2018年02月26日

大人のため科学教室へのお誘い(ブログ その95)

大人のための科学教室 第2回講座は、学校が冬休みに入る頃でクリスマスの前、12月22日、に決まりました。当初11月3日に設定していましたが、この日はたいていの方が既に予定が入っていて、「出たいのですが延期できませんか」という声がたくさん寄せられたからです。
めったに行けない放射線管理者用の放射性同位元素総合(RI)センターの講習会場で、しかも放射線を見ることができる「霧箱」の新しい方法を開発されたRIセンターの先生方が自ら指導して作成する講習会です。どうしても出たいと思う愛知の小学校の先生は、「キューリー夫妻の測定器や京大方式の霧箱(ネット上で動画は見ました)は、ぜひ実物を見たいものだと思いました。せっかくなので多くの方が参加できる機会が良いですね。次の機会を楽しみにしています。」と言ってくださいました。遠くからも来ていただきたい、またご自分で霧箱作りに取り組んでいる先生方にも参加いただいて、工夫したことの交流もやりたいと期待しています。
どうかみなさん、この日は今から予定をしておいてください。

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福島からの避難者へ検査の機会を提供するために(ブログ その94)

3・11今回の事故で、科学的真実に基づかないおびただしい情報がながれ、市民を巻き込んだ混乱が起こした被害は甚大です。どうして、放射線関連情報の収集や発信ができなかったのか、心を痛めています。そして、私たちは、3・11以後、東日本大震災情報発信ページを通じて、原子炉事故をめぐる情報を、発信してきました。また、この8月には、基礎物理学研究所で科学者の分野の壁を乗り越えた研究会を開催する代表世話人として取り組み、その純学問的な内容を補完する「プレコンファレンス」も当あいんしゅたいんの中西寄付資金をもとに開きました。

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遊具を使って…力のつり合いや運動を考える(ブログ その93)

「ある夕方、一生涯善良なカトリック信者であったガリレオは、ピサの寺院で説教を聞いていた。そのとき彼の目を引いたものがあった。それは礼拝堂の天井につるされた、大きなつりランプであった。それに番僧が火を灯していったばかりで、つりランプは左右にゆれていた。ガリレオはランプの振動をじっと見つめていた。その振動は、次第に小さくなっていく。彼の目は、次第に熱をおびてきた。彼はいつの間にか、じぶんの脈をはかっていた。彼の頭には思いがけない考えがうかんだのだ。・・・・」
これは、少年少女科学名著全集7(国土社 板倉聖宣ほか)に収められている「ガリレオの生涯」の中にでてくるものです。

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科学者は信頼できるか・・・高橋真理子さんへ(ブログ その92)

「日本人の科学者が信頼を失った理由は2つあると思います。福島県原発事故の収集にあたる科学者の顔が見えなかったこと、そして、放射線の健康影響について科学者によって説明が違っていたことです。欧州からはどう見えていましたか。」

初代EU主席科学館顧問のアン・グローバーさんに投げかけた鋭い質問から始まるオピニオン「科学者は信頼できるか」(高橋真理子編集委員)が、2012年8月2日の朝日新聞朝刊にでた。

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ヒッグス粒子と巨大科学(ブログ その91)

ヒッグス粒子みつかったか?

ヒッグス粒子が見つかって、新聞では大騒ぎでしたが、実は素粒子研究者の間では、見つかるのは時の問題、確率がどの程度上がるかが勝負、という感触を持っていました。すでに1年前に、図のように、いろいろなグループがヒッグス粒子の質量について、「除外される領域」を明確にしていました。(なかなか全体像を表すような図が見つからなかったのですが、様子がわかるページがないかといろいろ見たのですで、これは大栗さんのブログから引用しています。)

横軸は、ヒッグス粒子の質量を表しています。この図の色や白を塗った領域はすでに、「排除された」ところですから、残っていたのは、矢印で縦線を入れたところだけでした。問題は、質量がどこにあったかなのですが、ニュースではその情報はありませんでした。

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福島第一原発事故による避難者の医療に係わる協力依頼(ブログ その90)

民間事故調委員長だった北澤宏一先生からメールが入ったのは、6月25日のことです。

坂東先生

昨日、宇治の京都文教大学で行われたサイエンスeネットの講演会にまいりました。
聞きに来られた方の中に南相馬から避難中のお母様がおられて、お子様の被爆についてどこかに測定あるいは相談できるところがないだろうかという質問を頂きました。坂東先生にお伺いすると京都大阪地域で適当な相談できる人がいはしないかと思い、先生にご質問させていただく次第です。
ご存じでしたら是非お教え下さい。

北澤宏一

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