2019年08月23日

放射線Q&A ー 等価線量とは

放射線Q&A ー 人体への影響 - 1. 確定的影響(非確率的影響)」からの続き

「いよいよ等価線量の登場ですね。等価線量というのはどういうものなんですか?」
「等価線量というのは、先ほど説明した弾丸の例がありますね。あれと関係します。まず、ある基準となる放射線(コバルト60から放出されるガンマ線を基準とすることが多いです)による活性酸素の生成量を1とした場合、他の放射線による活性酸素の生成量が何倍なのか?という値を表したものを放射線加重係数と呼びます(厳密には少々異なりますが、分かり易く話を簡略化しています)。」

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放射線Q&A ー 人体への影響 - 1. 確定的影響(非確率的影響)

放射線Q&A ー 等価線量も実効線量も物理量ではない・・・グレイからシーベルトへ」からの続き

「なるほど、活性酸素がどれだけ生み出されるか、その量の違いが影響の違いとなって現れるんですね。それじゃあ、どれだけ放射線を浴びても、活性酸素による影響しか出ないんですか?」
「良い質問です。実は放射線は人体の細胞を直接壊すこともあります。ですが、人体の約70%は水なので、ある程度の放射線量までだったら、特に低線量の場合はそうですが、水と反応を起こして活性酸素を生み出すのが主です。その活性酸素がDNAを傷つけることで人体に影響が現れます。これは例えば、ジャングルジムに砂場の砂粒を少しくらい摘まんで投げつけたとしても、ほとんどがジャングルジムの骨組みには当たらずに素通りしてしまうのに似ています。そのため、放射線が細胞内のDNAを直接傷つけることによる影響が顕著に出てくるのは、余程の量を浴びた場合です。どのくらいの量か、については後ほどお話しますね。要するに、多量に放射線を浴びると話は異なってくるということです。パワーショベルのような重機で砂を掻きだし、ジャングルジムの上から砂を落とせば、ジャングルジムの骨組みにも大量に砂粒が当たりますよね?この場合と同様に、放射線も大量に浴びれば、放射線自体が細胞のDNAに直接当たり始めるため、それが原因で大量の細胞を死に至らしめることになります。」

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放射線Q&A ー 等価線量も実効線量も物理量ではない・・・グレイからシーベルトへ

放射線Q&A ー 放射線被ばくの影響・・・グレイ・シーベルト 受ける方」からの続き

「さあ、そろそろ私たちが浴びる被ばく線量の計算をしないといけませんね。これは人間が放射線を浴びたときの影響の大きさを表す数値だと思うんですが、その数値の単位がシーベルトなんですねよね?そしてシーベルトという単位を用いて表される数値の名称が「実効線量」や「等価線量」なんですね?」
「そうです。ただ注意が必要なのですが、結局実効線量や等価線量も吸収線量のように物理量ではありません。つまり、人体への放射線の影響は様々な症状として現れるわけですが、その症状によってどれだけ損害を受けたか、というのは人によって受け止め方が異なります。ICRPはそれを出来るだけ客観性を保ちつつ数値化していますが、そこに主観が入ります。」

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素晴らしき授業ー樟脳のふしぎにせまる親子理科実験教室へのお誘い(ブログ その67)

1 もったいない!

当NPO松田副理事長が、「もったいないなあ、ほんとに」と何度も私に言われたのは、この夏の、8月13・14日の、「科学普及員養成研修会」のときでした。
プレゼン王といわれ、その話しぶりは迫力があります。今年度の京都大学1回生の集まったゼミでは、およそ10人ばかりの入学ほやほやの1回生に、「プレゼンの王道」を伝授してくださいました。
それ以後、学生たちは、講演などを聞くたびに、偉い先生のプレゼンについて、「あれはまずいな」、「あのグラフは横軸を説明しないとわからないな」とか、「結論がはっきりしないな」とか、けっこう的確な批判をします。大学の偉い先生は、ご自分のプレゼンについて、めったに批判を受けないので余計進歩がないというべきかもしれませんね。

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なぜ、たった1年で世論が変わったのか・・・原子力発電導入の謎(ブログ その66)

1953年に米国大統領アイゼンハワーによる国連での演説、「アトムズ・フォー・ピース」で、原子力の平和利用の幕が落とされました。
日本でも、鉄腕アトムが空を飛び、家々に明かりをつけてまわる広告がでてきて、原子力は未来への希望の象徴となったのです。このなかで、日本は、日米原子力協定を結び、米国産の軽水炉を輸入して原子力発電を開始しました。自主・民主・公開という原子力3原則を打ち立て、日本の未来を誓いあったはずです。
当時東海の原子力研究所で新しく仕事を始めた原子科学者たちは、希望に燃えて新エネルギーの開発に携わったのですが、政府の「原子炉は米国(GEとWH)から輸入する、日本での開発はしなくてよい」と言われがっかりしたということです。
もっとも、当初(1966年)、日本の商用原子炉第1号として導入されたのは、英国製のコールダーホール(黒鉛減速ガス冷却炉)でしたから、米国一辺倒になったのはそののちのようです。コールダーホール型は、天然ウランを使えるのですが、軽水炉に比較して、取り出せるエネルギーは少ないので、結局、軽水炉が商用として普及したということです。

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放射線Q&A ー 放射線被ばくの影響・・・グレイ・シーベルト 受ける方

放射線Q&A ー 放射能の強さ・・・ベクレル 投げる方」からの続き

放射線を浴びたときにどのような量で測るのか

「内部被ばくの計算が色々なところで出ているのですが、公的機関で発表されているものも含めてマチマチですね。いったいどれを信用すればいいのかみんな困っています。」
「私は、次の原則で判断することにしています。その基準は
  1.国際機関が発行しているものを信用する
  2.信用出来る科学者が書いている専門書を信用する
です。
ブログ等に書かれているものは、例え書いている人が自称放射線被ばく医療のプロであっても信用しないことにしました。ブルーバックス等の本も裏を取らずに信用するのは危険と判断しました。」

 

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