2019年08月23日

目に見えない放射線?(ブログ その64)

「放射線は目に見えないのでこわい」という声を耳にします。
目に見えないものは怖いのでしょうか?バスが今どこまで来ているか教えてくれる掲示板、ラジオやテレビを伝わってくる電波、みんな目に見えません。
でも、携帯電話やテレビラジオが聞こえることで、電波がそこに存在したことがわかるのですね。また、遠すぎて見えない時は望遠鏡を使って、小さくて肉眼でみえないときは顕微鏡を使ってみています。
目には見えないけど何かそこにあるということは、いろいろの道具を使って測ることができるのです。その道具が、うまく対称物が出す光と反応してくれれば、そこにある物がみえるように工夫できるわけです。
「気配」といったものも実態があるので、それを見える手段を見つけて人間はいろいろなものを測ってきたことは、「生物は季節の気配を感じるか?」で触れました。

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日本の技術力ー技術者根性(ブログ その63)

1.朝日新聞の「内部資料」記事

2011年5月13日、「『注水が最優先』、『ベントせよ』東部電力の内部資料」という見出しで、朝日新聞に地震直後の現場の膨大な内部資料の一部が掲載された。地震直後にすでに、ひび割れが生じ、津波前に、放射線量が上がっていた事がはっきりしてしまった。その後、各新聞報道は、福島第1原発の事故は地震直後の状況を報道し始め、「東京電力が原子炉のデータを解析して報告書を原子力安全・保安院に提出した」として、2号機に続いて3号機も初期の段階でメルトダウンを起こした可能性を認めた。「今更」というような報告である。

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放射線は怖い?・・・物理と生物と医学の間にある違和感(ブログ その62)

1.違和感

それは、かなり初期の頃、放射線漏れで、その影響が問題になり始めた頃でした。たまたまテレビを見ていると、そこに、出演していた解説者が、「しかし、長期的な影響・・・」といった瞬間、そのコメンテータの目が宙に浮き、一点を見つめて、しどろもどろになりました。明らかにイヤホーンから「その話はするな」と言われたらしいことが丸見えだったのです。この話はご法度だったのだろうと思います。この強烈な印象は、その後、マスコミに対する不信感につながりました。

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高エネルギー加速器研究機構の伊藤英男さんから頂いたコメント(ブログ その61)

以下は、高エネルギー加速器研究機構の伊藤英男さんから頂いたコメントです。
低線量放射線障害については、極端に異なる評価があります。放射線の影響に対する評価と関わって、今、世論が2つにわかれている源もここにあります。皆さん混乱しておられると思われます。
現在、当NPOでは「低線量放射線検討会」を行っていますが、以下の伊藤英男さんのコメントはそれにも関連して重要ですので、ここにご紹介し、さらに、私のお返事を含めたやりとりも入れました。

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放射線量率の調査に思う(ブログ その60)

1.レベル7

2011年4月12日、経済産業省・原子力安全・保安院は、福島第一原発の事故を、「レベル7」に引き上げることを発表した(国際評価尺度・INESによる暫定評価)。保安院の発表では、チェルノブイリ事故の550万テラベクレルにはいかないが、放出された放射性物質の放射能が37万テラベクレル(原子力安全委員会は63万テラベクレル)と推定した。数万テラベクレルをこえるとレベル7だという。

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拝啓 武田先生「原発 緊急情報 子供の目線で」はほんとうですか?(ブログ その59)

武田邦彦先生は、毎日ブログを書いて熱心に情報を発信しておられる。その読者の1人から、「『現在の放射線程度では健康に影響しない』と気軽にいうけど、今、近くの人は毎日不安に駆られている。武田先生のブログ(以下、「武田ブログ」)を読むと本当だと思う。あれが、もし違っているのなら、みんなを安心させてほしい」と言われた。

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