。

最近は、私は日本介護美容セラピスト協会なるものを立ち上げ、「化粧等の施術を通して、高齢者の元気と笑顔を取り戻す」活動をしています。化粧というのは、1つ、2つのステップで完結するものではなく、仕上がるまでにたくさんのステップが介在します。実施しながら様子を見ていると、化粧水・乳液・おしろい・・・・とステップを経るごとに、顔色や表情が確実に変化していきます。しかも、数人のグループでお化粧セラピー(ビューティタッチセラピー)をしていると、仕上がりに近づくに従い、隣の方の体に触れたり、「あんた、キレイねぇ」・・・などのコミュニケーションが増えてくることです。つまり、何人か一緒にお化粧することは、一人の変化でなく、そこにいる集団の変化に繋がります。まさに、「化粧」が《メンタルケアの魔法》ともいわれる所以でしょう。

20年ほど前に宇野先生と「高齢者施設での化粧セラピー(ビューティタッチセラピー)」の共同研究を行った検証結果では、長期的にも免疫力の向上が明らかになりましたが、最近では「睡眠の改善」や「認知予防のための集中力・注意力の向上」、「指先のピンチ力向上」なる効果も見えてきています。《たかが化粧、されど化粧》の裏側にある隠された効果や「触れる力」(ハンドマッサージの効用はここにあると思われます)の解明と、化粧を通じて明るい世の中を作ることが私の使命です。

この度、「あいんしゅたいん」でのお化粧教室に参加頂いた皆様方の声に、新たなる自信と活力を見出すことができました。深く感謝いたします。

谷 都美子(ナリス化粧品美容部長・一般社団法人 日本介護美容セラピスト協会代表理事)