2017年05月01日

周山中学校 寺嶋先生と出会う記(ブログ その5)

あいんしゅたいんでは、同じ目的で活動している他のNPOとの連携を進めたいと思っていますがが、その最初の企画として、NPO科学カフェとの交流会を持とうという話が、進んでいます。近く科学カフェは、講演会50回を迎えるので、「それではこちらの発足と同じ頃になるので、交流会をしよう」という話になりました。

科学カフェは「科学を身近に 技術における意思決プロセスの民主化を目指す」とありますが、毎月定例講演会を開催してきましたが、今度から出前授業も始めています。

その科学カフェの伊藤榮彦さんから「やってみないか」といわれ、若手の補助員を連れて行ってもいいときいて引き受けました。いくのは、京都の西の方、佐賀のから奥にはいった周山中学校でした。

で、今日のお話は、私と若手との奮闘記です。若手とは、ダイオード開発等に係っておられる塚田浩さん(理学博士)です。

周山中学校長の寺嶋丈雄先生は、大変熱心に科学教育に取り組んでこられた先生だということです。中学生むけに科学を語るのは、私たちもはじめてです。何しろ初めての取り組みですので、なにはともあれ、先生と打ち合わせをしたいと申し出ました。

というのは、昨年の夏、物理学会で行った「科学教育にルネッサンスを」というシンポジウムでは、「学校の出前授業をするときには、しっかり先方の先生と打ち合わせをし、ご意見を聞いて取り組むのが良い」と、「いきいきわくわく実験」で有名な川勝博先生から聞いていたからです。

そこで、寺嶋先生にお願いしたところ、お忙しいのにもかかわらず、お引き受けいただいたのです。そして、私の家においでくださり、塚田さん、科学カフェの下浦さん、伊藤さん、取材をしている読売新聞の林さんも集まっていただき、打ち合わせの会をしました。

塚田さんと一緒に考えて作った話の筋書きを送ってありました。

(1)テーマは「光と仲良くなろう」で、光の仲間、電磁波のお話と光の3原色、そして発光ダイオードにつなげるというものです。

(2)身近な実験道具でやってみたいということで、「光の3原色実験」を購入し、これと、ポインターなどを組み合わせて光の混合などを実験するということでしたが、寺嶋先生のご提案で光の色について「炎色反応」も取り入れることになりました。

(3)そして、発光ダイオードの話につなげ、さいごは「科学者の発見にご褒美はどれくらい?」から「科学はみんなの役に立ちたいね」で終わるというものでした。

寺嶋先生はいろいろとコメントしてくださいました。特に大切だと思ったのは、

(1)「まず、光に色々あり、それは波長というもので区別されている」ということを実体験するのがいい。波だの粒子だのという説明は子ども達の興味をひきつけるのには難しいだろう」ということでした。子どもには、目に見え具体性がないと、理解してくれないそうです。でんじろうではありませんが、「おや」とか「なんだろう」とかはっと思わせないと興味を失ってしまいます。

(2)発光ダイオードの説明ですが、これは学校で習ってなくても、身近にみる素材なので、どんな仕組みか分るとぜんぶ理解できなくても喜ぶだろう、少し難しいけどいれて欲しい、授業ではないのだから、ということでした。

(3)発光ダイオード、特に青色LEDは、開発が遅れたためフルカラーにできなかった話は、光の3原色を話してあるので導入しやすいだろう、ということでした。

子ども達の様子がよくわかり、たくさんのことを学びました。修正したな筋書きは、次のようなものでした。

当日の流れ

  1 光の実験 さまざまな色の光があるね
         光の色をわける方法があるんだね
         炎色反応は花火の芸術に役立っているよ

  2 光の3原色と混合:光の色は足し算・物の色は引き算

  3 クイズ カラーコードってナンだ?

  4 発光ダイオード物語 中村修二の夢

  5 科学者と特許

さて、こういう話で、うまくいったでしょうか?この話は次回に致します。