2017年03月23日

巨大科学・原子力(ブログ その85) 

NPO科学カフェ京都の第85回定例会は、急遽、北澤宏一氏の講演に変更されました。
この回での予告されていた長谷川晃氏の「巨大科学の効用と弊害」を急きょ変更して、関西ではなかなか聞く機会がなかった、いわゆる民間事故調査(正式には、福島原発事故独立検証)委員会の北澤宏一委員長にお願いすることになったものです。この民間事故調は、関係者のインタビューを含めて踏み込んでおり、今回の事故を通じて、その背景や制度、組織について考える機会になります。

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原子力Q&A ー 原子炉を運転しているときと休止している状態では、どこが違うのか?

「原子炉を停止すれば安全ですか?」
「原子炉は燃料を抜かない限り冷却することが必要です。ただし運転しているときと停止時とでは発熱量が違いますので、冷却する労力では桁が違います。」

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原発は止めておいたら安全か?(ブログ その83)

「相変わらず原発の安全性が云々されるときは再稼動の可否しか出てきません。基本的なことを教えていただきたいのですが、大きな地震、津波が発生した時、稼動中の場合のリスクを100とした場合、停止直後、停止半年後、1年後、2年後のリスクは(電源が喪失して冷却が不可能になった場合などを想定)大まかに言ってそれぞれ何%ぐらいと考えたらいいのですか。」問いあわせのメールがきて、やはり早くこのブログを出さないと、と思っています。
今、原発の再稼働について対立した意見が飛び交っています。私にはとても気になることがいくつかあるのですが、それはさておき、「原発は止めておけば大丈夫なのか」という問題から議論を始めたいとおもいます。

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円城塔氏についての誤記のお詫び(ブログ その82)

ブログ その81で、円城氏の物理学会誌によせられた記事について書きました。

それに対して、円城さんから「過去、佐野研に所属したという事実はありません。」というメールを頂きました。私の方が、ずっと誤解していたようで、確かめもせずに、記事を書いた事をお詫びします。実は、東京大学大学院というところまでは間違いはなかったのですが、佐野研ではなくて、金子邦彦教授の研究室だったそうです。早川さんには、「確認せず書いたのは失敗でしたね。」と言われてしまいました。円城さんには失礼をいたしました。事実誤認をしたことをお詫びします。佐野さん、早川さん、そして、金子さんにも申し訳なかったと思いました。早川さんに確かめるべきだったと後悔しています。

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円城塔とポスドク(ブログ その81)

早川尚男氏が、「とうとう、やりましたね」
私は、「え?」とききかえすと、
「円城さんですよ。」
「あ、あの人!」

そうです!『道化師の蝶』で第146回芥川賞を受賞した円城塔氏は、実は物理のドクターを出た方でした。

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NHKにモノ申す・・・トンデルの論文を巡って(ブログ その80)

さて、私の当初の疑問の2)の問題について考えてみます。

2)スウェーデン、ベステルボッテンで、チェルノブイリ以後、ガンになる住民が1年あたり34%増えたという報道はどういう根拠があるでしょうか?この議論に関しては、トンデル博士にわざわざインタビューしています。ですので、まず、トンデルらによる論文

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