2017年06月28日

シンポジウムへの思い(ブログ その39)

子供たちから学ぶ・・・科学としての科学教育実践編」 で大いに語り合いましょう。

シンポジウムが迫ってきました。この回は、若手大学院生や学生の皆さんの発表を軸にして、市民と先生と研究者、科学教育に関心のある方はどなたも主人公、皆様の意見交流の場となることを期待しています。また、今回主催である日本物理学会の会員の皆様、京都大学の理学のスタッフのみなさん、今まで、研究に精を出しておられた皆さんにも、ぜひこの機会に、おいでくださり、議論に参加していただくことを望んでおります。
当日の様子を知るため、シンポジウムのパネラーや、講演者についてご紹介します。

まず、今回は、パネルディスカッションのパネラーとして問題提起いただく方々をご紹介します。

田中耕一郎京都大学教授:講師として参加された先生

田中耕一郎先生(第3回15分トーク講演者)、子供たちに大人気でした。
赤外線を使って、「見えないものを見る」というお話でしたが、一番おもしろかったのは、子供と「じゃんけんしようか」といって、不透明なビニール袋の中に手をいれて、前の子供とじゃんけんして、袋から手を取りだし「いつも勝つだろう」といったら、子供が「インチキや」といいました。そしたら、「先生は赤外線を当てて手の写真を見せて大笑い、というような場面もあり、ユーモアたっぷりでした。あとから「質問ないか?」といって、「赤外線は見えないのにどうして画面でみえるんですか」なども飛び出しました。
また、面白かったのは、日食を観測するガラスにゲルマニウムが使われているのはなぜですか」という質問にたいして、「ゲルマニウムは赤外線を通しますが、うーん、なんでかな。よくしらないなあ」といわれた。率直に知らないことは知らないといわれたことも、何とも言えない率直で科学舎らしい人柄を表していました。「先生でもわからないことってあるのよ」とコメントしました。わからないことをわからない、といえる自信、これって結構大切ですね。

先生は、電磁気の講義を大学で担当しておられます。私と松田さんで訪問し、電磁気の話に議論がわきました。「この実験教室のような授業も、大学でやれば面白い発見がいろいろあると思いますね」とおっしゃっていました。当日どんな話が聞けるか、豪快な先生ですので楽しみです。

親子理科実験に参加された保護者代表お二人

竹内啓子さんと田井中寿志さんにコメントを頂きます。
竹内さんのご家庭では、親子理科実験教室から帰ると家族も話が弾むということです。田井中さんは、物理を出ておられる方とお見受けします。辛口のコメントも含めて、貴重なご意見を頂いております。たくさんの方々がいろいろなコメントを頂いています。当日の参加される保護者の皆さんもぜひご意見を頂きたいと思います。そして、親と子の関係、ご家庭で科学を語り合えることができたら、どんなにいいかと思います。そしてごいっしょに、これからも、沢山の発見があればいいなと思っています。そういうことを、お話し願えるとうれしいです。

竹内さんは、親子理科実験教室から帰って、いつも子供と一緒に話が弾むそうです。そういう話をしてくださると思います。

見学に来られた方の代表として、コメントを頂くのは、山田蕗以さん(くらむぽん出版)です。子供たちが理科を好きになってもらえるよう情報発信をなさっている山田さんは、見習いの社員といっしょに、親子理科実験教室を見学くださり、感想ご意見も頂きました。

「スピーカーの仕組みはどうなっているか」「「電線をコイル状にまいたら磁石ができるけど、どうして鉄心を入れたら磁石が強くなるの?」「電流が流れると、電気がつくのはなぜ?その時エネルギーはどうして伝わっているの?」「電池を直列に並べると電流がたくさん流れるけど、並列だと流れないのはなぜ?」、「磁石になるものとならないものは何が違うの?」こういう質問がでたら、子供に分かるように説明するのはとても難しいですね。自分がよくわかっていないと余計です。
この5月から、電磁気のシリーズを企画した親子理科実験教室で、いろいろな疑問に、「子供に分かるように噛み砕いて説明できるか」という場面に直面しました。けっこう難しい問題が、たくさんあることも痛感しています。子供たちから学んだこと、人生**年にして(?)本当に新しい経験をしました。若い人、お父さんやお母さん、研究者もいっしょに、これからの科学教育の課題と夢を語り合えたらたらうれしいですね。京都大学理学部と共催し、理学部の大学院生、学生たちが加わって、秋からは、立命館大学教職課程の山下芳樹先生のご指導による来年から教壇に立つ4年生をはじめとする学生さんたちも加わり、多くの方々の協力を得て行われた教室したら、こうして若い人たちの語らいを中心にして、交流できる機会を持てることをうれしく思います。

どうかご遠慮なく、どなたでもおいで下さい。ご一緒に大いに理科教育について語り合いましょう。