2017年09月24日

第1回科学交流セミナー

近年、測定技術の革新や、異分野間の交流が活性化シ、科学のごく基礎的な概念と、科学技術を利用する社会とのかかわりが、意外なところで広がっています。また、科学の発見の歴史や身の回りで起こっている現象の中に、思わぬ発見や、意外な最新の科学とのつながりが見えてくることも数多くあります。
2005年の世界物理年から、200年湯川朝永100年記念行事へ、そして2007年の世界湯川年を経て、私たちは、日本が築いてきた科学の伝統を振り返り、これからの科学のありかたをめぐって、議論を戦わせてきました。
そして、2008年には、南部・小林・益川のノーベル賞受賞と、私たちの周りに、たくさんの話題が飛び交っています。
そこで、この機会に、分野間の壁をこえた、さまざまな問題をとらえ、議論を深めるために、セミナーを定期的に企画しようということになりました。当面は、月一回程度のあつまりをもち、異なる分野の交流を深め、学問の前線をひろげ、物理学の夢とロマンを、しゃかいにとどけ、そして私たちに新しい視野と未知の分野の開拓への糸口を、見つけていこうと考えています。若い人も中堅も、そして定年後、科学三昧を楽しんでいる方々も、どうか、興味のある方はどなたでもご参加ください。

世話人 佐藤文隆・坂東昌子

<第1回 科学交流セミナー>

日 時:2009年5月25日午後1時半~3時半
場 所:基礎物理学研究所湯川記念館(南側の建物)2階 206号室
話題提供:佐藤文隆「単位測定を通してみる異分野交流」

単位を意識するのは、異分野交流の場面である。例えば電磁波の測定は波長や強度によって千差万別です。科学者はお互いの得意とする地点からおそるおそる範囲を広げて隣接分野と重なると、お互いに侵入者の存在に目覚めるのです。そうすると、日ごろ意識しない「測定現象」に目がいくよういなります。
近年、測定技術の革新は著しく、異分野にまたがる新領域への関心が広まっています。
そこで、一見無味乾燥な単位の話を通じて、近代科学の異分野交流がどのような広がりを見せているか、紹介していただき、その後、議論深めたいと思います。
この会は、単にお話を聞くのではなく、たっぷり議論をする時間をとって、思い切り自由な雰囲気の中で、異分野交流を深めたいと思っています。

※ 参加者には、岩波講座「物理の世界」ものを見るとらえる9「物理常数とSI単位」(佐藤文隆著)を下さるそうです!