2017年08月23日

科学交流セミナー再度お知らせ(ブログ その20)

第3回科学交流セミナーは、来週明け、月曜日(13日)午後3時半からです。

今回は、稲垣紫緒さんの「砂山の不思議・・粉粒体の物理学」です。 
稲垣さんは、「それまでに、論文仕上げる」ということで、研究も科学普及も、と欲張りな計画を立てて頑張ってこられました。「論文、一応first draftができました」というお返事をいただいて、とてもうれしいです。まあ、あと磨きをかけたり点検したりと、最後の詰めは必要でしょうが、ともかく、できたことで、よかったなあ、とうれしく思っています。ポスドクのみなさんも、こういう1つのイベントをきっかけに、仕事を片付けるといいかもしれませんよ。絶対に効率が上がります。

稲垣さんから、

「月曜日のセミナーについてですが、おもちゃで楽しく遊んだ後に、本業の数値計算の話は地味なので、ちょっと尻つぼみになってしまうかな、と思っています。おもちゃだけでもなんなので、最後に、最近課題演習でやっている粉体の実験で、ちょっとおもしろい結果が出ているので、その話をしたらどうかな、と思っているんですが・・・」

とメールが来たので、欲張りにも私は、

「課題演習の話、おもしろい結果というのは、論文になるの?そう言うのってわくわくするからそれもやってね。でも、やっぱり地味でも、本業の数値計算の話もお願い!、アカデミックな香りもばっちり伝えてほしいです。では月曜日、楽しみにしています。」

とお返事しました。プレゼン王の松田さんに「欲張りすぎだ」としかられそうですね。

ちなみに、課題演習というのは、学部学生用の演習です。
京大理学部物理教室では、3年生が課題演習、4年生が課題研究(まあ、卒業実験とか卒業論文とかいうもの)というカリキュラムがあります。まだ続いているんですね。
テーマは、ルーチンの実験ではなく、けっこう、先生の方が面白がっているものを選んでいます。この課題演習というのは、1970年代(だったと思いますが)、大学紛争で大学の意味が問われた時、その勢いで、カリキュラム改革を行って、始めたものだったと思います。(昔の話ですねえ!いつのことだったかひょっとしたら間違っているかもしれません。記憶が薄れているので・・・・)

ところで、次回の宣伝も少しだけ・・・・・・

ここ に基礎物理学研究所、第4回科学交流セミナーのご案内があります。飯吉先生の業績等はそちらを見ていただくとして、説明を少し付け加えておきます。
飯吉先生は、今回の日本滞在中、放送大学、ならびにe-Learning World/Conference 2009などで講演をされるようです。e-Learning World/Conference 2009の方では、「Webで加速する教育の開化、進化、深化 ー オープンエデュケーションで変革する21世紀の教育 ー」というタイトルで講演されます。
内容は以下のように楽しいもののようです。

「インターネットとマルチメディアテクノロジーの普及によって、様々な教育テクノロジーや教材の公開が推進されている。しかし、このようなグローバルな教育資産のオープン化は、21世紀社会のニーズや変動に対応できる新たな教育環境を構築するための第一歩にすぎない。本基調講演では、テクノロジーが「学びと教えの文化やシステム」をどのように変革し、知識や経験の共有と蓄積が「教育におけるオープン・イノベーション」をどのように促進できるかについて、検証と提言をおこなう。」 

こういう情報をいただいたので、以前に ブログ その10 でも書いた「大人のための科学教材への思い」と共通のものがあると知って、お返事を出しました。

******** 坂東メール始まり ********

とても元気が湧いてきました。できれば、「科学としての科学教育」研究会で、先生においで願えなくても、事前の議論だけはネットを通じてやっておきたいと思います。
これは、大きなテーマとなっていく予感がします。その意味で、今年度JSTに申請した「大人のための教材作り・・進化する教材」は、もっと内容を充実して、来年度再申請したいです。そことき、実績を持って申請できるツールが要ります。
先生たちの KEEP Toolkit はウィキペディアのバージョンからさらに進んだツールで、「進化する教材づくり」にぴったりですね。高等教育研究開発センターでは、その日本語版を完成させる予定があると聞いておりますので、このツールを武器にすることができれば、とてもいいなと思っています。教材の内容については、私どもは人材は豊富に持っていますので、それにツールが完備されれば、鬼に金棒です。
私どもの今年度出した申請書説明です。お話しできるのを楽しみにしています。

******** 坂東メール終わり ********

これに対して、飯吉先生から、賛同のメールをいただき本当に励まされました。

******** 飯吉先生のメール ********

申請書とウェブサイトを早速拝見させていただき、私の方も心が躍りました。「大人の教材」「進化する教材」、とても素晴らしいです(さらに付け加えさせていただけば、「進化する学習コミュニティー」でしょうか)。ネットワーク版の「ためしてガッテン」という感じで、ワクワクしますね。このような試みが日本発で世界に拡がっていけば、とても素敵です。

******** 飯吉先生メール終わり ********

お会いしたこともない、遠く離れた志を同じくする方と、インターネットを通じて意気投合して、励まされることがあるのだなあ、と、ITの発達した現在のネットワークの広がりを、あらためて享受させていただきました。
さらに、このネットワークが、広がりを見せて、思わぬつながりを発見したのですが、それは次回にまわすこととして、今日はこれぐらいでおしまいにします。
ブログを見て意気投合された方は、ぜひ、当NPOのネットワーク会員になっていただきますよう、お待ちしています。