2017年03月25日

東日本大震災 ー 放射線分布データ関連リンク編

● 解説:福島第1原発事故 避難範囲、なぜ国内外で違うのか

リアルタイム予測データの公開をすべきだといっています。もっと、あちこちで集めている情報を集約して整理できないのでしょうか。
今のところ、高エネルギー研究所が発表しているデータが重宝されているようです。「東北自動車道や国道4号線は大震災の救援・復旧の大動脈だが、物資輸送にかかわる人たちの中には、福島第1からの放射性物質が心配で北上するのをためらう人もいると耳にしています。道路沿いに観測点を設けさえすればもっと正確な情報を発信できるはずです。
仮に異変が起きても、SPEEDIを活用すれば影響が及ぶ前に避難を呼びかけることは可能だ、という声が高まっています(これもやっと出てきましたね)。

● 「KEKにおける環境放射線の測定結果について」「つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について

高エネルギー加速器研究機構では、放射線の測定は、「どんな原子核(核種)か」も含めて正確なデータが出ています。
また、ここには下記のリンクが張られています。参考になるでしょう。

? 暮らしの中の放射線 (放射線とは? 放射線に関するやさしい解説)
? 東大病院放射線治療チーム (Twitter)
? 放射線医学総合研究所 (放射線被ばくに関する基礎知識など)
? 東京大学医学部附属病院 放射線科 放射線治療部門お知らせ | 福島原発における放射線被ばくの解説

最新のグラフは ここ にあります。
このグラフで21日から少し線量が上がっていますが、これは雨のせいであろうという解析が、東京大学近辺で測定したデータを用いて、加藤光裕さん(東京大学大学院総合文化研究科教授 素粒子論)から出ていますが、どこにも公表されていないので、以下にそのグラフをご紹介します。こうした解説もでればいいですね。
また、加藤さんは、さらに高エネルギー研究所で出しているデータも、降雨量との相関があることを示してくださいました。図2をみると、雨の量(下の図)と線量の上がり方が対応しているのがわかります。雨の場合は、原子炉の事故の場合と違って、急なピークはなく、じわじわと上がるようです。

    <東大近辺の放射線量と降雨>               <高エネルギー研究所測定の放射線量と降雨>

 

ノルウェーのサイト で120時間後までの予測が見られます。

3月28日ごろ関東南部にやってくるという予測です。
全国の放射能濃度一覧は このページ です。水道水の中の濃度もこのページから見ることができます。
問題はその意味です。簡単な計算をすると、1日あたり 50mSv÷24÷365=5.7μSv で、これは、ほぼ現在のいくつかの福島県内の観測地点の濃度 となります(残念ながら、観測網が粗すぎて正確にとらえられているとは言い難いです)。いずれにしても、20kmの円で、濃度を決めるのは荒すぎます。

● 仏放射線防護原子力安全研究所 (IRSN) 放射能拡散シミュレーション

フランスの友人からの情報をお知らせくださった方もいます。
元のデータは、3月12日発売のAERAで暴露されているようです。気象庁のスーパーコンピュータによるシミュレーションデータのようです。気象庁はIAEAに1日2回のデータを送るように要請されて、15日夜までのデータを10回分IAEAに送付したとのことです。このシミュレーションは,福島から放射性物質が拡散する様子を、濃度別に、エリアが動く様子を示しています。

都道府県別環境放射能水準調査結果(文部科学賞 東北地方太平洋沖地震関連情報)

都道府県別環境放射能水準調査結果などを文部科学省でとりまとめ、随時掲載しています。


注)放射線計測機器について:測っているのはほぼガンマ線ですが、エネルギー分布をみて、どの核種からでているかわかるのです。

ガイガーミュラー計測管:

GM計数管は、ガイガー氏とミュラー氏が発明したもので、円筒形の内部にヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが詰められており、中心電極と壁材の間に700~1000Vの直流電圧が加えられています。γ(X)線は、壁材と反応して内部に電子を放出させ、電子は内部のガスに電離を引き起こします。電離によって生じたイオンがきっかけとなって管内に放電が起き、放電によるパルスを計測することにより測定が行われます。起きた放電を早く消滅させるために内部のガスにハロゲンガス又はギ酸エチルなどの有機ガスが添加されています。
 GMサーベイメータは、約0.1μSv/hの線量当量率から測定できるので感度が高く、応答も速いので使いやすいです。GM計数管は、一旦放電が起きると、その放電が消滅して次の放電が起こり得るまで約100μsecの不感時間があります。また、放電の大きさが元の大きさになるまで電場が回復するには更に時間(回復時間)を要します。この時間を合わせると数100μsecになります。このため、線量当量率が高くなると計数落としが生じ、さらに高くなるとGM計数管の心線近くの電場が回復せず、いわゆる窒息がおきて計数停止にいたります。この窒息現象は、高い線量当量率を低いものと誤認する原因となるので十分注意する必要があります。

電離箱式サーベイメータ:

電離箱検出器は、ベークライトやプラスチックで作られた円筒形の容器に空気やアルゴンガスが入っており、中心電極と壁材の間に電圧を加えておき、電離箱内に電場を作っています。この中にγ(X)線が入射すると、空気が陽イオンと陰イオンに電離されます。それぞれの電極にこれらのイオンが集められると電極間に微少な電位差が生じて電流が発生します。この微少電流を直流増幅して直接的に電流表示する測定器が電離箱式サーベイメータです。電離箱式サーベイメータは、30keV以上の光子エネルギーに対してエネルギー特性が良好で精度の高い測定をすることができます。