2017年09月21日

第4回:「ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野賀津子です」by 宇野

ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野賀津子です。あいんしゅたいんで唯一の生物学・医学分野の理事です。また、時々は性科学者としての顔もみせます。本職は、免疫で、ヒトの免疫機能を色々な側面から測定するというのが仕事です。

修士2年、博士課程6年間、発生学を専攻し、その後免疫学に移りました。免疫学の研究室では今で言う、ポスドク待遇(その頃は,制度がなく研修員という資格で研修料を大学に払いました)でした。その後新設のルイ・パストゥール医学研究センター(当時は京都パストゥール研究所)に入ったわけです。

そういった意味では、あいんしゅたいんの大きな課題である、オーバードクター、ポスドク、子育て、問題は一通り経験してきました。二足のわらじをはく、というのも経験してきました。

何故、あいんしゅたいんに足をつっこんだのか。理事長の坂東さんにさそわれて、ということになります。ちなみに、坂東さんは、京大の保育運動の先輩、私がまがりなりにも研究者を続けてこられたのは、京大に保育運動の歴史があったからです。子供を産んでも保育所(最初は共同保育所)に預けて、研究を続けることが出来る体制がありました。その次は学童保育、これも、坂東さん等先達の運動があってのこと、考えてみれば私はずっと、坂東さんのしいたレールの上をたどって来たみたいです。今、娘が同様の道を歩み始めています。この辺の事は「理系の女の生き方ガイド」ブルーバックスに坂東さんと書きました。この本は、雲の上のスーパーウーマンでなく、手の届きそうなロールモデルに適任と編集者におだてられて、書いたのです。そしてこの本をかくきっかけは、朝日新聞に「女性研究者の嘆き:業績同じでも地位は下」というサイエンスエッセイにあります。この辺の事は,いづれ、どこかで書きましょう。

ともかく、坂東さんに、女性問題担当で協力してと言われれば、いやとは言えませんね。

あいんしゅたいんで何をやるか、性差を超えた21世紀の女と男の関係を考えてみたいし、これまで係わってきた性教育、エイズ教育のe-larningの制作も考えていますし、健康教育にもーーーーというところで、坂東さんと同様、色々なところに関心があって、というところです。

年を考えるとそろそろ、自分の仕事のまとめを考え、もう少し社会のために働けないかなと思っています。よろしく。 

宇野賀津子(ルイ・パストゥール医学研究センター・基礎研究部、インターフェロン・生体防御研究室室長)