2017年10月18日

2010年第3回(通算第11回)科学交流セミナー

日 時:12月11日(土)  午後2時~4時半
場 所:基礎物理学研究所湯川記念館 パナソニックホール
題 目:電流のエネルギーは電線の中を流れる?

電線の中を電流が流れているとする。そのときに、電流のエネルギーはどこを流れているのだろうか。それは電線の外なのである。多くの物理や電気工学の専門家はこんな問題を考えたこともない。実際、その質問を多くの物理学者にして、正解したのは、ほんのわずかであった。
その理由は、電流のエネルギーは電磁場が運ぶのだが、電線の中の電磁場はたとえあるとしても、きわめて弱いのである。ポインティング・ベクトルという概念があり、それは電場と磁場のベクトル積になっている。このポインティングベクトルこそエネルギーを運ぶ実態なのである。ポインティング・ベクトルはあたかも串に刺したフランクフルト・ソーセージのような形をしている。電流のエネルギーは、電線のそばを流れるのである。
スピーカー・ケーブルに関する都市伝説がある。導体の銅がよいほど音質も良いというのだ。だからとてつもなく高いケーブルがある。ナンセンスである。実際、音楽電流は電線の外を流れることを実験で示す。

講 師:松田卓也(神戸大学名誉教授)
    略歴:京都大学大学院理学研究科修了(物理) 京都大学工学助教授を経て神戸大学教授
参加対象:どなたでもご参加できます(無料)

主 催:NPO科学カフェ京都、NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん
後 援:京都大学基礎物理学研究所

この科学講演会は、これまで基礎物理学研究所とNPO法人知的人材ネットワーク「あいんしゅたいん」の世話人(佐藤文隆・坂東昌子・国友浩)が企画してきた「科学交流セミナー」の延長として企画されたものです。これで第3回を迎えます。
科学交流のネットワークの輪を広げ、より広い層の方々(市民・大学生・高校生など)も対象として、科学カフェ京都と共催で企画が進みました。
今回、11月12月とつづけて、湯川記念館パナソニックホールで開催されます。どなたでも参加できますので、どうぞ遠慮なくお越しください。

基礎物理学研究所ホームページのこちらこちら 、NPO科学カフェ京都のホームページもご覧ください。